うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2017年08月

 『青い目が見た大琉球』(後、『大琉球』んでぃ言ん、ニライ社)んかい書(か)かっとおる琉球(るうちゅう)ぬ田園(たあばる)ぬ風景(ちしち)え、沖縄戦(うちなあぬいくさ)ぬばすんじ、諸(むる)、けえ壊(くう)さってぃ無(ね)えやびらんくとぅ、戦後(いくさあとぅ)生(ん)まりぬ我(わあ)があ分(わ)かやびらん。
 やいびいしが、昔(んかし)ぬ二才達(にいせえ)が毛遊(もうあし)びいする所(とぅくる)としちぇえ、んずみてぃ、いやでぃん、美(ちゅ)ら所(どぅくる)やたる筈(はじ)んでぃゆる事(くと)お、十分(じゅうぶん)分かやびいん。

 あんしいねえ、琉球見(んん、ん)ちゃるウランダア達(たあ)や、毛遊びそおる所、見(ん)じゅる事(くと)ん、あいがさびいたらあ。
 役人達(やくにんたあ)やウランダアや見(ん)じ慣(な)りとおいびいたしが、百姓(ひゃくしょう)ん達(ちゃあ)や、ウラダンダアぬ姿(しがた)ぬ見(み)いねえ、いっそうから、どぅまんぎぃたんでぃぬ事(くとぅ)やいびいん。
 「市場(まち)え、足丸(あしまる)び手丸(てぃいまる)び」さあに、「住民(じいんちゅ)や、諸(むる)、一斉走合(いっさんばあええ)し、逃(ふぃん)ぎてぃ去(は)ちゃん」(『大琉球』)、んでぃぬ事やいびいん。
 やいびいくとぅ、毛遊びいや、見(ん)じいがたなさたる筈(はじ)んでぃ思(うま)ありやびいん。
 やいびいしが、『大琉球』んかいや「琉球ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や、かわてぃ遊び好(じ)ちやん。尻軽(ちびが)っさしが、てぃんさま返(けえ)ゆる事(くと)お無(ね)えらん」(フィレデリック・ビーチ―(1827年)。「琉球ほど遊びの精神を理解している国はない、とうことに意義を唱える者などいないだろう」(バジル・ホール1816年」んでぃちん、書(か)かっとおいびいん。
 うん如(ぐとお)る記事(ちじ)ぬあたいやれえ、何(ぬう)ん、ふぃるましいむのお、あいびらんしが、実(じゅん)に、ふぃるまさる記事ぬあいびいん。

【語句】
『青い目が見た大琉球』(後、『大琉球』んでぃ言ん、ニライ社)んかい=『青い目がみた大琉球』(以下、『大琉球』)に、
書かっとおる琉球ぬ田園ぬ風景え、沖縄戦ぬばすんじ=記述されている琉球の田園風景は、沖縄戦で、
諸、けえ壊さってぃ無えやびらんくとぅ=すべて、破壊されてしまったので、非丁寧文「~無えらんくとぅ」。
戦後生まりぬ我があ分からん世界(しけ)やいびいん=戦後生まれの私が知らない世界です。非丁寧文「~世界やん」。
やいびいしが、昔ぬ二才達が毛遊びいする所としちぇえ=ですが、昔の若者らが野遊びをする場所としては、
んずみてぃ、いやでぃん、美ら所やたる筈んでぃゆる事=とても、美しい場所だったかも知れないという事は、
十分分かやびいん=十分わかります。非丁寧文「~十分わかゆん」。
あんしいねえ、琉球見ちゃるウランダア達や=では、琉球を見た西洋人たちは、
毛遊びそおる所、見じゅる事ん、あいがさびいたらあ=野遊びをしている現場を目撃することもあったのでしょうか。非丁寧文「~あいがすたら」。
役人達やウランダアや見じい慣りとおいびいたしが=役人たちは西洋人は見慣れていましたが、非丁寧文「~慣りとおたしが」。
百姓ん達や、ウラダンダアぬ姿ぬ見いねえ、いっそうから=平民たちは西洋人の姿が見えると、誰ということもなく、
どぅまんぎぃたんでぃぬ事やいびいん=パニックに陥ったとのことです。非丁寧文「~事やん」。
「市場え、足丸び手丸び」さあに=「市場は狂乱状態」になって
「住民や、諸、一斉走合し、逃ぎてぃ去ちゃん」=「住民が一斉に逃げ出した」(『大琉球』)、
んでぃぬ事やいびいん=とのことです。非丁寧文「~んでぃぬ事やん」。
やいびいくとぅ、毛遊びいや、見じいがたなさたる筈=ですから、毛遊びを見ることは難しかっただろう、
んでぃ思ありやびいん=と思われます。非丁寧文「~思ありいん」。
やいびいしが、『大琉球』んかいや「琉球ぬ人ん達や=ですが、『大琉球』には「琉球人は
かわてぃ遊び好ちやん。尻軽っさしが=特に遊びが好きだ。快活だが、
てぃんさま返りゆる事お無えらん」(フィレデリック・ビーチ―(1827年)=騒ぎ立てることはない」
「琉球やかん遊び心ぬ分かゆる国え無えらん=「琉球ほど遊びの精神を理解している国はない」
んでぃぬ事んかい、あねえあらんでぃち言る人お居らんは筈(バジル・ホール1816年)=ということに意義を唱える者などいないだろう」
んでぃち書かっとおいびいん=と記述されています。非丁寧文「~書かっとおん」。
うん如る記事ぬあたいやれえ、何ん、ふぃるましいむのお=その類の記事なら何も、珍しいものでは、
あいびらんしが、実に、ふぃるまさる記事ぬあいびいん=ないですが、本当に、奇妙な記事もあります。非丁寧文「あらんしが、~」、「~記事ぬあん」。

