うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2015年12月

 今年(くとぅし)ん、後(あとぅ)三日(みっか)とぅ、けえなとおいびいん。
 くぬ一年(にん)が間(ゑえだ)、くぬブログ、思愛(うみがな)さし、うたびみそうち、いっぺえ、にふぇえでえびたん。
 
 今日(ちゅう)からあ、いふぃえ、寒(ふぃい)くないびてぃ、沖縄(うちなあ)ん、ようやく、冬(ふゆ)らあしく、なとおいびん。やいびいしが、温年(ぬくどぅし)え、うぬまあまあ、続ち行ちゅる風儀(ふうじやいびいん。寒さしやか、温ばあっとおしえ、ましやいびいしが、どぅく、温さいねえ、夜(ゆる)お、何(ぬう)被(かん)てぃが、済(し)むらあ、分からな、鼻(はな)しちんでえ、けえないねえ、くりん又、ざあふぇえやいびいんやあさい。

 世(ゆ)ぬ中ん、たった、異風(いふう)なあ、成てぃ行(い)ちゅんねえし、肝掛(ちむが)かいやしえ、やいびいしが、如何(ちゃあ)がな、ましなてぃ行ちゅる如(ぐとぅ)、皆(んな)し、うみはまてぃ、いちゃびらな。


 あんせえ、又、やあん、行逢(いちぇ)え拝(うが)なびら。

【語句】
今年ん、後、三日とぅ、けえなとおいびいん=今年もあと三日となってしまいました。非丁寧文「~けえなとおん」。
くぬ一年が間、くぬブログ、思愛さし、うたびみそうち=この一年間、このブログをご愛読いただき、非丁寧文「~思愛さし取っらち」。
いっぺえ、にふぇえでえびたん=大変、ありがとうございました。「いっぺえ、にふぇえやたん」。
今日からあ、いふぃえ、寒くないびてぃ=今日からは、少しは寒くなりまして、非丁寧文「~寒くなてぃ」。
沖縄ん、ようやく、冬らあしく、なとおいびん=沖縄も、ゆやく冬らしくなりました。
やいびいしが、温年やる事、うぬまあまあ、続ち行ちゅる風儀やいびいん=ですが、暖冬は、そのまま続くようです。非丁寧文「やしが~」、「~風儀やん」。
寒さしやか、温ばあっとおしえ、ましやいびいしが=寒いより、暖かい方がよいことがよいですが、
どぅく、温さいねえ、夜お、何、被てぃが、済むらあ=あまり、暖かいと、夜は何を被ってよいのか、
分からな、鼻しちんでえ、けえないねえ=わからず、風でもひいてしまったら、
くりん又、ざあふぇえやいびいんやあさい=これまた、とんでもないことですね。
世ぬ中ん、異風なあ、成てぃ行ちゅんねえし=世の中も、変になっていくようで、
肝掛かいやしえ、やいびいしが、如何がな、ましなてぃ行ちゅる如=気がかりなことは気がかりですが、どうにか、よくなっていくように、非丁寧文「~やしが」。
皆し、うみはまてぃ、いちゃびらな=みんなで、頑張っていこうではありませんか
あんせえ、又、やあん、行逢え拝なびら=では、また、来年、お会いいたしましょう。

 くぬ前(めえ)、酒盛(さきむ)いぬあいびいたん。
 酒盛んかい呼ばってぃ、行(い)ちゅしえ、近頃(ちかぐる)お無(ね)えやびらんたん。
 
 酒盛んでぃ、言(い)いねえ、男(ゐきが)ぬ方(かた)ぬ、くぁっちい支おうてぃ、女(ゐなぐ)ぬ方ぬ家(やあ)んかい行ちゅしがる、慣れえやいびいたしが、近頃お、式変(しきが)わいそおいびいん。
 
 酒盛ぬ所(とぅくる)お、まぎホテルなやあに、「結納」ぬ品々(しなじな)かたくじら、諸(むる)、何(ぬう)やあくぃいやあ、ホテルぬけえ支こうてぃ、男ぬ傍ん、女ぬ傍ん、何ん支こうらな、晴着(うゎあじ)びけん着(ち)ち、空胴(んなどぅう)しどぅ、行(い)ちゃびいる。
 たなりえ良(ゆ)たさる筈(はじ)え、やいやさびいしが、何(ぬう)がやら、いふぃえ、足(た)らあんぎさぬ思(うみ)いんさびたん。
 
