うちなあぐち日記

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2016年05月

 車(くるま)ん棒(ぼう)や、沖縄(うちなあ)んでえ、アジアぬ物(むん)がやらんでぃ、思(うむ)とおいびいしたしが、ヨーロッパんかいんあたる風儀(ふうじ)やいびいん。
  
 昨日(ちぬう)、録画(るくが)せえたる「サン・ロレンツォの夜」んでぃゆるイタリア映画、見ちょおたれえ、畑さあ達(たあ)ぬ車ん棒使(ちか)やあに、麦(むじ)叩(たた)ちょおる場面(かた)ぬあいびいたん。

 覚(うび)らじに、「あい」んでぃ、声(くぃい)出(ん)じゃち、目(みい)、張(は)っぱてぃ、見ちん、間違(まちげ)え無(ね)えらん、実(じゅん)に、車ん棒やいびいたん。
 
 車ん棒や、我(わん)にん使(ちか)たる事(くとぅ)んあいびいん。沖縄(うちなあ)んじえ、枯りとおる豆皮(まあみがあ)叩ち、豆とぅ皮、分かするむんどぅやいびいしが、ヨーロッパんじえ、麦ん叩ちゅる風儀やいびいん。

註:車ん棒(首里語しえ「くるまぼう」)=短(いんちゃ)棒んかい、長(なが)棒しぎやあに、短棒ゆ上下(ゐいしちゃ)んかい、振(ふ)いねえ、長棒や、回(みん)ぐぁあ回ぐぁあさびいくとぅ、豆んでえ、だてえん、叩ちゅる事ぬないびいん。

【語句】
車ん棒や、沖縄んでえ、アジアぬ物がやらんでぃ、思とおいびいしたしが=車棒は沖縄など、アジア制だと思っていましたが、非丁寧文「~思とおたしが」。
ヨーロッパんかいんあたる風儀やいびいん=ヨーロッパにもあるようです。非丁寧文「~風儀やん」。
昨日、録画せえたる「サン・ロレンツォの夜」んでぃゆる=昨日、録画しておいた「サン・ロレンツォの夜」という
イタリア映画、見ちょおたれえ、畑さあ達ぬ車ん棒使やあに=イタリア映画を見ていたら、農家の人らが、車棒を使い、
麦叩ちょおる場面ぬあいびいたん=麦を脱穀している場面がありました。非丁寧文「~場面ぬあたん」。
覚らじに、「あい」んでぃ、声出じゃち、目、張っぱてぃ=思わず、「おや」と声を出し、目を凝らして、
見ちん、間違え無えらん、実に、車ん棒やいびいたん=見ても、間違いなく、本当に、車棒でした。非丁寧文「~車ん棒やたん」。
車ん棒や、我にん使たる事んあいびいん=車棒は私も使ったことがあります。非丁寧文「~事ぬあん」。
沖縄んじえ、枯りとおる豆皮叩ち、豆とぅ皮=沖縄では、枯れた豆皮を叩いて、豆と皮を
分かするむんどぅやいびいしが、ヨーロッパんじえ=分離するものなんですが、ヨーロッパでは、
麦ん叩ちゅる風儀やいびいん=麦の脱穀にも使うようです。
註:車ん棒(首里語しえ「くるまぼう」)=註:車ん棒(首里語では「くるまぼう」)
短棒んかい、長棒しぎやあに、短棒ゆ上下んかい=短い棒に長い棒を取り付けて(すげて)、短い棒を上下に
振いねえ、長棒や、回ぐぁあ回ぐぁあさびいくとぅ=振ると、長い棒はぐるぐる回るので、
豆んでえ、だてえん、叩ちゅる事ぬないびいん=豆などを、うまく、脱穀することができます

 「ちんだ」んでぃぬ言葉(くとぅば)、分からん人(ちゅ)ぬまんどおいびいくとぅ、うるま市まんぐらびけんぬ言葉がやらんでぃ、思(うむ)てぃ、『沖縄語辞典』ぬん、見(ん、んん)ちゃるむぬやいびいしが、載(ぬ)てえ居(をぅ)いびらんたん。

 『辞典(じいふぃち、じいひち)』ぬんかいや、「針金」ぬ積合(ちむええ)とぅしち、「siguNzani(しぐんじゃに、すぃぐんじゃに)」んでぃちどぅ載とおびびいる。「じゃに」んでえ「金」ぬ積合やいびいしが、あんしいねえ、うぬ「しぐ(ん)」んでえ、何(ぬう)ぬ積合がやいびいら。

 やいびいしが、『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗著)んかい、「ちんら」、「針金」んでぃちあいびいたん。あんし、宝物(たからむん)、とぅめえい着(ち)ゃる如(ぐとぅ)し、うむさあくぁたあ、跳(とぅ)んじゃあ舞(も)おやあさびたん。