 琉球(るうちゅうぬ若者達(わかむんちゃあ)ぬ遊(あし)どおたる野(もう)や、如何(ちゃ)ぬ風儀(ふうじい)ぬむんがやいびいたら。
 ペリー提督(てぃいとぅく)ぬ従軍(そおい)画描(かたか)ちゃあそおたるハイネぬ風景画(ちしちぬかた)んかい描(か)っかっとおる琉球(るうちゅう)ぬ田園(たあはたもう)や、実(じゅん)にちびらあさいびいん。やいびいしが、写真(しゃしん)とお変(か)わてぃ画(かた)んでぃ言(ゆ)るむぬのお、描(か)ちゃあぬ性持(しむち)とぅ存分(じんぶん)さあに、直(のお)さあ直さしどぅ描ちぇえるむんやいびいくとぅ、実(じゅん)にぬ景色(ちいち)とお、別(びち)やんでぃち考(かんげ)えらんとおないびらん。

 昔(んかし)、琉球んかい来(ち)ちょおたるイランダーまたアミリカー達(たあ)ぬ琉球ぬ見(みい)ない聞(ち)ちないぬ文言(むんぐん)や、いちゃっさきいなあ、在(あ)いびいん。原文(しょうむん)やあいびらな、「二次資料」なやあに、面恥(ちらは)じかさああびしいしが、『青い目がみた大琉球』(ニライ社)から選(え)らでぃ、うみかきてぃなあびら。

 「琉球やちゃっさ語てぃん語ららんあたいぬ美(ちゅ)ら島(じま)」キャプテン・ロジャー・ビノー編(ペリー提督遠征記)。
 「並木道なんぎいみち(ぬ)、略、2列ぬ見事(みぐとぅ)な緑(みどぅい)山々(やまやま)ぬ頂(ちじ)までぃ、連(ち)り長々(ながんがあ)とぅし、豊かな田園(たはたもう)ぬ風景(ちいち)ぬ先(あち)とぅなとおん」、「海岸(うみばた)から山(やま)ぬ頂(ちじ)までぃ、やふぁたいびらなとおるけえり(斜面)ぬあるっさ、諸(むる)、またく田園(たあはあもう)とぅなあたに、冬(ふゆ)ぬ作物(つくいむん)ぬ緑(みどぅいぬ綾とぅなやあに、ちびらあさらる美ら森、成ちょおん。略、やふぁやふぁあとぅ枝(ゆだ)、伸ばがらちょおる琉球松(るうちゅうまあち)ぬ木(きい)ぬ枝ぬむてえてぃ、略、あるっさぬ物(むん)ぬ諸が、くぬ世(ゆう)於(をぅ)てぃ、いちんぬ豊かな田園(たあはたもう)風景(ちしち)、しいなちょおん」ジェイムス・モロー博士(1854年、ペリーぬ日本遠征記)。
「心安(くくるや)しいロマンチックな村(むら、恩納村)ぬ様(さま」)(ベイヤード・テイラー/ペリー提督遠征記)
「熱所(あしどぅくる)ぬ雨林(きい)んあれえ、寒冷所(ふぃいさどぅくる)ぬ原生林(やまぎい)んあん。ドイツぬ美(ちゅ)ら渓谷(やますく)んあれえ、地中海ぬ温(ぬく)さる海岸んあん。アメリカ中西部ぬ荒野(ありもう)とぅかまぎぐむいんあれえ、ニューヨークぬキャッスル気養地(ちようどぅくる)んあん。エジプトとぅかシシリー(島)ぬ古代(さちくでえ)ぬ石碑(ふぃむん)ぬんあれえ、上気(うわあち)な庭園(なあ)ぬ如(ぐと)おる景色(ちしち)とぅかロマンチックな村々(むらむら)んあん。なだ安っさる平和(ひいわ)とあてぃなしぬ風儀(ふうじ)。うん如(ぐと)おる愛(うじ)らあさる景色え、世界(しけ)ぬまあんかいん行(ん)じん、とぅめえらりいみ。まあぬ村ん、だってぃい、分きらってぃ、美(ちゅ)らあく掃(ほ)うちかちさっとおん」。(上同)。

