イメージ 1上 写真や「世どれ」
イメージ 2写真 下「世どれ」の外郭
 
 今日(ちゅう)や日本復帰記念日(にふんふっちちにんび)なとおいびいん。
 やいびいしが、うり祝(ゆう)ゑえする風儀(ふうじ)え、いきらさいびいん。日本(やまとぅ)んかい、復帰(ふっち)しん、米軍基地(びいぐんちち)え、いいくるうぬまあまあどぅやい、今(なま)から先(さち)ん、変わいぎさん無(ね)えやびらんくとぅどぅやる筈(はじ)やいびいん。
 
 浦添(うらしい)んかい、「ようどれ」んでぃゆる按司墓(あじばか)ぬあいびいん。英祖王と尚寧王ぬ葬むらっとおんでぃぬ事(くとぅ)やいびいん。
 「ようどれ」え、開音なてぃ、合音しえ、「ゆうどぅり」やいびいしが、うぬ積(ち)むええや、「夕さんでぃまんぐぬ、とぅりとおん」んでぃゆるむぬやん。「朝どぅり」んでぃぬ言葉(くとぅば)んあいびいん。やいびいしが、「極楽」ぬ積むええやんでぃゆる人(ちゅ)ん居い、また、元々お、「夕凪」どぅやたしが、後々(あとぅあとぅ)、「墓」んでぃゆる積むええんかい変わたんでぃゆる人ん居いびいん。何(ぬう)ぬ文献(しむち)がやたらあ、けえ忘(わし)りとおいびいしが、確か「世どれ」んでぃち、表記(ひょうち)ん、見(ん)ちゃぬ覚(うび)いぬあいびいん。

 あんすくとぅ、我(わん)ねえ、「ようどれ(ゆうどぅり)」え、くぬ「世どれ」ぬ事やんでぃち、思(うみ)い欲(ぶ)しゃいびいん。何(ぬ)がんでえ、「世ぬとぅり」、言いどぃんせえ、「世(ゆう)ぬとぅりとおん」んでぃしえ、平和(ひいわ)やる世界(しけ)や、とぅりとおる如(ぐとぅ)おいびいしえやあ。

 ゆうしいねえ、琉球(るうちゅう)ぬ最初(はじみ)ぬ王んでぃ言ゃっとおる英祖王ん薩摩が攻みてぃちゃるばすぬ尚寧王ん、琉球ぬ平和願(にが)てぃ、自(どぅう)なあたあ墓あ、「世どれ」んでぃち、名付(なあじき)きたのおあいびらんがあら。
 
