うちなあぐち日記

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2018年10月

 いいくる、「いめんせえびり」とぅ「めんそおれえ」、「めんそおり」や如何(ちゃ)ぬ如(ぐとぅ)さあに、変(か)わやびいがんでぃち、問(とぅ)うらりいる事(くとぅ)ぬあいびいん。
 何(じ)るん、ヤマトゥグチぬ「いらっしゃいませ」んでぃち、通事(とぅうじ)さっとおいびいしが、敬(うやめ)えぬ様(よう)や、段(だ)ぬんないびらん。

 如何(ちゃ)ぬあたい、変わゆがんでぃ、いれえゆる前(めえ)に、「いらっしゃる」んかいあたゆる言葉とぅしち、「もおゆん」、「めえん」でえぬあいびいくとぅ、うったあん合(あ)あち、語(かた)てぃ見(な)あびら。

 「もおゆん」や、いい仲(なあか)やる兄(しいざ)んかい言(ゆ)る言葉なとおいびいん。いい仲や、やてぃん、相手(ええてぃ)ぬゆかっちゅとぅか、なあふぃん、敬まらんでえならん人(ちゅ)んかいや、敬え言葉ぬ「い」(接頭語)付(ち)きやあに、「もおゆん」でぃちないびいん。
 例(たとぅ)れえ、「心(くくる)安々(やしやし)とぅいもり」(与那国しょんかね節)。
          「また木(き)、植(ゐ)いてぃ、うかば又(また)んいもり」(浜千鳥節)。 
 やいびいしが、沖縄語辞典ぬんかいや、「平民の年長に対する敬語」んでぃちぬうっぴしどぅ載(ぬ
しらっとおいびいる。

 「めんせえん」や「めえん」やかや敬え言葉やしびいしが、実(じゅん)ねえ、ただぬ「いらっしゃる」ぬ積合(ちむええ)どぅやいびいる。初(はじ)みてぃ、行逢(いちゃ)ゆる人んかいや、百姓(=平民)やてぃん、「めんそおれえ」どぅ使(ちか)やびいる。同(い、ゆ)ぬ人んかい、又行逢いねえ、なあ、いい仲けえなとおいびいくとぅ、「もうおれえ」んかいなゆるしいじやいびいん。

 「めんせえん」んかい、敬え言葉「い」付きいねえ、「い∔+めんせえん」でぃち、ないびいん。あんし又、くりんかい、ししい言葉(丁寧語)ぬ「やびいん」たっくゎあしいねえ、「い∔めんせ+いびいん」んかいないびいん。くんなばあや、「やいびいん」ぬ「や」や「い」んかい変わやびいん。「いめんせえやびいん」やてぃん、済(し)むせえ済しまびいしが…。

 また、あんさあに、言葉ぬ慣(な)りから、約(ちぢ)まやあに、「いめんせえびいん」んでぃちないびいん。「いめんせえびり」え、うりぬ命令文なおとおいびいん。

 やいびいくとぅ、「めんそおれえ」とお、敬い様(よう)ぬ段ぬないびらん。初みてぃ、行逢ゆる人とぅか、御客(うちゃく)やれえ、「いめんせえびり」ぬどぅ、ふさてえ居(をぅ)らんがあらんでぃ、思(うむ)やびいしが…。

 ヤマトゥグチぬ「いらっしゃいませ」ん敬語「いらっしゃい」とぅししい言葉「ます」ぬ命令文「ませ」からなとおいびいん。

 やいびいしが、「いめんそおち、うたびみせえびり」んでぃぬ、なあふぃんぬ敬え言葉ぬあいびいん。ヤマトゥグチんかいや直(のお)しいかんてぃいさびいしが、「お出で賜りませ」んでぃがないびいら?。くりえまた、あいゆかんぬ敬え言葉なやあに、普通(ふつう)や使(ちか)やびらんあい、また口数(くじかじ)ん多(うふ)さいびいくとぅ、普通や「いめんせえびり」ぬどぅ、ましえあいびらんがやあ。