 尤(むっとぅ)ん、琉球ぬなあ村々んかいや、「掃除廻(そうじまあ)い」んでぃゆる当(あたい)ぬ居(をぅ)いびいたん。

【語句】
琉球ぬ若者達)ぬ遊どおたる野や、如何ぬ風儀ぬむんがやいびいたら=琉球の若者らが遊んだ野はどのようなものだったのでしょうか。非丁寧文「~むんがやたら」。
ペリー提督ぬ従軍画描ちゃあそおたるハイネぬ風景画んかい=ペリー提督の従軍画家であったハイネの風景に
描っかっとおる琉球ぬ田園や、実にちびらあさいびいん=描かれている琉球の田園はほんとにすばらしい。非丁寧文「~ちびらあさん」。
やいびいしが、写真とお変わてぃ画んでぃ言るむぬのお=ですが、写真と違い、絵画というものは、非丁寧文「やしが~」。
描ちゃあぬ性持とぅ存分さあに、直さあ直さしどぅ=画家の感性と知識(の範囲)で、修整して、
描ちぇえるむんやいびいくとぅ、実にぬ景色とお=描くものなので、実際の景色とは、非丁寧文「~むんやくとぅ」。
別やんでぃち考えらんとおないびらん=異なるものだと考えるべきです。非丁寧文「~考えらんとならん」。
昔、琉球んかい来ちょおたるイランダーまたアミリカー達ぬ=昔、琉球を訪れた欧米人らの、
琉球ぬ見ない聞ちないぬ文言や=琉球見聞録は、
いちゃっさきいなあ、在いびいん=数多くあります。非丁寧文「~在ん」。
原文やあいびらな、「二次資料」なやあに、面恥じかさああびしいしが=原文ではなく「二次資料」なので、恥ずかしのですが、非丁寧文「~面恥じかさああしが」。
『青い目がみた大琉球』(ニライ社)から選らでぃ、うみかきてぃなあびら=『青い目が見た大琉球』(ニライ社)から抜粋して、紹介いたしましょう。非丁寧文「~うみかたてぃんだ」。
「琉球やちゃっさ語てぃん語ららんあたいぬ美ら島」=「琉球は筆舌に尽くしがたいほどの美しい島」。キャプテン・ロジャー・ビノー編(ペリー提督遠征記)。
「並木道なんぎいみち(ぬ)、略、2列ぬ見事な緑ぬ山々ぬ頂までぃ=「並木道が、略、2列の見事な緑の山々が山頂まで
連り長々とぅし、豊かな田園ぬ風景ぬ先とぅなとおん」=続き、豊かな田園風景の終点となっている」。ジェイムズ・モロー。
「海岸から山ぬ頂までぃ、やふぁたいびらなとおるけえりぬあるっさ=海岸から山の頂まで、ゆるやかにのぼる斜面のすべてが、
諸、またく田園とぅなあたに、冬ぬ作物ぬ緑いぬ綾とぅなやあに=完璧なまでに田園化され、冬の作物が緑の濃淡の影を与え
ちびらあさらる美ら森、成ちょおん=美しい森を成している。
略、やふぁやふぁあとぅ枝、伸ばがらちょおる琉球松ぬ木ぬ枝ぬむてえてぃ=略、優しく枝を伸ばした琉球ならではの松の木の枝が繁り、
略、あるっさぬ物ぬ諸が、くぬ世於てぃ、いちんぬ豊かな田園風景、しいなちょおん=これらすべてがこの世で最も豊かな田園風景を作り上げている。(ジェイムス・モロー博士、1854年、ペリーぬ日本遠征記)。
「心安しいロマンチックな村(恩納村)ぬ様=「心安らぐロマンチックな村の風景」ベイヤード・テイラー/ペリー提督遠征記。
「熱所ぬ雨林んあれえ、寒冷所ぬ原生林んあん=「熱帯雨林もあれば、寒冷地の原生林もある。
ドイツぬ美ら渓谷んあれえ、地中海ぬ温さる海岸んあん=ドイツの美しい渓谷もあれば、地中海の温暖な海岸もある。
アメリカ中西部ぬ荒野とぅかまぎぐむいんあれえ=アメリカ中西部の荒野や沼のあれば
ニューヨークぬキャッスル気養地んあん=ニューヨークのキャッスル保養地もある。
エジプトとぅかシシリー(島)ぬ古代ぬ石碑ぬんあれえ=エジプトやシシリーの古代の石碑もあれば、
上気な庭園ぬ如おる景色とぅかロマンチックな村々んあん=瀟洒な庭園のような景色やロマンチックな村々もある。
なだ安っさる平和とあてぃなしぬ風儀=心安らぐ平和と天心爛漫
うん如おる愛らあさる景色え=こんな愛らしい景色は、
世界ぬまあんかいん行じん、とぅめえらりいみ=世界のどこへ行っても見つかるまい。
まあぬ村ん、だってぃい、分きらってぃ、美らあく掃ちかちさっとおん」=どの村も整然と区切られ、きれいに掃き清められている」(上同)。
尤ん、琉球ぬなあ村々んかいや、「掃除廻」んでぃゆる当ぬ居いびいたん=尤も、琉球の各地には「掃除廻い」という係(ときとして役人)がいました。非丁寧文「~居たん」。