 日本復帰記念ぬ日や「世どれ」願ゆる日とぅさんでえないびらん。うぬ思(うみ)いなかい、書ちゃるむぬやいびいん。

【語句】
今日や日本復帰記念日なとおいびいん=今日は日本復帰記念日です。非丁寧文は「~なとおん」。「~である」は「やん(やいびいん)」ですが、慣用的に「なとおん」を使うことが多いです。例:「我ねえ、大城なとおいびいん」(私は大城です)。
やいびいしが、うり祝ゑえする風儀え=ですが、それを祝う雰囲気は、 非丁寧文は「やしが」。
いきらさいびいん=少ないようです。非丁寧文は「いきらさん」。
日本んかい、復帰しん=日本に復帰しても、
米軍基地え、いいくるうぬまあまあどぅやい=米軍基地は、殆どそのままであり、
今から先ん、変わいぎさん無えやびらん=これから先も、変わりそうもない、  「非丁寧文は「~無えらん」」。丁寧文は日本語では一番後ろの文部分だけで済ますことが多いですが、沖縄語では、接続の前の文も丁寧文にすることが多いですが、日本語的な丁寧文にしても問題はありません。
くとぅどぅやる筈やいびいん=だろうからです(意訳)。非丁寧文は「~筈やん」。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる用言「やん」は連体形「やる」で結びます。日本語的感覚から文構成は変ですが、直訳は「からこそであるはずです」。(でも、ちゃんとした沖縄語ですから…)
浦添んかい、「ようどれ」んでぃゆる=浦添に「ようどれ」という
按司墓ぬあいびいん=貴族(豪族含む)墓があります。非丁寧文は「~ぬあん」。
英祖王と尚寧王ぬ葬むらっとおんでぃぬ事やいびいん=英祖王と尚寧王が葬られているとのことです。非丁寧文は「~事やん」。
「ようどれ」え、開音なてぃ=「ようどれ」は開音であって、
合音しえ、「ゆうどぅり」やいびいしが=合音では「ゆうどぅり」ですが、 非丁寧文は「~やしが」。
うぬ積むええや=その意味は、
「夕さんでぃまんぐぬ、とぅりとおん」=「夕どきに凪いでいる」
んでぃゆるむぬやいびいん=というものです。非丁寧文は「~むぬやん」。
「朝どぅり」んでぃぬ言葉んあいびいん=「朝どぅり」という言葉もあります。 非丁寧文は「~言葉んあん」。
やいびいしが=ですが、   非丁寧文は「やしが」。
「極楽」ぬ積むええやんでぃゆる人ん居い=「極楽」の意味だという言う人もいるし、
また、元々お、「夕凪」どぅやたしが=また、元々は「夕凪」だったのだが、
後々、「墓」んでぃゆる積むええんかい=のちのち、「墓」という意味に、
変わたんでぃゆる人ん居いびいん=変化したのだという人もいます。非丁寧文は「~居ん」。
何ぬ文献がやたらあ、けえ忘りとおいびいしが=何の文献だったか忘れましたが、 非丁寧文は「~忘りたしが」。
確か「世どれ」んでぃち、表記ん=確か、「世どれ」という表記も
見ちゃぬ覚いぬあいびいん=見た覚えがあります。非丁寧文は「~ぬあん」。
あんすくとぅ、我ねえ=だから、わたしは、
「ようどれ(ゆうどぅり)」え=「ようどれ(ゆうどぅり)」は、
くぬ「世どれ」ぬ事やんでぃち=この「世どれ」の事であると、
思い欲しゃいびいん=思いたいです。非丁寧文は「~欲しゃん」。「欲さん」でもよいです。
何がんでえ=なぜかといえば、
「世ぬとぅり」、言いどぃんせえ=「世ぬとぅり」、つまりは、
「世ぬとぅりとおん」んでぃしえ=「世が凪いでいる」という(意味)は、
平和やる世界や=平和である世界は、
とぅりとおる如おいびいしえやあ=(まるで)凪いでいるようですよね。非丁寧文は「~如おしえやあ」。
ゆうしいねえ=ひょっとすると、
琉球ぬ最初ぬ王んでぃ言ゃっとおる英祖王ん=琉球最初の王だと言われている英祖王も
薩摩が攻みてぃちゃるばすぬ尚寧王ん=薩摩が侵攻してきたときの尚寧王も
琉球ぬ平和願てぃ、自なあたあ墓あ=琉球の平和を願い、自分達の墓を、
「世どれ」んでぃち=「世凪」と
名付きたのおあいびらんがあら=名付けたのかもしれません(意訳)。非丁寧文は「名付けたのおあらんがあら」。ここでも文構成(文の順序)が日本語とは異なります。直訳は「名付けたでのではないでしょうかしら」(でも、これもちゃんとした沖縄語です。この言い方は慣用的に覚えてしまいましょう)。
日本復帰記念ぬ日や=日本復帰記念日は
「世どれ」願ゆる日とぅさんでえないびらん=「世凪」を願う日としなければなりません。非丁寧文は「~さんでえならん」。
うぬ思いなかい、書ちゃるむぬやいびいん=そんな思いで書いたものです。非丁寧文は「~むぬやん」。