うちなあぐち日記

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2013年08月

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祖先ん達が使とおたる樋側(井戸、湧水)


 なあ2ヶ月が間(ゑえだ)ん、ようい、一時(いっとぅちゃ)ぬ片降(かたぶ)いんちょおんさな、今度(くんど)お、さあいがやらん分からんでぃ、思(うむ)とおたるむぬ、今日(ちゅう)や、昼後(ふぃるあとぅ)からあ、大片降(うふかたぶ)いそおいびいん。
 片降いんでぃ言(い)ちん、でえじなぬ大雨(うふあみ)ぬ、なあ30分余い、寄てぃ返らち、あいゆかんぬ潤いなとおいびいさ。
 いっそうまぬ夏(なち)ぬ如(ぐとぅ)、いいくる毎日(めえにち)、よういくうてん小(ぐぁあ)ぬ片降いんちょおあれえ、気温(ちう)ぬん、33度まんぐるし、寄しらりいたるむぬ、今度お、35,6なあんあいびいくとぅ、実(じゅん)にふぃるましむんやいびいさ。
 くねえだ、六月御祭(るくぐぁちうまち)ぬばす、先祖(うやふじん)ん達(ちゃあ)が使(ちか)とおたんでぃ言ゃっとおる井戸拝(かあうが)みいがみ、行(ん)じゃるむぬやいびいしが、雨水(あみみじ)びけえ頼(たる)がきとおたる昔(んかし)ん人(ちゅ)が、実に井戸拝むる肝(ちむ)ん分かゆんねえさびいん。我(わあ)、一回(ちゅまあら)ししいざやる姉(あばあ)ぬ話なかいや、昔え、井戸までぃんけえ枯りゆるあたい、何ヶ月なあんさあいぬあやあに、雨乞いさい、新井戸(みいがあ)とぅめえいが行(ん)じゃいし、でえじな哀りだんだんやたんでぃぬ事(くとぅ)やいびいん。

【語句】
なあ2ヶ月が間ん=もう、2ヶ月もの間、
ようい、一時ぬ片降いんちょおんさな=ほんの少しばかりの、スコールさえなく、
今度お、さあいがやらん分からんでぃ=今年は、旱魃なのかししれないと、  「さあい」は「旱魃」。首里語では「ひゃあい」。「がし」も「餓死」から転用されて「旱魃」の意味。ちなみに、「さあい」は『沖縄語辞典』には「旱魃」という意味では載っていません。「つわり」という意味では載っています。
思とおたるむぬ、今日や、昼後からあ=思っていたのに、今日は午後から、
大片降いそおいびいん=大きなスコールがありました。非丁寧文は「~そおたん」。
片降いんでぃ言ちん、でえじなぬ大雨ぬ=スコールとはいっても、随分な大雨が
なあ30分余い、寄てぃ返らち=もう30分以上も、激しくどしゃぶりし、 「寄てぃ返らすん」は「どっと押し寄せるように降る」の意味です。
あいゆかんぬ潤いなとおびいさ=ずいぶんな、恵の雨になっています。 非丁寧文は「~なとおん」。「潤い」は「雨で大地が潤おう事」また「めぐみの雨」。
いっそうまぬ夏ぬ如、いいくる毎日=いつもの夏のように、ほぼ毎日、 「いっそうま」は『沖縄語辞典』にはありません。
よういくうてん小ぬ片降いんちょおあれえ=ほんの少しのスコールでもあれば、
気温ぬん、33度まんぐるし、寄しらりいたるむぬ=気温も33度程度で止まっていたものを、
今度お、35,6なあんあいびいくとぅ=今年は、35、6度もありますので、 非丁寧文は「~あくとぅ」。
実にふぃるましむんやいびいさ=本当に、珍しいことですよ。非丁寧文は「~ふぃるましむんやさ」。
くねえだ、六月御祭ぬばす=このまえ、六月ウマチーの際に、
先祖ん達が使とおたんでぃ言ゃっとおる井戸=ご先祖様達が使っていたという樋川(井戸、湧水)に
拝みいがみ、行じゃるむぬやいびいしが=拝みに行ったのですが、 非丁寧文は「~むぬやしが」。
雨水びけえ頼がきとおたる昔ん人が=雨水だけをあてにしていた昔人が
実に井戸拝むる肝ん分かゆんねえさびいん=樋川を拝む気持ちが本当に分かるような気がします(意訳)。非丁寧文は「~分かゆんねえすん」。
我、一回ししいざやる姉ぬ話なかいや=私の、一回り上の姉の話では、
昔え、井戸までぃんけえ枯りゆるあたい=昔は井戸さえ枯れるほど
何ヶ月なあんさあいぬあやあに=何ヶ月間も旱魃があり、
雨乞いさい、新井戸とぅめえいが行(ん)じゃいし=雨乞いをしたり、新しい樋側(井戸、湧水)を探しに行ったりして、
でえじな哀りだんだんやたんでぃぬ事やいびいん=大変な苦労の限りだったの事です(少し意訳)。非丁寧文は「~事やん」。
 

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 昨日(ちぬう)や与那原(ゆなばる)ぬ大綱挽(ううちなふぃ)ぬ東浜(あがりばば)タウンんじあいびいたん。
 いっそうまあや、かぬち棒入りやあに、一(てぃい)ちゃあなとおる雄綱(ううぢな)とぅ雌綱(みいじな)ぬ直(し)ぐ側(すば)んじ、写真撮(ぬ)じゃびいしが、うんな写真ぬん、考(かんげ)えてぃ見(ん)じいねえ、なあ、飽(あ)ち果(は)てぃてぃ、二回目ぬ勝負(すうぶ)ぬばあや、一番後(いちばんあとぅ)じいんかい回(まあ)てぃんじゃびたん。ふぃるましむん、かぬち棒ぬ回いや、諸(むる)、写真撮じゃあぶったどぅそおたるむんぬ、後じいんかい居(をぅ)る写真撮じゃあや、ちんとぅ、我一人(わんちゅい)どぅやいびいたる。
 かぬち棒ぬ入ゆしとぅまじゅん、引(ふぃ)ち勝負(すうぶ)ぬ始まやびたん。
 とお、後じいからぬ写真撮じゅんでぃち、レンズ向(ん)きとおたれえ、あったむす、綱引(ちなふぃ)ちょおる人(ちゅ)ん達(ちゃあ)が、我側(わあはた)んかい、埃(ふくい、ふくしみ)ぶうぶうしみてぃ、高波ぬ如(ぐとう)、押(う)し寄(ゆ)してぃ来(ち)ゃあびたん。我(わん)ねえ、後(あとぅ)しいちゃあしいがちいなあ、シャッター押(う)すやびたん。1ミーターびけえ、しいちん、なあんあいびらん、なあふぃん、後しいちゃあさんでえないびらんたん。
 綱引ちぬ綱んでえ、うっさ、伸びゆるむぬがやいびいら。んちゃ、雄綱、雌綱ぬ輪(ごう)びけんしん、1ミーターびけえや伸びゆる筈(はじ)やい、人ん達なかい、引っ張らりいるうっぴしん、なあ、1、2ミーターびけえや伸びるむぬがやいびいら。
 ねえんかい、はっちゃかねえ、見(ん)だんのおあいびいしが、綱引きぬ一番後じいや、例(たとぅ)れえ、ねえぬ寄ゆる如どぅあいびいたる。
 やいびいしが、我が立ちょおたる所ぬ白組ぬ45秒ぐれえし、負かちゃんでぃぬ事やいびいたくとぅ、負かち、引(ふぃ)ち寄(ゆ)してえる分ぬん、さんみんかい、入りらんでえないびらんさあ。
 
