うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2016年06月

イメージ 1

イメージ 2

 昨日(ちぬう)や慰霊(いりい)ぬ日(ふぃい、ひい)やいびいたん。
 今度(くんどぅ)ん、平和祈念公園(ひいわちにんこういん、ひいわちにんくういん)ぬんかい、行(ん)じ来(ち)ゃあびたん。
 叔父(うざ)さあ、叔母(うば)まあ、うりに従兄(いちゅく、いちく)ん達(ちゃあ)ぬ去(ん)じゃる戦(いくさ)んじ、亡(まあ)ちから、なあ71年(にん)ぬんないびいん。

 毎年(めえにん)ぬ事(くと)おやいびしが、平和記念公園ぬんかいや、墓苑(ぶいん)とぅ礎(いしじ)ぬ二所(たとぅくる)んじ、手押合(てぃいうさ)あさびいん。

 夕影(ゆうかあぎ)なてぃからどぅ、行(い)ちゃびたしが、うぬにっか迄(までぃ)、車ん停(とぅ)みららんあい、誰(たあがな)ぬ出(ん)じてぃ行ちゅしどぅ、待(ま)っちゃびたる。
 
 沖縄人(うちなあんちゅ)ぬいいくるお、諸(むる)、清明蔡(しいみい)気分(ちぶん)なやあに、うさぎ物(むぬ)お、まんぐらぬ足しらあ野(もお)於(をぅ)とおてぃ、さんでえする風儀(ふうじ)やびいん。

 やいびいしが、慰霊ぬ日ぬ平和記念公園んじえ、しらあくさあ、必(かんな)じ、うちなあぐちぬ聞(ち)かりいてぃ、来(ち)ゃあびいん。ふぃるまさしえ、婆前(はあめえ)たあとぅ若あんまあ達(たあ)とぅぬ言ちゃい外(はん)ちゃいや、婆前たあや、うちなあぐち使(ちか)やあに、若あんまあたあや、ヤマトゥグチしん、なとおる事(くとぅ)やいびいん。


【語句】
昨日や慰霊ぬ日やいびいたん=昨日は慰霊の日でした。非丁寧文「~日やたん」。
今度ん、平和祈念公園ぬんかい、行じ来ゃあびたん=今年も平和記念公園に行ってきました。非丁寧文「~来ゃん」。
叔父さあ、叔母まあ、うりに従兄ん達ぬ去じゃる戦んじ=叔父、叔母それに従兄らが去る戦争で
亡ちから、なあ71年ぬんないびいん=亡くなってから、もう71年にもなります。非丁寧文「~なゆん」。
毎年ぬ事おやいびしが、平和記念公園ぬんかいや=毎年のことですが、平和記念公園では、
墓苑とぅ礎ぬ二所んじ、手押合あさびいん=墓苑と礎の二か所で手を合わせます。非丁寧文「~手押合すん」。
夕影なてぃからどぅ、行ちゃびたしが、うぬにっか迄=夕方頃になってから、行くのですが、その遅い時間帯になってまで、非丁寧文「~行じゃしが」。
車ん停みららんあい、誰ぬ出じてぃ行ちゅしどぅ、待っちゃびたる=駐車もできないし、誰かが出るの待つのです。非丁寧文「~待ちゅる」。
沖縄人ぬいいくるお、諸、清明蔡気分なやあに、うさぎ物お=沖縄人の多くは、皆、清明蔡気分になって、お供えものを、
まんぐらぬ足しらあ野於とおてぃ、さんでえする風儀やびいん=そこらへんの芝生野で、頂くようです。非丁寧文「~風儀あん」。
やいびいしが、慰霊ぬ日ぬ平和記念公園んじえ、しらあくさあ=ですが、慰霊の日の平和記念公園では、四方八方から、非丁寧文「やしが~」。
必じ、うちなあぐちぬ聞かりいてぃ、来ゃあびいん=必ずと言って良い程、沖縄語が聞こえてきます。非丁寧文「~来ゅうん」。
ふぃるまさしえ、婆前たあとぅ若あんまあたあとぅぬ言ちゃい外ちゃいや=不思議なのは、お婆達と若い夫人方との会話は
婆前たあや、うちなあぐち使やあに、若あんまあたあや=おばあ達は、沖縄語を使っているのに、若い婦人方は、
ヤマトゥグチしん、なとおる事やいびいん=日本語で対応しても(会話が)成立していることです。非丁寧文「~事やん」。

