うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2012年08月

 くぬ前(めえ)、面白(うむ)さぎさそおたるNHKぬ歴史番組ぬあいびいたくとぅ、後(あとぅ)から見(ん)じゅる積(ちむええ)し、録画(るくが)そおいびいたん。昨日(ちぬう)、ようやく、うり、見(ん)じゅる事(くとぅ)ぬないびたん。
 我(わん)ねえ、音楽番組くうとお、映画(いいが)はじみ、ちゃぬゆうな番組やらわん、VTRや、必(かんな)じ、2倍速さあに、見じゅる癖(くし)ぬあいびいん。だああんせえ、時間ぬいちゃさいびいるむぬ。
 やいびいしが、くぬ歴史番組ぬあまくまあ、くうてん小(ぐぁあ)肝掛(ちむが)かいする所(とぅくる)ぬあてぃ、普通倍速さあに、見ちゃる箇所(とぅくる)ぬあいびいたん。
 
 邪馬臺国お、まあんかいあたがんでぃゆる事(くとぅ)にちいてえ、「南んかい)水行十日」んでぃゆる記述故(ゆい)に、今(なま)ちてきてぃ、色(いる)んな説(かんげえ)ぬあやあに、論争(あらげえ)さっとおいびいん。くぬ番組んじえ、渡邉義浩(大東文化大学教授、「三国志」研究)ぬ説ぬる、でえじな面白さいびいたる。

 渡邉や、呉、蜀とぅ対立そおたるや、中国東南んかいあたるゆ牽制(きんしい)する為(たみ)なかい、ぬ後(くさあ、東南)んかいや、が「金印紫綬」(同盟結でえる)せえる「魏親倭王」ぬ居(をぅ)如(ぐとぅ)し、「魏志倭人伝」ぬんかい、邪馬台国やぬ位置え、うったてぃ、曲ぎてぃる書ちぇえむぬやるんでぃ、言ちょおいびいたん。
 確かに、呉とぅ蜀や魏とぅ戦する為なかい、まるけえてぃなあや、組(ぐう)なたいそおいびいたくとぅ、魏や寂(さび)っさがあたらあんわかやびらん。

 言(い)いどぅんせえ、魏志倭人伝や、日本ぬ為書(たみか)ちぇえるむぬおあらな、蜀ぬ人(ちゅ)んかい読(ゆ)まする積(ち)むええしどぅ書ちぇえるむぬやいびいたる。

 うんな事ん知らん日本人や、江戸時代から、まさかぐとぅ、うぬ魏志倭人伝が戦時中ぬ謀略文書やんでえ思(うま)あな、真肝(まじむ)し、論争そおたるばすどぅやいびいがやあ…。

 うりえ済(し)まびしいが、「やま」んでぃゆる言葉あ、琉球語しえ、「野生、野蛮、未開」んでぃぬ積むええやいびいしが…。ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や、魏ぬ思(うむ)とおたる通(とぅう)い、海ぬ彼方(あがた)んかい、魏ぬ同盟国なとおる野蛮国ぬあいがすらんでぃち、しかどおいびいたがやあ?