【語句】
昨日や与那原ぬ大綱挽ぬ東浜タウンんじあいびいたん=昨日は与那原大綱挽が与那原の東浜タウンでありました。非丁寧文は「~あたん」。「綱引ち」は東風平では「綱おおらせえ」(綱の喧嘩)。
いっそうまあや、かぬち棒入りやあに=いつもは、かぬち棒を入れ、 「いっそうま」は『沖縄語辞典』にはありませんが、「いっそう着やあ(普段着)」という語はあります。「ま」は時空を表わす語。  「かぬち棒」は雌綱の輪に入れた雄綱の輪に差し込む硬い棒。双方が引っ張ることで、二つの綱があたかも繫がれる。「かぬち棒」という語は那覇含め優勢ですが、首里語では「かにち棒」。糸満では「かしち棒」です。「閂」の意味か?
一ちゃあなとおる雄綱とぅ雌綱ぬ直ぐ側んじ=一体となった雄雌の綱の直ぐ側で、
写真撮じゃびいしが=写真を撮りますが、 非丁寧文は「~撮じゅしが」。「撮(ぬ)じゅん」は『沖縄語辞典』には載っていません。
うんな写真ぬん、考えてぃ見じいねえ=そのような写真も、考えてみれば、
なあ、飽ち果てぃてぃ=もう、飽き飽きして(マンネリ化して)、
二回目ぬ勝負ぬばあや=二回目の勝負の場合は、
一番後じいんかい回てぃんじゃびたん=最後尾に回ってみました。非丁寧文は「~回てぃんじゃん」。
ふぃるましむん、かぬち棒ぬ回いや=珍しい事に、かぬち棒の周囲は、
諸、写真撮じゃあぶったどぅそおたるむんぬ=殆ど、カメラマンでだらけだったのに、「写真撮じゃあ」は「カメラマン」。「ぶったあ」は「だらけ」。
後じいんかい居る写真撮じゃあや=最後尾にいる写真撮りは、
ちんとぅ、我一人どぅやいびいたる=私たった一人だけでした。非丁寧文は「~どぅやたる」。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる用言「やいびいたん」は連体形「やいびいたる」で結びます。
かぬち棒ぬ入ゆしとぅまじゅん=かぬち棒が入ると同時に、
引ち勝負ぬ始まやびたん=引き勝負が始まりました。非丁寧文は「~始またん」。
とお、後じいからぬ写真撮じゅんでぃち=さて、後尾からの絵を撮ろうと、
レンズ向きとおたれえ、あったむす=レンズを向けていたら、あっというまに、
綱引ちょおる人ん達が、我側んかい=綱を引いていた人々が、私の方へ、
埃ぶうぶうしみてぃ高波ぬ如=土煙を上げながら、高波のごとく
押し寄してぃ来ゃあびたん=押し寄せてきました。非丁寧文は「~来ゃん」。
我ねえ、後しいちゃあしいがちいなあ=私は、後方に下がりながら、
シャッター押すやびたん=シャッターを押しました。非丁寧文は「~押すたん」。
1ミーターびけえ、しいちん、なあんあいびらん=1メートルばかり退いても、済まされません。
なあふぃん、後しいちゃあさんでえないびらんたん=もっと、引き退かなければなりませんでした。非丁寧文は「~ならんたん」。
綱引ちぬ綱んでえ、うっさ=綱引きの綱というのは、そんなに、
伸びゆるむぬがやいびいら=伸びるものなのでしょうか。非丁寧文は「~むぬがやら」。
んちゃ、雄綱、雌綱ぬ輪びけんしん=なるほど、雄雌の輪だけでも、
1ミーターびけえや伸びゆる筈やい=1メートルぐらいは伸びるはずであり、
人ん達なかい、引っ張らりいるうっぴしん=人に引っ張られるだけでも、
なあ、1、2ミーターびけえや=もう、1,2メートルぐらいは、
伸びるむぬがやいびいら=伸びるのであろうか。
しがり波んかい、はっちゃかねえ、見だんのおあいびいしが=津波に遭遇したことはないのですが、非丁寧文は「~見だのお、あしが」。
綱引きぬ一番後じいや、例れえ=綱引きの最後尾は、例えるなら、
しがり波ぬ寄ゆる如どぅあいびいたる=津波が起きる(押し寄せる)ようなのでした。非丁寧文は「~如どあたる」。「どぅ」は既述。
やいびいしが、我が立ちょおたる所ぬ白組ぬ=ですが、私が立っていたところの白組が、非丁寧文は「やしが」。
45秒ぐれえし、負かちゃんでぃぬ事やいびいたくとぅ=45秒ぐらいで勝ったとの事でしたので、非丁寧文は「~事やたくとぅ」。
負かち、引ち寄してえる分ぬん=勝って、引き寄せた分も
さんみんかい、入りらんでえないびらんさあ=計算にいれないといけませんねえ。非丁寧文は「~ならんさあ」。


  

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