うちなあぐち日記

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 越(くぃ)た月(ちち)ぬ29日(にち)、琉球新報ホール於(をぅ)てぃ、組踊(くみうどぅい)「大川敵討(ううかあてぃうち)」耳薬(みみぐすい)し、来(ち)ゃあびたん。
 三年(んちゅ)首尾(しゅび)しちゃる新報社屋(しゃや)ぬ首尾備御祝(しゅびうゆゑえ)ぬ催(むゆう)し物(むん)ぬ一(てぃ)いちとぅしちぬむぬやいびいたん。
 
 「大川敵討」や組踊ぬ中(なか、なあか)んじん一番(いっちん)、長(なが)さい、また、んずみてぃ、長さる口(くち)んあいびいん。ただんちょうん、難(むち)かまらさる組踊やいびいしが、プログラムぬ案内(あんねえ)なかいや若手(わかむんちゃあ)ぬ望(ぬずみ)なかいすんでぃち、あいびいたん。
 
 今(なま)あ、我(わあ)が知(し)っちょおる限(かじ)りなかいや、男(ゐきが)やれえ、いいくる声変(くぃいが)あいし後(あとぅ)から、沖縄声(うちなあぐぃい)しいゆすい、語韻(ぐいん)にちいてえ、何(ぬう)ん、心配(しわ)あ、せえ居(をぅ)いびらんたしが、ちゃんとぅ、口ん覚(うび)いてぃ、組踊らあしゃる胴持(どぅうむ)ち形(ない)ぬないがやあんでぃ思(うむ)とおいびいたしが、上(うゎあ)ば思(うみ)いどぅやいびいたる。

 また、士族発音ぬんなとおいびいたん。例(たとぅ)れえ、開音「す」や「すぃ」、「つ」や「つぃ」んでぃち、「し」とぅ「ち」とおちゃんとぅ、差し分きらっとおいびいたん。

 伝統組踊保存会ぬ兄者方(しいざかた)あ、実(じゅん)に、能(ゆ)う習(なら)あちゃんでぃ、思てぃ、肝(ちむ)ふぃじょういびいん。
 
 実に聞(ち)ちぐとぅやいびいたん。いっぺえ、にふぇえでえびる。

【語句】
越た月ぬ29日、琉球新報ホール於てぃ=先月29日、琉球新報ホールで
組踊「大川敵討」耳薬し、来ゃあびたん=組踊「大川敵討」を鑑賞してきました。非丁寧文「~来ゃん」。
三年、首尾しちゃる新報社屋ぬ首尾備御祝ぬ催し物ぬ=三年前に落成した社屋の落成祝賀の催し物の
一いちとぅしちぬむぬやいびいたん=一つとして公演でした。非丁寧文「~むぬやたん」。
「大川敵討」や組踊ぬ中んじん一番、長さい=「大川敵討」は組踊の中でも最も長く
また、んずみてぃ、長さる口んあいびいん=また、きわめて、長いセリフもあります。非丁寧文「~口んあん」。
ただんちょうん、難かまらさる組踊やいびいしが=ただでさえ、難しくわずらわしそうな組踊ですが、非丁寧文「~組踊やしが」。
プログラムぬ案内なかいや若手ぬ=プログラムの案内文には若手が
望なかいすんでぃち、あいびいたん=挑戦するとありました。非丁寧文「~あたん」。
今あ、我が知っちょおる限りなかいや=今は私が知る限りでは
男やれえ、いいくる声変あいし後から=男なら、だいたい、変声後、
沖縄声しいゆすい、語韻にちいてえ、何ん=沖縄語的発声ができるし、声質については、何ら、
心配あ、せえ居いびらんたしが、ちゃんとぅ=心配はしていませんでしたが、ちゃんと、非丁寧文「~居居らんたしが」。
口ん覚いてぃ、組踊らあしゃる胴持ち形ぬないがやあんでぃ=セリフも覚られて、組踊らしい身のこなしができるだろうかと、
思とおいびいたしが、上ば思いどぅやいびいたる=思っていましたが、杞憂でした。非丁寧文「思とおたしが」、「~思いどぅやたる」。
また、士族発音ぬんなとおいびいたん=また、士族発音もできていまさした。非丁寧文「~なとおたん」。
例れえ、開音「す」や「すぃ」=例えば、開音「す」(に由来する「し」)は「すぃ」
「つ」や「つぃ」んでぃち=(同じく)開音「つ」に由来する「ち」)は「つぃ」と、
「し」とぅ「ち」とお、ちゃんとぅ、差し分きらっとおいびいたん=「し」「つ」とはきちんと、区別されていました。非丁寧文「~差し分きらっとおたん」。
伝統組踊保存会ぬ兄者方あ、実に、能う習あちゃんでぃ=伝統組踊保存会の先輩諸氏は実にうまく指導されていると、
思てぃ、肝ふぃじょういびいん=感心し満足しています
実に聞ちぐとぅやいびいたん。いっぺえ、にふぇえでえびたん=本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。非丁寧文「~聞ち事やたん」。