【語句】
いいくる、「いめんせえびり」とぅ「めんそおれえ」=よく「いめんせえびり」と「めんそおれえ」
「めんそおり」や如何ぬ如さあに、変わやびいがんでぃち=「めんそおり」はどう違うのですかと、非丁寧文「~変わゆがんでぃち」。
問うらりいる事ぬあいびいん=訊かれることがあります。非丁寧文「~事ぬあん」。
何るん、ヤマトゥグチぬ「いらっしゃいませ」んでぃち=いずれも日本語の「いらっしゃいませ」と、
通事さっとおいびいしが、敬えぬ様や=訳されていますが、尊敬度は、 非丁寧文「~さっとおしが」。
段ぬんないびらん=格段の差があります。非丁寧文「~段ぬならん」。
如何ぬあたい、変わゆがんでぃ、いれえゆる前に=どれぐらい違うのかいう前に、
「いらっしゃる」んかいあたゆる言葉とぅしち=「いらっしゃる」に相当する語として、
「もおゆん」、「めえん」でえぬあいびいくとぅ=「もおゆん」、「めえん」等がありますので、非丁寧文「~あくとぅ」。
うったあん合あち、語てぃ見あびら=それらも合わせて、説明してみましょう。非丁寧文「~語てぃんだ」。
「もおゆん」や、いい仲やる兄んかい言る=「もおゆん」は親しい人で目上に対する
言葉なとおいびいん=言葉です。非丁寧文「~言葉なとおん」。
いい仲や、やてぃん、相手ぬゆかっちゅとぅか=親しい間柄であっても、相手が士族とか、
なあふぃん、敬まらんでえならん人んかいや=さらに目上の場合は、
敬え言葉ぬ「い」(接頭語)付きやあに=尊敬語の「い」(接頭語)を付け
「いもおゆん」でぃちないびいん=「いもおゆん」となります。非丁寧文「~でぃちなゆん」。
例れえ、「心安々とぅいもり」(与那国しょんかね節)=例えば「心安々といもり」(与那国しょんかね節)。註:現地妻が帰任する役人(士族)に言う歌詞。
「また木、植いてぃ、うかば又んいもり」(浜千鳥節)=「真竹を植えておくので、またいらっしゃい」(浜千鳥節)。註:「またき」の「また」と「又」を掛けた歌詞。 
やいびいしが、沖縄語辞典ぬんかいや=しかしながら、沖縄語辞典には、非丁寧文「やしが~」。
「平民の年長に対する敬語」んでぃちぬうっぴしどぅ=「平民の年長に対する敬語」としか、
載しらっとおいびいる=記述されていません。非丁寧文「~載しらっとおる」。
「めんせえん」や「めえん」やかや敬え言葉やしびいしが=「めんせえん」は「めえん」よりは敬語ですが、非丁寧文「~言葉やしが」。
実ねえ、ただぬ「いらっしゃる」ぬ積合どぅやいびいる=実は単に「いらっしゃる」の意味でしかありません。非丁寧文「~積合どぅやる」。
初みてぃ、行逢ゆる人んかいや、百姓やてぃん=初対面の人には平民であっても、
「めんそおれえ」どぅ使やびいる=「めんそおれえ」をつかうのです。非丁寧文「~使ゆる」。
同ぬ人んかい、又行逢いねえ、なあ=同じ人に再び会えば、もう、
いい仲けえなとおいびいくとぅ=親しい間柄になっていますので、非丁寧文「~なとおくとぅ」。
「もうおれえ」んかいなゆるしいじやいびいん=「もおれえ」となるわけです。非丁寧文「~しいじやん」。
「めんせえん」んかい、敬え言葉「い」付きいねえ=「めんせえん」に敬語「い」を付けると
「い∔+めんせえん」でぃち、ないびいん=「い+めんせえん」となります。非丁寧文「~でぃち、なゆん」。
あんし又、くりんかい、ししい言葉(丁寧語)ぬ=そして又、これに丁寧語の
「やびいん」たっくゎあしいねえ=「やびいん」をくっつけると、
「い∔めんせ+いびいん」んかいないびいん=「い+めんせ+いびいん」になります。非丁寧文「~んかいなゆん」。
くんなばあや、「やいびいん」ぬ「や」や=この場合は「やいびいん」の「や」は
「い」んかい変わやびいん=「い」に変化します。非丁寧文「~変わゆん」。
「いめんせえやびいん」やてぃん、済むせえ済しまびいしが…=「いめんせえやびいん」でも構いませんが…。非丁寧文「~済むしが希望」。
また、あんさあに、言葉ぬ慣りから、約まやあに=またそして、言葉の習慣から、約まって、
「いめんせえびいん」んでぃちないびいん=「いめんせえびいん」となります。非丁寧文「~んでぃちなゆん」。
「いめんせえびり」え、うりぬ命令文なとおいびいん=「いめんせえびり」はそれの命令文です。非丁寧文「~命令文なとおん」。
やいびいくとぅ、「めんそおれえ」とお、敬い様ぬ段ぬないびらん=ですから、「めんそおれえ」
とは尊敬度合ははるかに上です
。非丁寧文「~段ぬならん」。
初みてぃ、行逢ゆる人とぅか、御客れえ=初対面の人やお客に対してなら、
「いめんせえびり」ぬどぅ=「いめんせえびり」こそが
ふさてえ居らんがあらんでぃ、思やびいしが…=相応しいのではないかと思いますが…。非丁寧文「~思ゆしが」。
ヤマトゥグチぬ「いらっしゃいませ」ん=日本語の「いらっしゃいませ」も
敬語「いらっしゃい」とぅししい言葉「ます」ぬ=敬語「いらっしゃい」と英寧語「ます」の
命令文「ませ」からなとおいびいん=命令文「ませ」から成ります。非丁寧文「~なとおん」。
やいびいしが、「いめんそおち、うたびみせえびり」=ですが、「いめんそおち、うたびみせえびり」
んでぃぬ、なあふぃんぬ敬え言葉ぬあいびいん=というさらに上級の敬語もあります。非丁寧文「~あん」。
ヤマトゥグチんかいや直しいかんてぃいさびいしが=日本語には訳しがたですが、非丁寧文「~かんてぃいすしが」。
「お出で賜りませ」んでぃがないびいら?=「お出でたまわりませ」とでもなるのでしょうか。非丁寧文「~んでぃがないら」。
くりえまた、あいゆかんぬ敬え言葉なやあに=これはとても上級の尊敬語であり、
普通や使やびらんあい、また口数ん多さいびいくとぅ=普通は使わないし、また語数も多いですので、非丁寧文「~多さくとぅ」。
普通や「いめんせえびり」ぬどぅ、ましえあいびらんがやあ=普通なら「いめんせえびり」がよいのではないでしょうか。