 やいびいしが、「結納品」ぬ側(すば)んかい飾(かざ)らっとおたる大(ま)ぎ片方重うとぅか大ぎ砂糖天麩羅(さあたあてぃんぷらあ)そうなくぁっちい、見(な)あびたれえ、いふぃえ、片心(かたくくる)許(ゆる)さびたん。
 特(かわ)てぃ、片方重うや、沖縄(うちなあ)ぬまあぬ祝儀座(すうじざあ、しゅうじざあ)ぬくぁっちいとぅしち、無(ね)えらんでえならんむぬやいびいん。実(じゅん)に片方重うちょおんあれえ、沖縄らあさいびいん。

 沖縄語(うちなあぐち)んかい、「俗(ずく)お俗に慣(な)りり」んでぃる昔言葉(いくとぅば)んあいびいくとぅ、沖縄ぬ慣れえぬうふぃぬ大ぎホテルんかい継(ち)がっとおんでえ、当(あ)たい前(めえ)んでぃ言(い)いねえ当たい前やら筈やいびいしが…。いふぃえ、肝(ちむ)座(い)したるしいじやいびん。

 また、酒盛ぬ終(う)わてぃから、ちとぅとぅさあに、(もう)ちょうおたる人(ちゅ)ん達(ちゃ)んかい、うぬ片方重うとぅ砂糖天麩羅、桜色(さくらいる)ぬ紙(かび)なかい包(ちち)てぃ、配(は)じ取(とぅ)らさりやびたん。あっさ、喜(ゆるく)びん大(うふぃ)さやいびいたん。

【語句】
くぬ前、酒盛いぬあいびいたん=この前、結納がありました。非丁寧文「~酒盛ぬあたん」。
酒盛んかい呼ばってぃ、行ちゅしえ、近頃お無えやびらんたん=結納に呼ばれて行くのは最近ではありませんでした。非丁寧文「~無えらんたん」。
酒盛んでぃ、言いねえ、男ぬ方ぬ、くぁっちい支おうてぃ=結納といえば、男側が御馳走を拵えて、
女ぬ方ぬ家んかい行ちゅしがる、慣れえやいびいたしが=女方の家に行くのが習慣だったのですが、 非丁寧文「~慣れえやたしが」。
近頃お、式変わいそおいびいん=最近は、やり方が変わっています。非丁寧文「~変わいそおん」。
酒盛ぬ所お、まぎホテルなやあに、「結納」ぬ品々かたくじら=場所は大きなホテルであり、結納品はじめ、
諸、何やあくぃいやあ、ホテルぬけえ支こうてぃ=一切、何もかも、ホテル側が準備してしまい、
男ぬ傍ん、女ぬ傍ん、何ん支こうらな、晴着びけん着ち=男の側も女の側も、何の準備もせずに、晴着だけを纏って、
空胴しどぅ、行ちゃびいる=身一つで参加するのです。非丁寧文「~行ちゅる」。
たなりえ良たさる筈え、やいやさびいしが、何がやら=便利であるあるかもしれないが、何だか、
いふぃえ、足らあんぎさぬ思いんさびたん=すこし、物足りないような思いもしました。非丁寧文「~思いんさん」。
やいびいしが、「結納品」ぬ側んかい飾らっとおたる=ですが、結納品の側に供えられていた、非丁寧文「やしが~」。
大ぎ片方重うとぅか大ぎ砂糖天麩羅そうなくぁっちい、見あびたれえ=大きな「片方重う」とか大きな「砂糖天麩羅」といった御馳走を見ましたら、 非丁寧文「~見(ん)ちゃれえ」。「片方重う」は冠婚葬祭用のメリケン粉だけで作られた天麩羅で、片側を厚く、他方を薄くして揚げたもの。定番の天麩羅だが『沖縄語辞典』にはない。「片方重う」は筆者の当て字。「砂糖天麩羅」は「サーターアンダギー」の事。嘗ては「さあたあてぃんぷら」が優勢であったが、都市部の一部で使われていた「サーターアンダギー」がほぼ定着した。
いふぃえ、片心許さびたん=すこし、安心しました。非丁寧文「~許ちゃん」。
特てぃ、片方重うや、沖縄ぬまあぬ祝儀座ぬくぁっちいとぅしち=特に「片方重う」は沖縄のどこの祝い座の御馳走として、
無えらんでえならんむぬやいびいん=無くてはならないものです(定番です)。非丁寧文「~むぬやん」。
実に片方重うちょおんあれえ、沖縄らあさいびいん=ほんとうに、「片方重う」さえあれば、沖縄らしいです。非丁寧文「~らあさん」。
沖縄語んかい、「俗お俗に慣りり」んでぃる昔言葉んあいびいくとぅ=沖縄語に「俗は俗に慣れよ(郷に入らば郷に従え)」という古くから言葉のありますから、非丁寧文「~言葉んあくとぅ」。
沖縄ぬ慣れえぬうふぃぬ大ぎホテルんかい継がっとおんでえ=沖縄の習慣がこれだけ大きなホテルに受け継がれているのは、
当たい前んでぃ言いねえ当たい前やら筈やいびいしが…=当然といえば当然なのかもしれませんが…。非丁寧文「~筈やしが」。
いふぃえ、肝座したるしいじやいびん=少しは安堵しました。非丁寧文「~座したたん」。
また、酒盛ぬ終わてぃから、苞(ちとぅ)とぅさあに=また、結納が終わってから、「苞」として、「苞」はどちかといえば、「お土産」で、引き出物ではない。
参ちょうおたる人ん達んかい、うぬ片方重うとぅ砂糖天麩羅=出席していた人たちに、その「片方重う」と「砂糖天麩羅」を
桜色ぬ紙なかい包てぃ、配じ取らさりやびたん=ピンク色の紙で包んで、配ってくれました。非丁寧文「~取らさったん」。非丁寧文「~取らさったん」。
あっさ、喜びん大さやいびいたん=嗚呼、大いなる喜びでした。非丁寧文「~大さやたん」。