 うん如(ぐとぅ)うし、ウランダア達(たあ)ぬ琉球(るうちゅう)んかい来(ち)ゃあに、何(ぬう)んくぃいん、見物(ちんぶち)さい、調(しら)びたいさるむぬやいびいしが、琉球人(うしなあんちゅ)ぬ実(じゅん)にぬ肝内(ちむうち)え、分(わ)からんたる筈(はじ)んでぃ、思(うみ)やびいん。
 うぬ訳(わき)え、後(あとぅ)からうぬきやびいん。

 儒教信(しん)じやあやたる尚敬王や毛遊(もうあし)び禁(し)じゆる触(ふ)りい出(んじゃ)さびたん。なあ村々(むらむあら)ぬ頭(かしあ)ん上(うゐい)からぬ仰(うゐ)し事(ぐとぅ)ぬ通(とぅう)い、二才達(にいせえたあ)んかい、言(い)い習(なら)あちゃむぬやいびいしが、かあま昔(んかし)らぬ慣(な)りやたる百姓(ひゃくしょう)二才達ぬ原遊びゆ取(とぅ)い締(し)まゆる事んないびらな、うりが琉球から無(ね)えらんなゆる事(くと)お無(ね)えやびらたん。

 何(ぬ)がんでえ、上(うゐい)から言(い)らっとおたる如(ぐとぅ)、原遊びや乱(みだ)り事(ぐとぅ)、あらんたる事お、自(どぅう)なあたあん、し来(ち)ゃる村ぬまぎい達(たあ)ん良(ゆ)う知(し)っちょおたる事やくとぅやいびいん。
 自(どぅう)ぬ親(うや、をぅや)ん達(ちゃあ)ぬそおたる原遊びぬ事、知っちょおたる一回(ちゅまあ)らし、しいざやる姉夫婦(あばあみいとぅんふぁ)ぬ話(はなしい)なかいん、猥(んじゃ)り事(ぐと)お、むさっとぅ無えらんたんでぃぬ事やいびいん。
 ちゃしっちい、言(い)ゃびいしが、シマぬ按夫婦ぬええずう達ん、エイサーぬ稽古(ちいく)終(う)てぃ後(あとぅ)、村ぬ遊(あし)び庭(なあ)於(をぅ)とおてぃ「原遊び」そおたんでぃぬ話(はなしい)ん聞(ち)ちゃる事(くとぅ)ぬなやびたん。

 うんなくんなぬ事なかい、昔ぬ村頭ん、村ぬ二才達んかい、強々(ちゅうじゅう)とお、言(い)いゆうさんたるばあやいびいん。
 やいびしいが、原遊びぬ戦(いくさ)終(うわ)てぃ直(ちゃあき)頃迄(ぐるまでぃ)、むとぅうち来ゃる実(じゅん)にぬ訳え、別(びち)にん、あいびいん。

【語句】
うん如うし、ウランダア達ぬ琉球んかい来ゃあに=このように、欧米人が来流し、
何んくぃいん、見物さい、調びたい=いろんなもんを、見物したり、調査したり、
さるむぬやいびいしが、琉球人ぬ実にぬ肝内え=したのでありますが、琉球人の本当の心は、非丁寧文「~むぬやしが」。
分からんたる筈んでぃ、思やびいん=理解できなかったのではないかと思います。非丁寧文「~思ゆん」。
うぬ訳え、後からうぬきやびいん=その理由は後日、言います。非丁寧文「~うんぬきゆん」。
儒教信じやあやたる尚敬王や毛遊び=儒教信奉者だった尚敬王は毛遊びを禁じる布令を
禁じゆる触りい出さびたん=禁じる布令をだしました。非丁寧文「~出じゃちゃん。
なあ村々ぬ頭ん上からぬ仰し事ぬ通い=各村の長も上からのご命令の通りに
二才達んかい、言い習あちゃむぬやいびいしが=若者らに教えたのであるが、
かあま昔からぬ慣りやたる百姓二才達原遊びゆ=はるか昔からの習慣であった平民若者らの毛遊びを
取い締まゆる事んないびらな=取り締まることもできず、非丁寧文「~事んならな」。
うりが琉球から無えらんなゆる事お無えやびらたん=それが琉球から消え去ることはありませんでした。非丁寧文「~無えらんたん」。
何がんでえ、上から言らっとおたる如=なぜかといえば、上から言われていたような、
原遊びや乱り事、あらんたる事お=毛遊びは風紀上の乱れなかった事は
自なあたあん、し来ゃる村ぬまぎい達ん=自分たちもやってきた村の大長・大物たちも
良う知っちょおたる事やくとぅやいびいん=よく知っていたからです。非丁寧文「~事やくとぅやん」。
自ぬ親ん達ぬそおたる原遊びぬ事、知っちょおたる=自分たちの親たちもしていた毛遊びの事を知っていた
一回らし、しいざやる姉夫婦ぬ話なかいん=一回り(12歳)年上の姉夫婦の証言でも
猥り事お、むさっとぅ無えらんたんでぃぬ事やいびいん=猥ら事は一切なかったとの事です。非丁寧文「~事やん」。
ちゃしっちい、言ゃびいしが、シマぬ姉夫婦ぬええずう達ん=ついでに言いますが、村の姉夫婦世代も
非丁寧文「~言しが」。
エイサーぬ稽古終てぃ後、村ぬ遊び庭於とおてぃ=エイサーの稽古を終えた後、村の公広場で
「原遊び」そおたんでぃぬ話ん聞ちゃる事ぬなやびたん=「毛遊び」をしていたとの話を聞くことができました。非丁寧文「~事ぬなたん」。
うんなくんなぬ事なかい、昔ぬ村頭ん、村ぬ二才達んかい=そんなこんなで、昔の村頭も若者らに
強々とお、言いゆうさんたるばあやいびいん=強くあたることはできなかったのです。非丁寧文「~ばあやん」。
やいびしいが、原遊びぬ戦ぬ終てぃ直頃迄=ですが、毛遊びが終直後まで
むとぅうち来ゃる実にぬ訳え、別にんあいびいん=続いてきた本当の理由はほかにもあります。非丁寧文「~別にんあん」。