 んちゃ、台風(てえふう、ううかじ)んでえ、うん如(ぐと)おるむんやたんでぃちぬ、思(うむ)やたるしいじやいびいたん。
 なあ、三年(んちゅ)なてぃからあ、台風らあさる台風ん、来(く)うんあい、停電(てぃいでぃん)さしん、何年前(なんにんめえ)がやいびいらたら。 
 いっそうまぬ強(ちゅう)ばあ台風ぬ如、音(うとぅ)ぬどぅ、恐(うとぅ)るさいびいたる。
 夜長(ゆなが)とぅ、カーチェイスぬ如し、ばあばあすぬ音んかい合あち、車(くるま)ぬあったブレーキ踏(く)だみゆる如ぬ音から、高鳴(たかな)いするバイオリンねえぬ音、ライオンねえぬ啼(な)ち声(ぐぃい)、指吹(いいびふ)ち、また、オスプレイぬ重低音ぎさる音ぬちゃあ鳴いさびたん。

 やいびいしが、今度(くんどぅ)ぬ24号や、だてん変わとおる事(くとぅ)ぬあいびいたん。
  29日(にち)ぬ昼(ふぃる、ひる)ぬ12時ぐれえから、午後6時半ぐれえまでぃぬ間(ゑえだ)、風(かじ)ぬとぅるでぃ、雨(あみ)ん晴(は)りたいそおいびいたん。
 台風ぬ根(にい)んかい、入(い)っちょおたるばすやいびいん。
 うぬ間なかい、買(こう)い物(むん)さなでぃち、車歩(くるまあ)っかち、出(ん)じやびたしが、道(みち)え車ぬまんでぃ、店(まちや)あ、人(ちゅ)ぬまんどおいびいたん。やいびいしが、パンや一(てぃい)ちん、棚(たな)んかい無(ね)えらな、弁当そうなむのお、むさっとぅ無えやびらんたん、
 
 犬(いん)、保養(ふよう)しみとおる人ん居(をぅ)い、子(くぁ)沿(そ)うてぃ、歩っちょおるあんまあ達(たあ)ぬ居たるふぃるまさ。

 返(けえ)し風ぬ吹(ふ)ちいねえ、如何(ちゃあ)がすらあんでぃ思(うみ)とおいびいたしが、長(なげ)えさ、根んかい入っちょおびいたくとぅ、上辺(うゎあば)な世話(しわ)どぅやいびいたる。