 我(わあ)が初(はじ)みてぃ、レコードんでぃゆるむぬ聞(ち)ちゃしえ、でえじな小(くう)さるばすぬ事(くとぅ)どぅやいびいたくとぅ、幾(いく)ちがないたらあ、しかっとお、覚(うび)いてえ居(をぅ)いびらん。
 確か、小学校(しょうぐぁっこう)1年(いちにん)、またあらんでえ、幼稚園まんぐるおあらんたがやあんでぃん、思(うま)ありやびいん。

 やいびいしが、初みに聞ちゃる歌(うた)とぅ所(とぅくま)あ、良(ゆ)う覚いとおいびいん。
 
 所お、同(い)ぬ字(あざ)ぬYんでいゆる家(やあ)ぬ離(はな)りぬ家(やあ)、住所(すめえず)とぅそおたるY家ぬ婿(むうく)ぬ傍(はた)やいびいたん。あんし、歌あ、「仲直(なかなお)りサンダー小(ぐぁあ)」んでぃゆる芝居(しばい)歌やいびいたん。

 うぬばす聞ちゃる「仲直り三郎小」や、いいくる覚(うび)いてえ居(をぅ)たる覚ぬあいびいしが、大人(うふっちゅ)なてぃからあ、ちいに、あらん、むさっとう、聞(ち)ちぇえんあだんなやあに、今(なま)あ、あまくま小(ぐぁあ)どぅ覚いとおびいる。
 
 大人なてぃから、八重山(ええま)民謡(うた)ん、習(なら)ゆんねえなやあに、「マミドーマ」んでぃゆる歌ん、歌いゆうすんねえないびたん。やいびいしが、うぬばすまでえ、「マミドーマ」や「マミドーマ」どぅやい、「仲直りさんだー小」や「仲直りサンダー小」どぅやいびいたる。
 
 「マミドーマ」ん習てぃから何十年ぬん過(し)りたるくねえだぬ事(くとぅ)どぅやいびいる。長(なげ)えさ弾(ふぃ)ちん見(ん)だんたるギター小し、「べえるならんさ、明後日え、大根引ち」んでぃゆる「仲直りサンダー小」ぬ節(ふし)どぅ弾ちょおたるむぬ、何(ぬう)がやら、「マミドーマ」ぬ「マミドーマよお、マミドーマ、美童よ、美童」ぬ節とぅ同ぬむんなといびいたん。
また、「さっさよいしい、よいしい、主んあんまあん…」んでぃゆる所お、「国頭サバクイ」ぬ節なとおいる事ん、分かやびたん。