 沖縄語(うちなあぐち)え、m音(うん)ぬn音ぬんかい変(か)わゆる癖(くし)ぬあいびいん。
 やてぃ、「野(nu)」や「毛(moo)」んかい変わやあに、「野遊び」ぬ積合(ちむええ)さあに、「毛遊び」んかい変わたるしいじやいびいん。
 あんさびいねえ、二才達(にいせえ)ぬ野(もう)んかい出(ん)じてぃ、遊びい欲しゃするか、うんにいぬ沖縄ぬ野や、遊び易(や)っさる所(とぅくる)やいびいたやがあ。
 今(なま)あ、何処(まあ)ぬ野原(ぬはる)、畑道(はるみち)、畦(あむとぅ)んでん、草茅(くさがや)ぬ山丈(やまだき)、巻(ま)ちくぁあち、なあ、見(ん)ちん、はごうりいむんやいびいしが、草茅あ1960年(にん)中(なか)ら頃(ぐる)迄(まで)え、平生(ふぃいじい)から、だてん、刈(か)い取(とぅ)らってぃ、写真から見(ん)ちん、でえじな、美(ちゅ)ら、風景(ちいち)やいびいたん。
 何(ぬ)がんでえ、うんにい迄え、大概(てえげえ)ぬ家内(ちねえ)や、山羊(ふぃいざあ)そうな飼らやあに、暇(まどぅ)ぬあれえ、人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や、いいくる草刈いが行(い)ちゅたくとぅやいびいん。
 また、なあふぃん前(めえ)ぬ昔(んかし)え、家造(やあづく)いんでえぬ入(い)り具(ぐ)とぅしち、村々里々ぬ与(くみ)ぬ毎(かあじ)、茅刈(かやか)ゆる習慣(なり)ぬあやあに、まあんかい、行じん、沖縄の田園(たあはる)ぬ風景(ちいち)え、実にちびらあさいびいたん。首里那覇言葉んかいや、なんぞお、無(ね)えやびしが、百姓言葉んかいや、「茅敷(かやしち)」んでぃぬ言葉かたくじら、「茅言葉」ぬまんでぃ、百姓にとぅてぃ、いちゃっさ、茅ぬ大切(てえしち)なむんやたがんでぃぬ事ぬ分かやびいん。
 さてぃ、草茅ん、だてん刈い取らっとおたる昔ぬ琉球ぬ風景(ちいち)え、如何(ちゃ)ぬ様(ゆう)なむぬがやいびいたら。  琉球(るうちゅう)ぬ風景ぬ、いちゃっさ、美(ちゅ)らさたがんでぃ言(ゆ)る事お、18~19世紀(しいち)なかい、琉球訪(たじ)にてぃ来(ち)ゃる西洋人(しいやんちゅ)、アミリカあぬ記録(かちむぬ)んかい、多(うほお)く、書かっとおいびん。