 やいびいしが、夕(ゆう)さんでぃぬ6時まんぐるから吹ち始(はじ)みたる返し風え、実(じゅん)に、うすまさいびいたん。庭(なあ)んかい、停(とぅ)みてえたる車あ、上下(うゐいしちゃ)んかい、動(んじゅ)ち、跳(とぅ)んじゃあ跳じゃあさがなあ、外(ふか)んかい、出(ん)じてぃ去(は)らんがあらんでぃ思(うま)ありいるあたいやいびいたん。

【語句】
んちゃ、台風んでえ、うん如おるむん=そういえば、台風とはこんなもの
やたんでぃちぬ、思たるしいじやいびたん=だたかと思った次第です。非丁寧文「~しいじやたん」。
なあ、三年なてぃからあ、台風らあさる台風ん=もう三年ばかり、台風らしい台風も
来うんあい、停電さしん、何年前がやいびいらたら=来ないし、停電したのも何年前のことだったでしょうか。非丁寧文「~前がやたら」。 
いっそうまぬ強ばあ台風ぬ如、音ぬどぅ、恐るさいびいたる=いつもの強台風のように、音が恐かったです。非丁寧文「~恐るさたる」。
夜長とぅ、カーチェイスぬ如し、ばあばあすぬ音んかい合あち=夜中、カーチェイスのように、ひゅうひゅうという音に交じって、
車ぬあったブレーキ踏だみゆる如ぬ音から=車が急ブレーキを踏む音から
高鳴いするバイオリンようなねえぬ音、ライオンぬ啼ち声、指吹ち=高音を奏でるバイオリンのような音、ライオンの吠えるような音、指笛
また、オスプレイぬ重低音ぎさる音ぬちゃあ鳴いさびたん=また、オスプレイの重低音のような音が続きました。非丁寧文「~鳴いさん」。
やいびいしが、今度ぬ24号や、だてん変わとおる事ぬあいびいたん=しかしながら、今度の24号は特徴がありました。非丁寧文「~事ぬあたん」。
29日ぬ昼ぬ12時ぐれえから、午後4時半ぐれえまでぃぬ間=29日の正午ぐらいから午後6時頃迄、
風ぬとぅるでぃ、雨ん晴りたいそおいびいたん=風がやみ、雨もやみました。非丁寧文「~晴りたいそおたん」。
台風ぬ根んかい、入っちょおたるばすやいびいん=台風の目に入ったわけです。非丁寧文「~ばすやん」。
うぬ間なかい、買い物さんでぃち、車歩っかち=その間に買い物をしようと、車を運転し、
出じやびたしが、道え車ぬまんでぃ=出かけましたが、道路は混雑し、非丁寧文「~出じたしが」。
店あ、人ぬまんどおいびいたん=店も人でいっぱいでした。非丁寧文「~人ぬまんどおたん」。
やいびいしが、パンや一ちん、棚んかい無らな=ですが、パンは棚に一個もなく、非丁寧文「やしが~」。
弁当そうなむのお、むさっとぅ無えやびらんたん=弁当の類は全くありませんでした。非丁寧文「~無らんたん」。
犬、保養しみとおる人ん居い、子沿うてぃ=犬を散歩させている人もいれば、子供を連れて、
歩っちょおるあんまあ達ぬ居たるふぃるまさ=歩いている母親たちがいるめずらしさ。
返し風ぬ吹ちいねえ、如何がすらあんでぃ思とおいびいたしが=返し風が吹くとどうなるのかと思っていましたが、非丁寧文「~思とおたしが」。
長えさ、根んかい入っちょおびいたくとぅ=長い時間、目にはいっていたので、非丁寧文「~入っちょおたくとぅ」。
上辺な世話どぅやいびいたる=余計な心配でした。非丁寧文「~世話どぅやたる」。
やいびいしが、夕さんでぃぬ6時まんぐるから吹ち始みたる返し風え=ですが、夕方6時頃から吹き始めた返し風は、非丁寧文「やしが~」。
実に、うすまさいびいたん=ほんとうに、すごかったです。非丁寧文「~うすまさたん」。
庭んかい、停みてえたる車あ、上下んかい=庭に停めてあった車は上下に
動ち、跳んじゃあ跳じゃあさがなあ、外んかい=動き、跳んだり跳ねたりしながら、外に
出じてぃ去らんがあらんでぃ思ありいるあたいやいびいたん=外に出てしまわないかと思われる程でした。非丁寧文「~あたいやたん。

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