【語句】
くぬ前、面白さぎさそおたる=このまえ、おもしろそうな
NHKぬ歴史番組ぬあいびいたくとぅ=NHKの歴史番組がありましたので。非丁寧文は「~あたくとぅ」。
後から見じゅる積し=後から見るつもりで、
録画そおいびいたん=録画していました。非丁寧文は「~そおたん」。
昨日、ようやく、うり、見じゅる事ぬないびたん=昨日、ようやく、それを見ることができました。非丁寧文は「~事ぬなたん」。
我ねえ、音楽番組くうとお=私は音楽番組以外は、
映画はじみ、ちゃぬゆうな番組やらわん=映画はじめ、どのような番組でも、
VTRや、必じ、2倍速さあに=VTRは必ず、2倍速で。「2倍速さあに」は「2倍速し」でもよいです(むしろ、そのほうが書き言葉的)。
見じゅる癖ぬあいびいん=見る癖があります。非丁寧文は「~癖ぬあん」。
だああんせえ、時間ぬいちゃさいびいるむぬ=だって、時間がもったいないですもの。非丁寧文は「~いちゃさるむぬ」。
やいびいしが、くぬ歴史番組ぬあまくまあ=ですが、この歴史番組は部分的に
くうてん小肝掛かいする所ぬあてぃ=少し、気になる所があり、
普通倍速さあに、見ちゃる箇所ぬあいびいたん=普通倍速で見た箇所もありました。非丁寧文は「~箇所ぬあたん」。
邪馬臺国お、まあんかいあたがんでぃゆる事にちいてえ=邪馬臺国が、どこにあったかということについては、
「(南んかい)水行十日」んでぃゆる記述故に=「(南へ)水行十日」という記述があるために、
今ちてきてぃ、色んな説ぬあやあに=いまだに、様々な説があり。「あやあに」は「あてぃ」でもよいです。むしろ、後者の方が「文章語的?」。
論争(あらがあい)さっとおいびいん=論争が行なわれています。
くぬ番組んじえ=この番組では
渡邉義浩ぬ説ぬる=渡邉義浩(大東文化大学教授、三国志研究)ぬ説こそが。「ぬる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。
でえじな面白さいびいたる=大変面白かったです。非丁寧文は「~面白さたる」。述語である「面白さいびいたん」が連体形で結ばれているのは、前の強調助詞「る」を受けて。
渡邉や、呉、蜀とぅ対立そおたる魏や=渡邉は、呉や蜀と対立していた魏は、
中国東南んかいあたる蜀ゆ牽制する為なかい=中国東南部に位置していた蜀を牽制するために、
蜀ぬ後んかいや=蜀の背後には、
魏が「金印紫綬」せえる=魏が「金印を紫綬」した。つまり、同盟関係か?
「魏親倭王」ある如し=親魏倭王があるかのように。つまり「魏と親しい(同盟国)王」?
「魏志倭人伝」ぬんかいや=「魏志倭人伝」には、
邪馬台国ぬ位置え、うったてぃ、曲ぎてぃる=その地理的位置は、故意に南方にずらして。「うったてぃ」は「わざと」、「故意に」。
書ちぇえるむぬやんでぃ、言ちょおいびいたん=記述したものなのであると主張していました。非丁寧文は「~言ちょおたん」。余談:渡邉は同様に呉に対する牽制として、呉の背後のクシャーナ朝に対しても金印紫綬していたそうです。
確かに、呉とぅ蜀や=確かに、呉と蜀は、
魏とぅ戦する為なかい=魏と戦争するために、
まるけえてぃなあや=ときどき。「まるけえてぃ(ときどき)」だけでも副詞であるが、副詞には「なあ」をつける癖があります。例:「ようんなあ」、「ふぃっちいなあ」、「はやくなあ」等。
組なたいそおいびいたくとぅ=同盟を結んだりしたていましたから。非丁寧文は「~そおたくとぅ」。「組なゆん」は「一緒に物事をする、連合する、同盟する」の意味。
魏や寂っさがあたらあんわかやびらん=魏は寂しかったのかもしれません。非丁寧文は「~わからん」。
言いどぅんせえ=いわば、
魏志倭人伝や、日本ぬ為書ちぇえるむぬおあらな=魏志倭人伝は、日本のために書かれたものではなく、
蜀ぬ人んかい読まする積むええしどぅ=蜀人に読まれることを想定して。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる用言は通常は連体形で結びます。
書ちぇえるむぬやいびいたる=書かれたものなのです。非丁寧文は「~むぬやたる」。述語が連体形で結ばれているのは、前の強調助詞「どぅ」を受けて。
うんな事ん知らん日本人や=そんなことも知らない日本人は、
江戸時代から、まさかぐとぅ=江戸時代から、まさか、
うぬ魏志倭人伝が戦時中ぬ対蜀謀略文書やんでえ=その擬似倭人伝は蜀に対する戦時中の謀略文書だとは、
思あな、論争そおたるばすどぅやいびいがやあ=思いもせず、論争していたのでしょうか。
うりえ済まびしいが=それはよいとしまして。非丁寧文は「~済むしが」。
「やま」んでぃゆる言葉あ=「やま」という語は、
琉球語しえ=琉球語では、
「野生、野蛮、未開」んでぃぬ積むええやいびいしが=「野生、野蛮、未開」という意味なのですが
非丁寧文は「~やしが」。ちなみに、「山」には「むい(盛り上がった場所の意味)」と言いますが、語音の似ている理由など?で「森」が当てられています。もっとも、日本語だって、適切な当て字でないのもあります。例えば「城」等。
蜀ぬ人ん達や=蜀の人々は、
魏が思とおたる通い=魏の思惑通り、
海ぬ彼方んかい=海のむこうには、
魏ぬ同盟国なとおる=魏と同盟国である
野蛮国ぬあいがすらんでぃち=野蛮な国があるのかと、
しかどおいびいたがやあ?=怖がっていたのでしょうか。非丁寧文は「~しかどおたがやあ」。「しかむん」は「(怖がって)竦む」。
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 初みに弥勒(みるく)ぬ入場。ふぃるましむん、うぬばすびけん、世果報雨ぬ降やびたん。(初めに弥勒が現れます。不思議なことにその時だけ、慈雨が降りました。)