【語句】
沖縄語え、m音ぬn音ぬんかい変わゆる癖ぬあいびいん=沖縄語はm音がn音に変化する性質があります。非丁寧文「~癖ぬあん」。
やてぃ、「野(nu)」や「毛(moo)」んかい変わやあに=それで、「野(nu)」は「毛(moo)」に変化し、
「野遊び」ぬ積合さあに、「毛遊び」んかい=「野遊び」の意味として、「毛遊び」に
変わたるしいじやいびいん=変化したしだいです。非丁寧文「~しいじやん」。
 あんさびいねえ、二才達ぬ野んかい出じてぃ、遊びい欲しゃするか=それでは、青年たちが野に出て遊びたくなるほど、非丁寧文「あんしいねえ~」。
うんにいぬ沖縄ぬ野や、遊び易っさる所やいびいたやがあ=当時の沖縄の野は遊び易い所だったでしょうか。非丁寧文「~所やたがやあ」。
今あ、何処ぬ野原、畑道、畦んでえん、草茅ぬ=今はどこの野原、農道、畦等も草や茅が、
山丈、巻ちくぁあち、なあ、見ちん、はごうりいむんやいびいしが=高く生い茂り、どう見ても、汚く殺風景ですが、非丁寧文「~はごうりいむんやしが」。
草茅あ1960年中ら頃迄え、だてん、刈い取らってぃ=草茅は1960年半ば頃までは、普段から、きちんと刈り取られ
写真から見ちん、でえじな、美ら、風景やいびいたん=写真から見ても、大変に美しい風景でした。非丁寧文「~風景やたん」。
何がんでえ、うんにい迄え、大概ぬ家内や=理由は、当時迄は、たいていの世帯には、
山羊そうな飼らやあに、暇ぬあれえ、人ん達ちゃあや=山羊などを飼っていたからであり、暇さえあれば、人々は、
いいくる草刈いが行ちゅたくとぅやいびいん=よく草刈りに出向いたからです。非丁寧文「~行ちゅたくとぅやん」。
また、なあふぃん前ぬ昔え、家造いんでえぬ入り具とぅしち=また、もっと以前の昔は、建築材料等として、
村々里々ぬ与ぬ毎、茅刈ゆる習慣ぬあやあに、まあんかい、行じん=村々の班毎に、茅刈りが習慣化され、どこに行っても
沖縄の田園ぬ風景え、実にちびらあさいびいたん=沖縄の田園風景は実に素晴らかったのです。非丁寧文「~ちびらあさたん」。
首里那覇言葉んかいや、なんぞお、無えやびしが=首里那覇言葉には、あまりありませんが、非丁寧文「~無えんしが」。
百姓言葉んかいや、「茅敷」んでぃぬ言葉かたくじら、「茅言葉」ぬまんでぃ=平民語には「茅畑」をはじめとする「茅言葉」が多く、
百姓にとぅてぃ、いちゃっさ、茅ぬ大切なむんやたが=平民にとって、どれほど茅が大切なものであったか、
んでぃぬ事ぬ分かやびいん=という事がわかります。非丁寧文「~分かゆん」。
さてぃ、草茅ん、だてん刈い取らっとおたる昔ぬ琉球ぬ風景え=さて、草茅がきちんと刈り取られた昔の琉球ぬ風景は
如何ぬ様なむぬがやいびいたら=どのようなものだったでしょうか。非丁寧文「~むぬがやたら」。
琉球ぬ風景ぬ、いちゃっさ、美らさたがんでぃ言る事お=琉球の風景がいかに美しかったかということは、
18~19世紀なかい、琉球訪にてぃ来ゃる西洋人=18~19世紀に琉球を訪れた西洋人、
アミリカあぬ記録んかい、多く書かっとおいびん=アメリカ人の記録に多く記されています。 

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