 前(めえ)に、くぬブログんじ、書(か)ちゃる「マタイとぅマタイ伝」於(をぅ)とおてぃ、「またい」んでぃゆる言葉(くとぅば)あ、『沖縄語辞典』ぬんかいや、載(ぬ)てえ居(をぅ)らんでぃち、書ちぇえびいたいしが、『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗編)(註1)んかいや載とおびいたん。

 「マタイ」や「こら」、「マタイヒャー」や「同上」んでぃち、あいびいん。実(じゅん)ねえ、「ひゃあ」や呪(ぬれ)え言葉やくとぅ、「マタイヒャア」や「マタイ」やかん、強(ちゅう。つう)さる言葉やいびいん。

 アラカキ言葉(くとぅば)あ、くねえだ言(い)ちゃんねえし、D音がR音ぬんかい変わゆる他(ふか)にん、いいくるチャ行音が、うぬ古音(んかしうとぅ)ぬカ行音ぬままやたい(註2)、「ちゅ」ぬ「つ」んかい変わたいさびいくとぅ、発音(註3)くるお、でえじなんでぃん、変わゆるむぬやいびいしが、単語ぬ一(てぃい)ちなあ一ちなあや似(に)ちょおる風儀(ふうじ)やいびいん。

註1:アラカキクトゥバ=糸満市旧三和地区字新垣ぬ言葉。
註2:山原、糸満市、先島地方や古音ぬまま、今迄残とおいびいん。
註3:「ちゅ」や古音ぬ「く」んかいなたいすぬばあんあいびいしが、、又なあふぃん先んかい行じ、「つ」んかいがなとおびいら?

【語句】
前に、くぬブログんじ、書ちゃる「マタイとぅマタイ伝」於(をぅ)とおてぃ=以前にこのブログで記した「マタイとぅマタイ伝」において
「またい」んでぃゆる言葉あ、『沖縄語辞典』ぬんかいや=「またい」という語は『沖縄語辞典』には
載てえ居らんでぃち、書ちぇえびいたいしが=載ってないと、書きましたが、非丁寧文「~書ちぇえたしが」
『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗編)んかいや載とおびいたん=『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗編)には載っていました。非丁寧文「~載とおたん」。
「マタイ」や「こら」、「マタイヒャー」や「同上」んでぃち、あいびいん=「マタイ」は「こら」、「マタイヒャー」は「同上」とあります。非丁寧文「~んでぃち、あん」。
実ねえ、「ひゃあ」や呪え言葉やいびいくとぅ=実は、「ひゃあ」は罵り言葉ですから、非丁寧文「~言葉やくとぅ」。
「マタイヒャア」や「マタイ」やかん、強さる言葉やいびいん=「マタイヒャア」は「マタイ」より語気が強いです。非丁寧文「~言葉やん」。
アラカキ言葉あ、くねえだ言ちゃんねえし=アラカキ言葉は、この前書いたように、
D音がR音ぬんかい変わゆる他)にん=D音がR音に変化する他にも
いいくるチャ行音がカ行音ぬん変わたい=おおむね、チャ行音がカ行音に変化したり、
「ちゅ」ぬ「つ」んかい変わたいさびいくとぅ=「ちゅ」が「つ」に変化したりしますので、非丁寧文「~変わたいすくとぅ」。
発音くるお、でえじなんでぃん、変わゆるむぬやいびいしが=発音自体は、大きく異なるのですが、非丁寧文「~変わゆるむぬやしが」。
単語ぬ一ちなあや一ちなあや、似ちょおる風儀やいびいん=単語の一つ一つは似ているようです。非丁寧文「~風儀やん」。
註:「アラカキクトゥバ」あ糸満市旧三和地区字新垣ぬ言葉=アラカキクトゥバは糸満市旧三和地区字新垣の方言。
註2:山原、糸満市とぅうぬ縁ぬある所、先島地方や古音ぬまま、今迄残とおいびいん=本島北部、糸満市及び糸満にゆかりのある地域、先島地方は古音(カ行)のまま残っています。非丁寧文「~残とおん」。
註3:「ちゅ」や古音ぬ「く」んかいなたいすぬばあんあいびいしが=「ちゅ」は古音の「ク」になったり、「つ」に変化することもありますが、非丁寧文「~あしが」。
又なあふぃん先んかい行じ、「つ」んかいがなとおびいら=あるいは、さらに発展して「つ」になったものなのかどうか?

↑このページのトップヘ