ある焼香(しゅうこう)於(う)とおてぃぬ事(くとう)どぅやいびいしが、あるっ人(ちゅ)ぬ「童(わらび)ん達(ちゃあ)から先(さち)に手押(てぃいうさあ)しせえ」んでぃ、みせえやびたん。
 
 何(ぬう)がやら、異風(いふう)なあやるむんでぃ思(うむ)とおいびいたしが、いちゃっさ、シマぬ毎(かあじ)、物言(むぬい)い様(よう)ぬ変(か)わゆんでぃ言(い)ちん、「童」とぅ「子(くゎ)」ぬ使(ちけ)え様(よう)やまあん、同(い、ゆ)ぬむぬおあらんがやあんでぃち、思(うむ)てぃ、くぬブログ書ちゅる次第(しでえ)やいびいん。

 「子」とぅ「童」ぬ違えみえ、うぬ裏返(うっちぇ)え言葉(くとぅば)、見(ん)じいねえ、能(ゆ)う分かやびいん。

 「子」ぬ裏言葉あ、親(うや)どぅやい、あんしまた「童」ぬうりえ「大人(うふっちゅ)」どぅやいびいる。
 日本語(やまとぅぐち)ぬ口語於てえ、「童」えいいくる死(し)に言葉なとおいびくとぅ、取(とぅ)受(う)き難(ぐり)さる筈(はず)えやいびいしが、うちなあぐち於とおてえ、うぬ二(たあ)ちぬ言葉ぬ違えみえ、でえじなんでぃん、ばちらあさびいん。

 二ちぬ慣用句(かがないくとぅば)、並(なら)びてぃなあびら。なあふぃん、取い受きい易(や)さる筈やいびいん。
「子」ぬ慣用句。
親子(うやっくゎ)、正(しょう)ん子(ぐゎ)、産(な)しん子、思(うむい)ん子、黄金(くがに)ん子、かみちん子、苗代違(なあしるちげ)えぬ子、種違(さにち)えぬ子、子(くゎ)ん達(ちゃあ)、汝(いゃあ)っ子(くゎ)、我(わあ)っ子、子産(くゎな)さあ、子守(くゎむ)やあ、赤(あか)ん子(ぐゎ)、ちかねえん子、白(しら)っ子、乳飲(ちいぬ)みん子んでえ。

「童」ぬ慣用句。
大人童(うふっちゅわらび)、女童(ゐなぐわらび)、童神(わらびがみ)、草刈(くさか)やあ童、やな童(わらば)あ、童肝(わらびじむ)、童名(わらびなあ)、童(わら)ん達(ちゃあ)、童んかい落(う)てぃ還(けえ)ゆん、童声(わらびぐぃい)、年寄(とぅしゅ)い童、ちっちゅう童んでえ。

注:子(くゎ)ぬ言葉ぬ頭んかい破裂音「っ」付ちきてぃ、「っくゎ」書(か)ちゅる風儀(ふうじ)んあいびいしが、うちなあぐちんまた昔からぬ書き言葉ぬ慣(な)りいぬある言語やいびいくとぅ、他所(ゆす)ぬ伝統的書き言葉ぬ慣りぬある言語んかい似してぃ、破裂音風儀ぬ記号や使(ちか)あらんようい、「くゎ」んでぃち書ちゃびいん。

【語句】
ある焼香於とおてぃぬ事どぅやいびいしが=ある法事でのことですが、非丁寧文「~事どぅやしが」。
あるっ人ぬ「童ん達から先に手押しせえ」=ある人が「子供から先に手を合わせて」
んでぃ、みせえやびたん=と、おっしゃいました。非敬語「~言たん」。
何がやら、異風なあやるむんでぃ思とおいびいたしが=何かが違うような気がしましたが、非丁寧文「~思とおたしが」。
いちゃっさ、シマぬ毎、物言い様ぬ変わゆんでぃ言ちん=いくら、集落ごとに言葉が違うとはいえ、
「童」とぅ「子」ぬ使え様やまあん=「童」と「子」の使い方はどこでも、
同ぬむぬおあらんがやあんでぃち、思てぃ=同じではないのかと思い、
くぬブログ書ちゅる次第やいびいん=この記事を書いた次第です。非丁寧文「~次第やん」。
「子」とぅ「童」ぬ違えみえ、うぬ裏返え言葉=「子」と「童」の違いはその対句を
見じいねえ、能う分かやびいん=みれば、明らかです。非丁寧文「~分かゆん」。
「子」ぬ裏言葉あ、親どぅやい、あんしまた「童」ぬうりえ=「子」の対句は「親」であり、そして「童」のそれは、
「大人」どぅやいびいる=「大人」なのです。非丁寧文「~どぅやる」。
日本語ぬ口語於てえ、「童」えいいくる=日本語の口語においては、「童」は殆ど、
死に言葉なとおいびくとぅ=死語になっていますので、非丁寧文「~なとおくとぅ」。
取い受き難さる筈えやいびいしが、うちなあぐち於とおてえ=分かりづらいかもしれませんが、沖縄語では、非丁寧文「~筈やしが」。
うぬ二ちぬ言葉ぬ違えみえ=この二つの語の違いは
でえじなんでぃん、ばちらあさびいん=あまりにも明白です。非丁寧文「~ばちらあさん」。
二ちぬ慣用句、並びてぃなあびら=両語の慣用句を比較してみましょう。非丁寧文「~並びてぃんだ」。
なあふぃん、取い受きい易さる筈やいびいん=もっと、分かりやすい筈です。非丁寧文「~筈やん」。
「子」ぬ慣用句=「子」の慣用句。
親子、正ん子、産しん子、思ん子、黄金ん子、かちみん子=親子、実の子、産んだ子、愛し子、大切な子、不義の子
苗代違えぬ子、種違えぬ子、子ん達、汝っ子=腹違いの子、種違いの子、(産んだ)子たち、あなたの子、
我っ子、子産さあ、子守やあ、赤ん子、ちかねえん子、白っ子=私の子、出産する人(女)、赤子、養子、生まれて半年ほどで色白になる赤子等。
「童」ぬ慣用句=「童」の慣用句
大人童、女童、童神、草刈やあ童、やな童あ=大人子供、、婦女子、子供の守り神、草刈りする子供、いけない子供、
童肝、童名、童ん達、童んかい落てぃ還ゆん=子供ように純真な心、子供たち、子供に還る
童声、年寄い童、ちっちゅう童んでえ=子供ような声、年寄と子供、月下で遊ぶ子供等
注:「子」ぬ言葉ぬ頭んかい破裂音「っ」付きてぃ「っくゎ」んでぃち=注:「子」の語頭に破裂音「っ」を付けて、「っくゎ」と
書ちゅる風儀んあいびいしが、うちなあぐちんまた=書く例もありますが沖縄語も、非丁寧文「~あしが」。
昔からぬ書き言葉ぬ慣りいぬある言語やいびいくとぅ=伝統的書き言葉のある言語ですので、
他所ぬ伝統的書き言葉ぬ慣りぬある言語んかい似してぃ=他の伝統的書き言葉を持つ言語の習慣に倣い
破裂音風儀ぬ記号や使あらんようい=語頭破裂音記号は使わず、
「くゎ」んでぃち書ちゃびいん=「くゎ」と表記します。非丁寧文「~書ちゅん」。