 沖縄語(うちなあぐち)え、m音(うん)ぬn音ぬんかい変(か)わゆる癖(くし)ぬあいびいん。
 やてぃ、「野(nu)」や「毛(moo)」んかい変わやあに、「野遊び」ぬ積合(ちむええ)さあに、「毛遊び」んかい変わたるしいじやいびいん。
 あんさびいねえ、二才達(にいせえ)ぬ野(もう)んかい出(ん)じてぃ、遊びい欲しゃするか、うんにいぬ沖縄ぬ野や、遊び易(や)っさる所(とぅくる)やいびいたやがあ。
 今(なま)あ、何処(まあ)ぬ野原(ぬはる)、畑道(はるみち)、畦(あむとぅ)んでん、草茅(くさがや)ぬ山丈(やまだき)、巻(ま)ちくぁあち、なあ、見(ん)ちん、はごうりいむんやいびいしが、草茅あ1960年(にん)中(なか)ら頃(ぐる)迄(まで)え、平生(ふぃいじい)から、だてん、刈(か)い取(とぅ)らってぃ、写真から見(ん)ちん、でえじな、美(ちゅ)ら、風景(ちいち)やいびいたん。
 何(ぬ)がんでえ、うんにい迄え、大概(てえげえ)ぬ家内(ちねえ)や、山羊(ふぃいざあ)そうな飼らやあに、暇(まどぅ)ぬあれえ、人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や、いいくる草刈いが行(い)ちゅたくとぅやいびいん。
 また、なあふぃん前(めえ)ぬ昔(んかし)え、家造(やあづく)いんでえぬ入(い)り具(ぐ)とぅしち、村々里々ぬ与(くみ)ぬ毎(かあじ)、茅刈(かやか)ゆる習慣(なり)ぬあやあに、まあんかい、行じん、沖縄の田園(たあはる)ぬ風景(ちいち)え、実にちびらあさいびいたん。首里那覇言葉んかいや、なんぞお、無(ね)えやびしが、百姓言葉んかいや、「茅敷(かやしち)」んでぃぬ言葉かたくじら、「茅言葉」ぬまんでぃ、百姓にとぅてぃ、いちゃっさ、茅ぬ大切(てえしち)なむんやたがんでぃぬ事ぬ分かやびいん。
 さてぃ、草茅ん、だてん刈い取らっとおたる昔ぬ琉球ぬ風景(ちいち)え、如何(ちゃ)ぬ様(ゆう)なむぬがやいびいたら。  琉球(るうちゅう)ぬ風景ぬ、いちゃっさ、美(ちゅ)らさたがんでぃ言(ゆ)る事お、18~19世紀(しいち)なかい、琉球訪(たじ)にてぃ来(ち)ゃる西洋人(しいやんちゅ)、アミリカあぬ記録(かちむぬ)んかい、多(うほお)く、書かっとおいびん。


【語句】
沖縄語え、m音ぬn音ぬんかい変わゆる癖ぬあいびいん=沖縄語はm音がn音に変化する性質があります。非丁寧文「~癖ぬあん」。
やてぃ、「野(nu)」や「毛(moo)」んかい変わやあに=それで、「野(nu)」は「毛(moo)」に変化し、
「野遊び」ぬ積合さあに、「毛遊び」んかい=「野遊び」の意味として、「毛遊び」に
変わたるしいじやいびいん=変化したしだいです。非丁寧文「~しいじやん」。
 あんさびいねえ、二才達ぬ野んかい出じてぃ、遊びい欲しゃするか=それでは、青年たちが野に出て遊びたくなるほど、非丁寧文「あんしいねえ~」。
うんにいぬ沖縄ぬ野や、遊び易っさる所やいびいたやがあ=当時の沖縄の野は遊び易い所だったでしょうか。非丁寧文「~所やたがやあ」。
今あ、何処ぬ野原、畑道、畦んでえん、草茅ぬ=今はどこの野原、農道、畦等も草や茅が、
山丈、巻ちくぁあち、なあ、見ちん、はごうりいむんやいびいしが=高く生い茂り、どう見ても、汚く殺風景ですが、非丁寧文「~はごうりいむんやしが」。
草茅あ1960年中ら頃迄え、だてん、刈い取らってぃ=草茅は1960年半ば頃までは、普段から、きちんと刈り取られ
写真から見ちん、でえじな、美ら、風景やいびいたん=写真から見ても、大変に美しい風景でした。非丁寧文「~風景やたん」。
何がんでえ、うんにい迄え、大概ぬ家内や=理由は、当時迄は、たいていの世帯には、
山羊そうな飼らやあに、暇ぬあれえ、人ん達ちゃあや=山羊などを飼っていたからであり、暇さえあれば、人々は、
いいくる草刈いが行ちゅたくとぅやいびいん=よく草刈りに出向いたからです。非丁寧文「~行ちゅたくとぅやん」。
また、なあふぃん前ぬ昔え、家造いんでえぬ入り具とぅしち=また、もっと以前の昔は、建築材料等として、
村々里々ぬ与ぬ毎、茅刈ゆる習慣ぬあやあに、まあんかい、行じん=村々の班毎に、茅刈りが習慣化され、どこに行っても
沖縄の田園ぬ風景え、実にちびらあさいびいたん=沖縄の田園風景は実に素晴らかったのです。非丁寧文「~ちびらあさたん」。
首里那覇言葉んかいや、なんぞお、無えやびしが=首里那覇言葉には、あまりありませんが、非丁寧文「~無えんしが」。
百姓言葉んかいや、「茅敷」んでぃぬ言葉かたくじら、「茅言葉」ぬまんでぃ=平民語には「茅畑」をはじめとする「茅言葉」が多く、
百姓にとぅてぃ、いちゃっさ、茅ぬ大切なむんやたが=平民にとって、どれほど茅が大切なものであったか、
んでぃぬ事ぬ分かやびいん=という事がわかります。非丁寧文「~分かゆん」。
さてぃ、草茅ん、だてん刈い取らっとおたる昔ぬ琉球ぬ風景え=さて、草茅がきちんと刈り取られた昔の琉球ぬ風景は
如何ぬ様なむぬがやいびいたら=どのようなものだったでしょうか。非丁寧文「~むぬがやたら」。
琉球ぬ風景ぬ、いちゃっさ、美らさたがんでぃ言る事お=琉球の風景がいかに美しかったかということは、
18~19世紀なかい、琉球訪にてぃ来ゃる西洋人=18~19世紀に琉球を訪れた西洋人、
アミリカあぬ記録んかい、多く書かっとおいびん=アメリカ人の記録に多く記されています。 