 「アラカキ」え旧三和村(今ぬ糸満市「新垣」)なやあに、友小(どぅしぐぁあ)ぬ居(をぅ)いびいたる隣村(とぅないむら)ぬ真栄原(めえでえら)ぬ言葉ん、良(ゆう)似(に)ちょおいびいん。首里・那覇んじえ、「ダ行音」ぬ「ら行音」ぬんかい変わゆしえ、いふぃ小(ぐぁあ)どぅやいびいしが、三和はじみ、糸満まんぐらんじえ、いいくる(いっそうからんでぃ、言ちん済みいがすら?)変わやびいくとぅ、「ちんだ」ん「ちんら」ん、同(い)ぬ言葉どぅやいびいる。

 前(めえ)にん、くぬブログ於(をぅ)とおてぃ、書ちゃるむぬやいびいしが、実(じゅん)に、地方語ん、合あちどぅ、完全(また)沖縄語(うちなあぐち)とぅないびいるんでぃち、ちくじく、思(うむ)やびたるしいじ。

【語句】
「ちんだ」んでぃぬ言葉、分からん人ぬまんどおいびいくとぅ=「ちんだ」という語を知らない人が多いですので、非丁寧文「~まんどおくとぅ」。
うるま市まんぐらびけんぬ言葉がやらんでぃ、思てぃ=うるま市周辺だけの語かと思い、
『沖縄語辞典』ぬん、見ちゃるむぬやいびいしが、載てえ居いびらんたん=『沖縄語辞典』を見てみたら載っていませんでした。非丁寧文「~むぬやしが」、「~居らんたん」。
『辞典』ぬんかいや、「針金」ぬ積合とぅしち=『辞典』には、「針金」の意味で
「siguNzani(しぐんじゃに、すぃぐんじゃに)」んでぃちどぅ載とおびびいる=「siguNzani」としか載っていません。非丁寧文「~載とおる」。
「じゃに」んでえ「金」ぬ積合やいびいしが=「じゃに」は「金属」の意味ですが、非丁寧文「~積合やしが」。
あんしいねえ、うぬ「しぐ(ん)」んでえ、何ぬ積合がやいびいら=では、この「しぐ(ん)」とは何の意味でしょうか。非丁寧文「~積合がやら」。
やいびいしが、『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗著)んかい=ですが、『アラカキクトゥバ』(宜野座嗣朗著)に、非丁寧文「やしが~」。
「ちんら」、「針金」んでぃちあいびいたん=「ちんら」、「針金」とありました。非丁寧文「~あたん」。
あんし、宝物、とぅめえい着ゃる如し=で、宝物を発見したかのように、
うむさあくぁたあ、跳んじゃあ舞おやあさびたん=うれしく、小躍りしました。非丁寧文「~舞おやあさん」。
「アラカキ」え旧三和村(今ぬ糸満市「新垣」)なやあに=「アラカキ」は旧三和村(現在の糸満市「新垣」)であって、
友小ぬ居いびいたる隣村ぬ真栄原ぬ言葉ん、良う似ちょおいびいん=友人の居た隣村の真栄原言葉も、良く似ています。非丁寧文「~居たる」、「~似ちょおん」。
首里・那覇んじえ、「ダ行音」ぬ「ら行音」ぬんかい変わゆしえ=首里・那覇で「ダ行音」が「ラ行音」に変化するのは、註:首里では逆に「琉球(るうちゅう)」から「どぅうちゅう」、「立身(りっしん)が「でぃっしん」などのように、逆変化もある。
いふぃ小どぅやいびいしが、三和はじみ、糸満まんぐらんじえ=限られていますが、三和はじめ糸満あたりでは、非丁寧文「~やしが」。
いいくる(いっそうからんでぃ、言ちん済みいがさびいら?)=殆ど(片っ端からと言ってもよいのでしょうか)、非丁寧文「~済みいがすら」。註:「出汁」とか感嘆詞「だあ」等ごく一部ははそのまま「ダ行音」。
変わやびいくとぅ「ちんだ」ん「ちんら」ん、同ぬ言葉どぅやいびいる=変化しますので、「ちんだ」も「ちんら」も同じ語なのです。非丁寧文「~変わゆくとぅ」、「言葉どぅやる」。
前にん、くぬブログ於とおてぃ、書ちゃるむぬやいびいしが=以前にもこのブログで触れたように、非丁寧文「~書ちゃるむぬやしが」。
実に、地方語ん、合あちどぅ、完全沖縄語とぅないびいるんでぃち=ほんとうに、地方語も合わせてこそ完全な沖縄語となるものだと、非丁寧文「~」ないる、~なゆる。
ちくじく、思やびたるしいじ=つくづくと、思った次第です。非丁寧文「思たるしいじ」。