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 先月(くたちち)ぬ28日から30日迄(までぃ)、前々(めえめえ)から、ちびらあさんでぃち聞(ち)ちょおたる白保豊年祭(すさぶぷうり)見物(ちいぶちん)しいが行(い)ちゃびたん。
 見物人(ちんぶちに)ぬん、出演者ん、諸(むる)、白保ん人(ちゅ)どぅやいびいしが、一集落ぬ催(むゆう)し物(むん)でえ思(うま)あらんあたい、壮大(まぎい)さんあい、演目ん多(うふ)さいびいたん。演目ぬ毎(かじ)、地謡さあぬ変わゆるあたい、芸能の集落(シマ)なとおいびいん。
 やいびいくとぅ、祭(まち)いぬ時間ぬん費(てえ)さびいん。午後4時半過じぐれえから夜(ゆる)ぬ九時前迄ぬ4時間余(あま)い、ちゃあ見(ん)じいそおいびいたん。音(うとぅ)に聞ちょおたる通(とぅう)い、ちびらあしいむぬやいびいたしが、一番後(あとぅ)に行(うく)なあさったる綱引(ちなふぃ)ちぬしい様(よう)や、特(か)わとおるむぬなやあに、カルチャーショック受きやびたん。
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作(ちゅく)い毛作(むじゅく)い(農産物)乗(ぬ)してえる馬車ゆ水牛ぬ曳(ふぃ)ちょおる水牛(農作物を乗せた馬車を曳きく仮装水牛)

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綱引ちぬ前んじ、弟が姉んかい五穀うさぎいが…(綱引の前に、弟が姉に五穀を納めに…)

 本島ぬ綱引ちぬがあええぬばあや、本番ぬ前に、必(かんな)じ、東西ぬ歴史上ぬ敵同士(かたちどうさあ)ゆがあええしみゆしが、白保ぬばあや、あねえあいびらん。北(にし)から五穀ぬ入(い)っちょおる袋(ふくる)担(かた)みとおる弟(うっとぅ)ぬ出(ん)じてぃ来(ち)ゃあに、南(ふぇえ)から出じてぃ来ゃる姉(あばあ、をぅない神)んかい、五穀袋ゆうさぎやびいん。あんし、五穀うさぎ終(う)わてぃから、南北ぬ綱引ちぬ始まいるしいじやいびいん。うりがる五穀豊穣願(にが)ゆる綱引ちぬ実(じん)にぬ姿(しがた)やあらんがやあんでぃ思(うみ)やびたん。 

 見物(ちんぶち)さあや、白保人(すさぶんちