うちなあぐち日記

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2016年02月

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上ぬ写真や2月24日んじ咲ち被とおる桜(家ぬ近く)、下ぬ写真やうぬ家ぬ隣ぬ同ぬ日ぬ桜(葉桜けえなとおん)


 沖縄(うちなあ)ぬ桜(さくら)あ、山原(やんばる)から咲(さ)ち出(ん)じやあに、次第(しでえ)に南方(ふぇえむてぃい)んかい下(う)りてぃ、来(ち)ゅうんでぃぬ事(くとぅ)やいびいん。
 
 大概(てえげえ)やれえ、あんやる筈(はじ)やいびいしが、桜ぬ咲ちい様(よう)や、同(い)ぬシマんじやてぃん、太陽(てぃいだ)がたあ、風(かじ)がたかぬ如何(ちゃぬ)あたいやがんでぃ言(ゆ)る事なかいん、あいゆかん変(か)わゆる風儀(ふうじ)やいびいん。

 上(ゐい)ぬ写真ぬ桜あ、屋敷(やしち)ぬ辰巳(たちみい)んかいある庭(なあ)んかい咲ちょおる桜なとおいびいん。道ぬ側(すば)なやあに、太陽がたかん、風がたかん、なんぞお無(ね)えやびらん。昨日(ちぬう)、今日(ちゅう)どぅ、咲ち被(かん)とおいびいる。
 下(しちゃ)ぬ写真ぬ桜あ、上ぬ桜とおちゅけえ隣ぬむぬやいびいしが、まんぐらぬ家屋敷(やあやしち)なかい太陽がたかん、風がたかん、さっとおる所(とぅくま)んじ、咲ちょおるむぬやいびいん。きっさ、咲ち過(し)りやあに、くねえだからあ、葉桜どぅけえなとおいびいる。

 やいびいしが、うぬような沖縄ぬ桜ぬ性質(しいしち)え、何(ぬう)ん、ふぃるましいむぬおあいびらん。あんせえなあ、秋台風(あちてえふう)ぬ後(あとぅ)、よういくうてん小(ぐぁあ)、寒(ふぃい)くなゆるばす、咲ちゅる事んあいびいくとぅ…。

【語句】
上ぬ写真や2月24日んじ咲ち被とおる桜(家ぬ近く)=上の写真は2月24日に満開になった桜(我が家の近く)
下ぬ写真やうぬ一軒隣ぬ同ぬ日ぬ桜(葉桜けえなとおん)=下の写真はその隣の同日の桜(葉桜)
沖縄ぬ桜あ、山原から咲ち出じやあに、次第に南方んかい下りてぃ=沖縄の桜は北部から咲き始め、次第に南下して
来ゅうんでぃぬ事やいびいん=くるとのことです。非丁寧文「~事やん」。
大概や、あんやる筈やいびいしが、桜ぬ咲ちい様や=一般的には、そうかも知れませんが、桜の咲き方は、非丁寧文「~筈やあしが」。
同ぬシマんじやてぃん、太陽がたあ、風がたかぬ如何あたいやがんでぃ=同じ集落でも、陽光の遮り、風の遮りがどれぐらいなのかと
言る事なかいん、あいゆかん変わゆる風儀やいびいん=いうことによっても、大分、変わるようです。非丁寧文「~風儀やん」。
上ぬ写真ぬ桜あ、屋敷ぬ辰巳んかいある=上の写真の桜は、屋敷の東南側にある
庭んかい咲ちょおる桜なとおいびいん=庭に咲いている桜です。非丁寧文「~桜なとおん」。
道ぬ側なやあに、太陽がたかん、風がたかん、なんぞお無えやびらん=道路側にあるので、日光、風を遮蔽するのは殆どありません。非丁寧文「~無えん」。
昨日、今日どぅ、咲ち被とおいびいる=昨日、今日が満開です。非丁寧文「~被とおる」。「満開」に近い語彙に「咲ち切りゆん」や「咲ち返ゆん」もあります。
下ぬ写真ぬ桜あ、上ぬ桜とおちゅけえ隣ぬむぬやいびいしが=下の桜は上の桜の一軒隣のおのですが、非丁寧文「~隣ぬむぬやしが」。
まんぐらぬ家屋敷なかい太陽がたかん=周辺の屋敷に日光も
風がたかん、さっとおる所んじ、咲ちょおるむぬやいびいん=風も遮られている場所で咲いているものです。非丁寧文「~咲ちょおるむぬやん」。
きっさ、咲ち過りやあに、くねえだからあ、葉桜どぅけえなとおいびいる=とっくに、咲き終わり、この前からは葉桜になっていしまっています。非丁寧文「~けえなとおる」。
やいびいしが、うぬような沖縄ぬ桜ぬ性質え=ですが、このような沖縄桜の性質は、
何ん、ふぃるましいむぬおあいびらん=何も珍しいものではありません。非丁寧文「~むぬおあらん」。
あんせえなあ、秋台風ぬ後、よういくうてん小、寒くなゆるばす=だって、秋台風のあと、少し寒くなるとき、
咲ちゅる事んあいびいくとぅ…=咲くこともありますから…。