 我(わあ)が文言(むんぐん)書(か)ちゅるばあや、「かあがあ」ん「かあぎ」ん、同(い)ぬ「影」んでぃぬ字(じい)なかい書ちょおるむぬやいびいしが、人(ちゅ)ぬ面姿(ちらしがた)ぬ事(くとぅ)言(い)ちょおる「かあぎ」ぬばあや、「容姿」んでぃぬ字ぬるまんどおいびいしが、うりかあや、如何(ちゃあ)でえびるがんでぃち、不審(ふしん)ぬあいぎさいびいん。
 
 んちゃ、今(なま)あ、人ぬ面姿表(あら)わする「かあぎ」え、「容姿」んでぃう漢字ぬる多(うふ)さびいびいくとぅ、うりん、尤(むっとぅ)んな不審やいびいん。やいびいしが、夕影(ゆうかあぎ)とぅか木陰(きいかあぎ)ぬばあん、「かあぎ」どぅやい、「人影」びけんが、「かあがあ」とぅか「影踊(かあがあをぅどぅい=映画ぬ事)」んでぃちなとおしん、何(ぬう)がなぬ積合(ちむええ)ぬある筈(はじ)やいびいしが、言い様(よう)や変わてぃん、漢字え同ぬむぬおあらんがらんでぃ、思(うむ)やびいん。

 広辞苑見(ん)じいねえ、日本語(やまとぅぐち)ぬ「影(かげ)」んかいや幾(いく)ちがなぬ意味(ちむええ)ぬあいびいしが、「物の姿」、「形」んでぃぬ意味んあいびいん。琉球語ぬ日本語とぅ分かりたしえ、かあま昔(んかし)ぬ事やいびいしが、「物の姿・形」ぬ積合ぬ「人ぬ姿」ぬ意味とぅしちん、うちなあぐちんかいや継(ち)がっとおんでぃ、思(うむ)やびいん。
 
 やいびいくとぅどぅ、「鏡」ん元(むと)お、「影見」えあらんがあらんでぃん、思やびいん。

【語句】
我が文言書ちゅるばあや、「かあがあ」ん「かあぎ」ん=私が文章を書く場合は、「かあがあ(影)」も「かあぎ(容姿)」も、
同ぬ「影」んでぃぬ字なかい書ちょおるむぬやいびいしが=同じ「影」という字を当てているものですが、非丁寧文「~むぬやしが」。
人ぬ面姿ぬ事、言ちょおる「かあぎ」ぬばあや=人の顔かたちのことを言う「かあぎ」お場合は、
「容姿」んでぃぬ字ぬるまんどおいびいしが、うりかあや=「容姿」という「当て字」が多いのですが、それについては、非丁寧文「~まんどおしが」。
如何でえびるがんでぃち、不審ぬあいぎさいびいん=どうなのでしょうかという疑問があるようです。非丁寧文「~如何やが」、「~あいぎさん」。
んちゃ、今あ、人ぬ面姿表わする「かあぎ」え=なるほど確かに、今は、人の顔かたちを表す「かあぎ」は、
「容姿」んでぃう漢字ぬる多さびいびいくとぅ、うりん、=「容姿」という漢字が多いですから、それも、非丁寧文「~多さくとぅ」。
尤んな不審やいびいんやいびいしが、夕影とぅか木陰ぬばあん=もっともな、疑問ですが、「夕影」とか「木陰」などの場合も、非丁寧文「~不審やしが」。
「かあぎ」どぅやい、「人影」びけんが=「かあぎ」であり、「人影」だけが、
「かあがあ」とぅか「影踊(かあがあをぅどぅい=映画ぬ事)」んでぃちなとおしん=「かあがあ」とか「かあがあをぅどぅい」となっているのも、
何がなぬ積合ぬある筈やいびいしが、言い様や変わてぃん=何らかの意味があるでしょうけど、発音は異なっていても、非丁寧文「~筈やしが」。
漢字え同ぬむぬおあらんがらんでぃ、思やびいん=(あてる場合の)漢字は々なのではないかと思います。非丁寧文「~思ゆん」。
広辞苑見じいねえ、日本語ぬ「影」んかいや幾ちがなぬ意味ぬあいびいしが=広辞苑をみれば、日本語の「影」には幾つかの意味がありますが、非丁寧文「~あしが」。
「物の姿」、「形」んでぃぬ意味んあいびいん=「物の姿」、「形」などの意味もあります。非丁寧文「~あん」。
琉球語ぬ日本語とぅ分かりたしえ、かあま昔ぬ事やいびいしが=琉球語が日本語と別れたのはずっと昔のことですが、非丁寧文「~事やしが」。
「物の姿・形」ぬ積合ぬ「人ぬ姿」ぬ意味とぅしちん=「物の姿・形」の積りが、「人の姿」と意味としても、
うちなあぐちんかいや継がっとおんでぃ、思やびいん=沖縄語には受け継がれているのだと思います。非丁寧文「~思ゆん」。
やいびいくとぅどぅ、「鏡」ん元お=だからこそ、「鏡」も、
「影見」えあらんがあらんでぃん、思やびいん=「影見」ではないかと思います。非丁寧文「~思ゆん」。

 

 

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