うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2016年11月

 今(なま)、新聞(しんぶん)でえんじ、むさげえとおる「土人」、「シナ人」ぬ事(くとぅ)とぅ合(あ)あちがやいびいら、「ヤマトゥンチュウ」んでぃゆる言葉(くとぅば)ん、差別(さびち)言葉やいがすら、あらんがあらんでぃち、問(とぅ)うゆる人(ちゅ)ぬ居(をぅ)みせえいびいん。

 あんし、我(わん)ねえ、うぬっ人んかい、うったてぃ「うんじゅお、まあん人やみせえが」んでぃち、訊(ち)ちゃびたん。
 うぬっ人お、
「我ねえ、ヤキナンチュどぅやいびいる」んでぃち、いれえやびたん。
「あい、あんせえ、我(わあ)が、うんじゅんかい、『ヤキナンチュ』とぅか、『ヤキナア』んでぃ、言(い)いねえ、我ねえ、うんじゅ差別そおる事んかいどぅないびいがやあ」んでぃ、言ゃびたれえ、うぬっ人お、
「あいんちゃ、差別んかいならんさあ」んでぃち、いそうさそおいびいたん。

 なあふぃん、言いねえ、下(しちゃ)ぬ通(とぅ)いやびいさ。

外国人→戦前迄(いくさめえまで)え、ウランダア、戦後(いくあと)お、アミリカア。フィリッピン人→フィリッピナア(米海兵隊員ぬんかいまんどおいびいたん)。うるま市照間人→てぃるまあ、てぃるまんちゅ。同西原人→にしばらあ、にしばらんちゅ。平敷屋人→ひいちゃあ、ひいちゃんちゅ。南風原人→ふぇえばらあ、ふぇえばるんちゅ。北部人=やんばらあ、やんばるんちゅ。八重山人→いぇえまあ、いぇえまんちゅ、宮古人→なあくう、なあくんちゅ。
語尾(くとくばぬちび)ぬ母音やるばあや、「伸ばし音」やあらな「んちゅ(~の人)」んでぃ言ゃびいん
例:首里人→しゅいんちゅ、唐→とうんちゅ。
また、語尾ぬ「ん」やるばあや、「~なあ」とぅなやびいん。
例:フィリピン人→フィリッピナア、饒辺人→ゆひなあ、ゆひんちゅ等。
言(い)いどぅんせえシマ(集落)ぬかあじ、呼び名(なあ)ぬあいびいん。

【語句】
今、新聞でえんじ、むさげえとおる「土人」、「シナ人」ぬ事とぅ合あちがやいびいら=今、新聞等で騒いでいる事と関連してなのでしょうか、非丁寧文「~合あちがやら」。
「ヤマトゥンチュウ」んでぃゆる言葉ん、差別言葉やいがすら=「ヤマトゥンチュ」という言葉も差別用語なのか、
あらんがあらんでぃち、問うゆる人ぬ居みせえいびいん=そうでないのかと、問う人がありました。非尊敬丁寧文「~居たん」。
あんし、我ねえ、うぬっ人んかいうったてぃ=そこで、私はその人に、わざと、(実は知人)
「うんじゅお、まあん人やみせえが」んでぃち、訊(ち)ちゃびたん=「あたなはどこのお方ですが」と尋ねました。非丁寧文「~訊ちゃん」。
 うぬっ人お=その人は、
「我ねえ、ヤキナンチュどぅやいびいる」んでぃち、いれえやびたん=「私は屋慶名人ですと」と答えました。非丁寧文「~いれえたん」。
「あい、あんせえ、我が、うんじゅんかい=では、私があなたに、
『ヤキナンチュ』とぅか、『ヤキナア』んでぃ、言いねえ=『ヤキナンチュ』とか『ヤキナア』とか言ったら、
我ねえ、うんじゅ差別そおる事んかいどぅないびいがやあ」=私はあなたを差別している事になるのでしょうか」
んでぃ、言ゃびたれえ、うぬっ人お=と、言いましたら、その人は、非丁寧文「~言ちゃれえ」。
「あいんちゃ、差別んかいならんさあ」んでぃち=「ああなるほど、差別にはならないよ」と
いそうさそおいびいたん=嬉しそうにしていいました。非丁寧文「~いそうさそおたん」。
なあふぃん、言いねえ、下ぬ通いやびいさ=ついでに言えば、次の通りですよ。非丁寧文「~通いやさ」。
外国人→戦前迄え、ウランダア、戦後お、アミリカア=外国人はウランダア、戦後はアミリカア。
フィリッピン人→フィリッピナア
米海兵隊員ぬんかいまんどおいびいたん=(フィリッピン人は)米海兵隊員に多くいました、非丁寧文「~まんどおたん」。
うるま市照間人→てぃるまあ、てぃるまんちゅ。同西原人→にしばらあ、にしばらんちゅ。平敷屋人→ひいちゃあ、ひいちゃんちゅ。南風原人→ふぇえばらあ、ふぇえばるんちゅ。北部人→やんばらあ、やんばるんちゅ。八重山人→いぇえまあ、いぇえまんちゅ、宮古人→なあくう、なあくんちゅ。
語尾ぬ母音やるばあや、「伸ばし音」やあらな=語尾が母音の場合は、伸ばしてうんではなく、
「んちゅ(~の人)」んでぃ言ゃびいん=「んちゅ(~の人)」と言います。非丁寧文「~言ん」。
例:首里人→しゅいんちゅ、唐→とうんちゅ。
また、語尾ぬ「ん」やるばあや、「~なあ」とぅなやびいん=また、語尾が「ん」である場合は、「~なあ」となります。非丁寧文「~なゆん」。
例:フィリピン人→フィリッピナア、饒辺人→ゆひなあ、ゆひんちゅ等。