 写真(しゃし)「写す、撮る」事、何(ぬう)んでぃち「抜(ぬ)じゅん」んでぃ、言(ゆ)がんでぃち、問(とぅ)うらりゆる事(くとぅ)ぬあいびいん。
 「食べる」事(くと)お、何んでぃち、「かむん」(首里言葉「かぬん」)んでぃ言(ゆ)がんでぃ、言(ゆ)しとお、同(い)ぬむんやしえやいびいしが、くんめえきてぃ、いれえらんでえ、肝(ちむ)ふぃがん風儀(ふうじ)んやいびいくとぅ、いれえてぃなあびら。
 
 「張(は)い抜(ぬ)じ」んでぃ言(ゆ)る言葉(くとぅば)あ、ある「型(かた)」、何(ぬう)がなんかい張(は)やあに、うぬまま、うぬ型ぬ通(とぅう)い、抜じゅる如(ぐとぅ)さあに、全(まった)ち、「抜ち取てえるむん」でぃぬ積合(ちむええ)ぬあいびいん。

 あんさあに、元(むとぅ)ぬ型とぅ、抜ちぇえる型とお、全ち一(てぃい)ちなとおる筈(はじ)やいびいん。
 やいびいくとぅ、元ぬ形とぅ抜じぇえる形ぬ同(い)ぬ物(むん)やるばあや、「抜じゅん」んでぃ言るばすやいびいん。絵描ちゅるばあや、全ちぇえ「抜がらん」くとぅ、「写すん」でぃ言(い)ちん済(し)むぬ筈(はじ)やいびいしが、写真「写す」るばあや、ちゃあそおてぃん「抜じゅん」でぃぬ言葉ぬる、ふさあとおいびいる。
 
 うん如(ぐとぅ)うさあに、『沖縄語辞典』ぬんかいや、「欠(か)き」言葉んあい、地域(いなか)言葉ん、補(うし)い足(た)れえしどぅ、全(また)うちなあやんでぃ、言る事(くとぅ)ぬないびいる。うちなあぐちんかいや、くりとぅ似ちょおる話やまんどおいびいん。言いどぅんせえ、うちなぐちえ、町方びけえのおあらな、辞典ぬんかい載てえ居らん田舎言葉ん、補い足れえしどぅ、全物(またむん)ないびいる。
 うんな事、考(かんげ)えいねえ、うちなぐちえ、パズル風儀(ふうじい)やんでぃん、思(うむ)やびいん。
 
 『辞典』びけん、頼(たる)がきいねえ、「欠き」うちなあぐちどぅやいびいる。辞典ぬんかい無えらんくとぅんでぃち、田舎言葉うっちゃん投げぎゆる事んかいならんねえ肝がきらんでえないびらん。 
 
【語句】
写真「写す、撮る」事、何んでぃち「抜じゅん」んでぃ=写真を「写す、撮る」事をなぜ、「抜じゅん」と、
言がんでぃち、問うらりゆる事ぬあいびいん=言うのかという質問を受ける事があります。非丁寧文「~事ぬあん」。
「食べる」事お、何んでぃち、「かむん」(首里言葉「かぬん」)んでぃ=(これは)「食べる」事をなぜ、「かむん」(首里語では「かぬん」)と、
言がんでぃ、言しとお、同ぬむんやしえやいびいしが=言うのかと言う事と同類であるのですが、非丁寧文「~やしが」。
とぅいくぐにてぃ、いれえらんでえ、肝ふぃがん風儀んやいびいくとぅ、いれえてぃなあびら=丁寧にお答えしなければ、満足しないご様子ですので、お答えいたしましょう。非丁寧文「~風儀やくとぅ」、「~いれえてぃんちんだ」。
「張い抜じ」んでぃ言る言葉あ、ある「型」、何がなんかい張やあに=「張い抜じ」という語は、「ある型」を何かに張り
うぬまま、うぬ型ぬ通い、抜じゅる如さあに、全ち=そのまま、その型の通り抜くかのように、
「抜ち取てえるむん」でぃぬ積合ぬあいびいん=「抜き取ってあるもの」という意味があります。非丁寧文「~積合ぬあん」。
あんさあに、元ぬ型とぅ、抜ちぇえる型とお=したがって、元の型と抜き取った型とは、
全ち一ちなとおる筈やいびいん=(普通は)全く、そっくり同じであるはずです。非丁寧文「~筈」やん。
やいびいくとぅ、元ぬ形とぅ抜じぇえる形ぬ同ぬ物やるばあや=ですから、元の形と抜き取った形が同じである場合は、
「抜じゅん」んでぃ言るばすやいびいん=「抜じゅん」と言うわけであります。非丁寧文「~言るばすやん」。
絵描ちゅるばあや、全ちぇえ「抜がらん」くとぅ=絵を描く場合は、全くというわけにいかないから、
「写すん」でぃ言ちん済むぬ筈やいびいしが=「写すん」と言ってもかまわないかもしれませんが、非丁寧文「~筈やしが」。
写真「写す」るばあや、ちゃあそおてぃん=写真を「写す」場合は、どうしても、
「抜じゅん」でぃぬ言葉ぬる、ふさあとおいびいる=「抜じゅん」という語こそふさわしいのです。非丁寧文「~ふさとおる」。
うん如うさあに、『沖縄語辞典』ぬんかいや「欠き」言葉んあい=このように、『沖縄語辞典』には「脱落」した語もあり
地域言葉ん足してぃどぅ、全うちなあやんでぃ、言る事ぬないびいる=地域語で埋めてこそ、完全な沖縄語だという事ができます。非丁寧文「~事ぬなゆん」。
うちなあぐちんかいや、くりとぅ似ちょおる話やまんどおいびいん=沖縄語には上と同様なケースは多くあります。非丁寧文「~話やまんどおん」。
言いどぅんせえ、うちなぐちえ、町方びけえのおあらな=いわば、沖縄語は都会語だけでなく
辞典ぬんかい載てえ居らん田舎言葉ん合あちどぅ、全物ないびいる=辞典にない田舎言葉と合わせてこそ、完全になるのです。非丁寧文「~全物なゆる」。
うんな事、考えいねえ、うちなぐちえ、パズル風儀やんでぃん、思やびいん=そんなことを考えると、沖縄語はパズルのようなものだと思います。非丁寧文「~思ゆん」。
『辞典』びけん、頼がきいねえ、「欠き」うちなあぐちどぅやいびいる=『辞典』だけ頼っていると、「部分」沖縄語でしかないのです。非丁寧文「~どぅやる」。
辞典ぬんかい無えらんくとぅんでぃち、田舎言葉ぬうっちゃん投げぎゆる事んかい=辞典にないからといって地方語が排除という事に、
ならんねえ肝がきらんでえないびらん=にならないよう心掛けられるべきです。
 