 ぐすうよう、平生(ふぃいじい)や、くぬブログ思愛(うみがな)さし、うたびみしょうち、にふぇえでえびる。
 良(い)い正月(しょうぐぁち)、かみてぃ、うたびみせえびり。
 また、来年(やあん)んじ、御行逢(ういちぇ)え、拝(うが)なびら。

【語句】
ぐすうよう、平生や、くぬブログ思愛さうたびみしょうち、にふぇえでえびる=みなさま方、平素はこのブログをご愛読いただき、ありがとうございます。非丁寧文「~思愛さし取らち、にふぇえでえびる」。註:「にふぇえでえびる」の非丁寧文「にふぇえやん」は事実上、使用されていませんが、砕けた表現である「にふぇえやあ(ありがとうね)」、「にふぇえどお(ありがとうよ)」なら多く使用されています。年下、同輩などには「かふうし」を多く用います。地方では圧倒的に「にへえでえびる」。「にへえでびる」、「にへえでいびいる」などに変化します。なお、「でえびる」は「どぅ やいびいる」の約まった音。
良い正月、かみてぃ、うたびみせえびり=良いお正月をお迎えください。非丁寧文「~かみてぃ取らし」「かみてぃ呉り」ですが、実際は使用されません。
また、来年んじ、御行逢え、拝なびら=また、らいねん、御目にかかりましょう。非丁寧文「~行逢ら」、「行逢拝ま」など。

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自作した開き戸

 子(くぁ)ん家(やあ)けえ立(た)っち、座(ざ)ん、空座(んなざあ)けえなとおびいたくとぅ、自(どぅう)ぬ座んかいなすんでぃち、入口(いいぐち)ぬ舞戸(めえじゅ)、新に作(ちゅく)ゆる事(くとぅ)にさびたん。
 前(めえ)からある舞戸お、ただ、開(あ)きたい閉(くう)たいないるうっぴぬ値安(でえやし)い小(ぐぁあ)なやあに、長(なげ)えさ、肝(ちむ)ふぃがん物(むん)やいびいたん。
 やいびいしが、大工手間(せえくでぃま)ぬ痛(いちゃ)さんあいびいたん。また、長(なげ)えさ使(ちか)とおたるまかい棚(だな)ぬ舞戸ぬ上等(じょうとう)なやに、なあだ、しょうらさん、あい、うり廃(し)てぃゆしん、痛(いちゃ)さいびいたくとぅ、うり、戸ぬ中(なあか)んかいしぎやに、ガラス舞戸とぅすしん、ちびらあさがらあらんでぃん思(うみ)いんさびたん。