言いどぅんせえシマ(集落)ぬかあじ、呼び名ぬあいびいん=つまり、集落毎にその呼び名があります。非丁寧文「~呼び名ぬあん」。

 前(めえ)に書(か)ちゃるくぬブログぬ記事ぬ『「抜じゅん」とぅ「張い抜じ」=全うちなあぐちえパズル」於(をぅ)とおてぃ、「写真撮る」んでぃぬ意味(ちむええ)なかい、「抜(ぬ)じゅん」でぃぬ言葉(くとぅば)ぬあんでぃちゃあに、うみかきやびてえいびいたしが、『沖縄語辞典』ぬんかいや、載(ぬ)てえ居(をぅ)いびらんたくとう、厳重(じんじゅう)ならんでぃぬ人(ちゅ)ん居(をぅ)みせえびいたん。
 
 やいびいしが、まさか、此(く)ぬまあどぅ、何(ぬ)ぬ振合(ふや)わしがやいびいたらあ、『シマくとぅば 旧石川山城』(山城正夫著、2009年)んかい、走(は)い行逢(いち)ゃてぃ、「ぬずん」でぃぬ言葉ぬある事(くとぅ)ぬ分(わ)かやびたん。
 「ぬずん」んでえ、石川(いしちゃあ、いひちゃあ)山城(やまぐしく)言葉なやあに、首里那覇(しゅいなあが)言葉ぬ「ぬじゅん」とぅ同(い、ゆ)ぬ言葉やいびいん。言(い)いどぅんせえ、山城んじえ、「じゅ」ぬ「ず」んかい変わやびいるしいじやいびいん。

 「写真抜じゅん」でぃぬ意味とぅしちぬ「ぬじゅん」でぃぬ言葉ぬ、まさか、書物(しゅむち)んかい、あんでえ、思寄(うみゆ)ゆやびらんたん。うぬ書物んかいや、「さしん(写真) ぬずん」でぃぬ使(ちけ)え様(よう)迄(までぃ)載(ぬ)しらっとおいびいん。
 あっさ、いしょうさぬ、まあから、笑(われ)え誇(ふく)やびいが。
 うぬ他(ふか)にん、うぬ書物んかいや、首里那覇於てぃ、無(ね)えらんなとおる言葉ん、なあふぃん、載しらっとおいびいん。

【語句】
とぅめえい着ちゃる「抜じゅん(ぬずん)」=探し当てた「抜じゅん(ぬずん)」
前に書ちゃるくぬブログぬ記事ぬ=以前に書いたこのブログ記事の
「抜じゅん」とぅ「張い抜じ」=全うちなあぐちえパズル
於とおてぃ、「写真撮る」んでぃぬ意味なかい=において、「写真を撮る」という意味で、
「抜じゅん」でぃぬ言葉ぬあんでぃちゃあに=「抜じゅん」という言葉があると、
うみかきやびてえいびいたしが、『沖縄語辞典』ぬんかいや=ご紹介したしだいですが、『沖縄語辞典』には、非丁寧文「~うみかきてえたしが」。
載てえ居いびらんたくとう、厳重ならんでぃぬ人ん居みせえびいたん=載っていませんでしたので、信用できないという人もいました。非丁寧文「~居たしが」。
やいびいしが、此ぬまあどぅ、何ぬ振合わしがやいびいたらあ=しかしながら、このたび、何のめぐりあわせだったのでしょうか、非丁寧文「やしが~」、「~振合わしがやたら」。
『シマくとぅば 旧石川山城』(山城正夫著、2009年)んかい=『シマくとぅば 旧石川山城』(山城正夫著、2009年)に、
走い行逢ゃてぃ、「ぬずん」でぃぬ言葉ぬある事ぬ分かやびたん=出会い、「ぬずん」という語がある事が分かりました。非丁寧文「~分かたん」。
「ぬずん」んでえ、石川山城言葉なやあに=「ぬずん」とは石川山城言葉であり、
首里那覇言葉ぬ「ぬじゅん」とぅ同ぬ言葉やいびいん=首里那覇語の「ぬじゅん」と同じ語です。非丁寧文「~言葉やん」。
言いどぅんせえ、山城んじえ=つまり、山城言葉では、
「じゅ」ぬ「ず」んかい変わやびいるしいじやいびいん=「じゅ」が「ず」に変化する次第です。非丁寧文「~しいじやん」。
「写真抜じゅん」でぃぬ意味とぅしちぬ「ぬじゅん」でぃぬ言葉ぬ=「写真抜じゅん」という意味としての「ぬじゅん」という語が、
まさか、書物んかい、あんでえ、思寄ゆやびらんたん=まさか、本にあるとは思いもよりませんでした。非丁寧文「~思寄ゆらんたん」。
うぬ書物んかいや、「さしん ぬずん」でぃぬ使え様迄載しらっとおいびいん=その本には、「さしん ぬずん」と例文まで載せられています。非丁寧文「~載しらっとおん」。
あっさ、いしょうさぬ、まあから、笑え誇やびいが=嗚呼、嬉しくて、どこから(この)喜びが湧いてくるのでしょうか。意訳。非丁寧文「~笑え誇ゆが」。
うぬ他にん、うぬ書物んかいや、首里那覇於てぃ=その他にも、この本には首里那覇で
、無えらんなとおる言葉ん、なあふぃん、載しらっとおいびいん=消えてしまった語がもっとあります。

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