【語句】
我が初みてぃ、レコードんでぃゆるむぬ聞ちゃしえ=私がレコードというものを初めて聞いたのは、
でえじな小さるばすぬ事どぅやいびいたくとぅ、幾ちがないたらあ=とても、幼い頃のことでしたので、何歳だったか、非丁寧文「~事やたくとぅ」。
しかっとお、覚いてえ居いびらん=はっきり覚えてはいません。非丁寧文「~居らん」。
確か、小学校1年、またあらんでえ=たしか、小学校一年の頃、あるいは、
幼稚園まんぐるおあらんたがやあんでぃん、思ありやびいん=幼稚園ごろだったろうと思われます。非丁寧文「~思ありいん」。
やいびいしが、初みに聞ちゃる歌とぅ所あ、良う覚いとおいびいん=ですが、初めて聞いた歌と場所はよく覚えています。非丁寧文「~覚いとおん」。
所お、同ぬ字ぬYんでいゆる家ぬ離りぬ家=場所は、同じ村でYという家の離れを
住所とぅそおたるY家ぬ婿ぬ傍やいびいたん=住まいとしていたY家の婿のところでした。非丁寧文「~傍やたん」。
あんし、歌あ、「仲直りサンダー小」んでぃゆる芝居歌やいびいたん=そして、歌は「仲直り三郎小」という芝居歌でした。非丁寧文「~芝居歌やたん」。註:「仲直り三郎小」は喜歌劇。
うぬばす聞ちゃる「仲直り三郎小」や、いいくる覚いてえ=そのとき聞いた「仲直り三郎小」は、だいたいは覚えては、
居たる覚ぬあいびいしが、大人なてぃからあ=いた記憶がありますが、大人になってからは、非丁寧文「~覚えぬあしが~」。
ちいに、あらん、むさっとう、聞ちぇえんあだんなやあに=滅多に、いえ、まったく聞かなくなり、
今あ、あまくま小どぅ覚いとおびいる=現在は、ところどころしか覚えていません。非丁寧文「~覚いとおる」。
大人なてぃから、八重山民謡ん、習ゆんねえなやあに=大人になってから、八重山民謡も習うようになり
「マミドーマ」んでぃゆる歌ん、歌いゆうすんねえないびたん=「マミドーマ」という歌も歌えるようになりました。非丁寧文「~歌いゆうすんねえなたん」。
やいびいしが、うぬばすまでえ、「マミドーマ」や「マミドーマ」どぅやい=ですがそのときまでは、「マミドーマ」は「マミドーマ」であり、
「仲直りさんだー小」や「仲直りサンダー小」どぅやいびいたる=「仲直り三郎小」は「仲直り三郎小」なのでした。非丁寧文「~どぅやたる」。
「マミドーマ」ん習てぃから何十年ぬん過りたるくねえだぬ事どぅやいびいる=「マミドーマ」を習ってから何十年も過ぎたついこの前のことです。非丁寧文「~事どぅやる」。
長えさ弾ちん見だんたるギター小し=長い間、弾いたこともなかったギター奴で、
「べえるならんさ、明後日え、大根引ち」=「いや出来ないよ、明後日は、盛大な結婚式」という、
「仲直りサンダー小」ぬ節どぅ弾ちょおたるむぬ=「仲直り三郎小」の曲を弾いていたのに、
何がやら、「マミドーマ」ぬ「マミドーマよお、マミドーマ、美童よ、美童」ぬ=なぜか、「マミドーマ」の「マミドーマーよお、マミドーマ、美童よ、美童」の、
節とぅ同ぬむんなといびいたん=曲と同じものになっていました
また、「さっさよいしい、よいしい、主んあんまあん…」んでぃゆる所お=また、「それ、よいしょ、よいしょ、父ちゃんも母ちゃんも…」という所は
「国頭サバクイ」ぬ節なとおいる事ん、分かやびたん=「国頭サバクイ」という曲になっていることも気付きました。非丁寧文「~分かたん」。

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