 ぐすうよう、明(あ)きま年(どぅし)迎(んけ)えてぃ、う喜(ゆるく)びうんぬきやびら。
 今日(ちゅう)やうちなあ正月(しょうぐぁち)なとおいびん。
 うちなあ正月え、毎年(めえにん)、ふぃなてぃが行(い)ちゅらあんでぃ思(うむ)とおたるむんぬ、却(けえ)てえ、ゆくん、多(うふ)おくなてぃ来(ち)ちょんでぃ思(うむ)やびいしが、ぐすうよう、如何(ちゃあ)でえびるが。
 スーパーでえぬ、正月市(しょうぐぁちまち)ん、くんあげえやか、はねえちょおる風儀(ふうじ)やいびいん。
 やいびいしが、二(た)けんなあん、正月んでえしいねえ、異風(いふう)なああいびらんが、あらんでぃち、思(うむ)ゆる人(ちゅ)んめえせえる筈(はじ)やいびいしが、世話(しわ)あ、さんてぃん、良(ゆ)たさいびいん。
 だあ、我(わ)ったあ仏壇(ぶしだ)ぬんかいん、飾(かざ)い物(むん)や、せえいびいん。
 
 また、今年(くとぅし)ん、うみがなさうたびみせえびいる如(ぐとぅ)、屈(くぐ)にてぃ、御願(うに)げえさびら。

【語句】
ぐすうよう、明きま年迎えてぃ、う喜びうんぬきやびら=皆さまがた、新年のお喜びを申し上げます。非丁寧文「~う喜びうんぬきら」。
今日やうちなあ正月なとおいびん=今日は旧暦の正月です。非丁寧文「~正月なとおん」。
うちなあ正月え、毎年、ふぃなてぃが行ちゅらあんでぃ=旧正月は年々、減っていくのだろうと、
思とおたるむんぬ、却てえ、ゆくん、多おくなてぃ来ちょんでぃ=思っていたのに、むしろ、もっと、増えてきたものと、
思やびいしが、ぐすうよう、如何でえびるが=思いますが、皆さま、いかがでしょうか。非丁寧文「~如何やが」。
スーパーでえぬ、正月市ん、くんあげえやか=スーパーなどでの正月市も、ひところよりは、
はねえちょおる風儀やいびいん=盛んになっているご様子です。非丁寧文「~風儀やん」。
やいびいしが、二けんなあん、正月んでえしいねえ=ですが、二回も、正月をしたら、非丁寧文「やしが~」。
異風なああいびらんが、あらんでぃち=変ではないかと、非丁寧文「~異風なああらんがあら~」。
思ゆる人んめえせえる筈やいびいしが=思う人もいらっしゃるでしょうが、非丁寧文「~人ん居る筈やしが」。
世話あ、さんてぃん、良たさいびいん=心配せずとも好いです。非丁寧文「~良たさん」。
だあ、我ったあ仏壇ぬんかいん、飾い物や、せえいびいんほれ、私どもの仏壇にも供え物は済ませました。非丁寧文「~せえん」。
また、今年ん、うみがなさうたびみせえびいる如、屈にてぃ、御願げえさびら=また、今年も、ご愛顧賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。非丁寧文「~うみがなさ、呉みせえる如、御願さ」。「御願えさ」というため口は実際は使いません。「謹んで~」という言い回しを、「くめえきてぃ」とする人もいますが、「くめえきゆん」は金銭あるいは物質面で経済的に「慎ましくする」という意味であって、「恭しく、慎む」という場合は、この「くぐにゆん(屈にゆん)」を使います。

 

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