 大(ま)ぎさあ、元(むとぅ)ぬ舞戸ぬ型(かた)んかい合(あ)あち、測(はか)れえ済(し)むくとぅ、どぅう易(やし)いむんやびいたしが、鋸(ぬくじり)し、材木(ぜえむく)、切(ち)ちゃい、鑿(ぬみ)し、削(きじ)たいするうちなかい、まぎさぬけえ違(ちが)たいさびいくとぅ、うり直(のお)さあ直さあすんでぃち、しいら入(い)やびたん。
 
 上辺(うゎあび)え、化粧ビニヤ、木工(むっこう)ブンドゥさあに、たっくぁちゃさびたれえ、ちゃあがな、大工ぬ作てえるむんぎさあなとおいびん。鍵(さあし)ん、新(みいく、しん)に買(こ)おてぃ、だてん、しぎやびたん。
  
 なゆる迄(までぃ)、二日(ふちか)どぅ積(ちむ)とおいびいたしが、後(あとぅ)ぬうんじゅみ、四日(ゆっか)なあん、費(てえ)さびたん。田場大工(たあばあぜえく)やか、なてえ居(をぅ)らんがらんでぃ、思やびいしが…。

【語句】
子ん家けえ立っち、座ん、空座けえなとおびいたくとぅ=子も独立し、部屋も空き部屋になっていたので、非丁寧文「~なとおたくとぅ」。
自ぬ座んかいなすんでぃち、入口ぬ舞戸、新に作ゆる事にさびたん=自分の部屋にしようと、入口の開き戸を新しく作る事にしました。非丁寧文「~事にさん」。
前からある舞戸お、ただ、開きたい閉たいないるうっぴぬ=それまでの開き戸は、ただ、開けたり閉めたりできるだけの、
値安い小なやあに、長えさ、肝ふぃがん物やいびいたん=安物で、長らく、不満でした。非丁寧文「~肝ふぃがんたん」。
やいびいしが、大工手間ぬ痛さんあいびいたん=ですが、大工に対する工賃がもったいなくもありました。非丁寧文「~痛ちゃんあたん」。
また、長えさ使とおたるまかい棚ぬ舞戸ぬ上等なやに=また、長い間、使っていた食器棚の扉も上等で、
なあだ、しょうらさん、あい、うり廃てぃゆしん=まだ、しっかりしていて、それを廃棄するのも、
痛さいびいたくとぅ、うり、戸ぬ中んかいしぎやに=勿体なくて、それを新しい戸の中に付けて、
ガラス舞戸とぅすしん、ちびらあさがらあらんでぃん思いんさびたん=ガラス戸にするのも、素晴らしいからなとの思いもしました。非丁寧文「~」思いんさん。
大ぎさあ、元ぬ舞戸ぬ型んかい合あち、測れえ済むくとぅ=寸法は元の戸の形に合わせて、測ればよいので
どぅう易いむんやびいたしが、鋸し、材木、切ちゃい=簡単でしたが、鋸で材木を切ったり、非丁寧文「~どぅう易いむんやたしが」。
鑿し、削たいするうちなかい、まぎさぬけえ違たいさびいくとぅ=鑿で削ったりしているうちに、サイズが狂ったりしましたので、非丁寧文「~違たいすたくとぅ」。
うり直さあ直さあすんでぃち、しいら入やびたん=それを修正するのに、苦労しました。非丁寧文「~しいら入っちゃん」。
上辺え、化粧ビニヤ、木工ブンドゥさあに、たっくぁさびたれえ=表面は化粧ベニヤを木工ボンドで接着しましたら、非丁寧文「~たっくぁあちゃれえ」。
ちゃあがな、大工ぬ作てえるむんぎさあなとおいびん=どうにか、職人が作ったものみたいになりました。非丁寧文「~ぎさあなとおん」。
鍵ん、新に買おてぃ、だてん、しぎやびたん=鍵も新に買って、ちゃんと付けました。非丁寧文「~しぎたん」。
なゆる迄、二日どぅ積とおいびいたしが、後ぬうんじゅみ=出来上がるまで、二日を見込んでいましたが、結局、非丁寧文「~積とおたしが」。
四日なあん、費さびたん=四日もかかりました。非丁寧文「~費ちゃん」。
田場大工やか、なてえ居らんがらんでぃ、思やびいしが…=下手な大工より、ましかなと思っていましが…。非丁寧文「~思いゆしが…」。

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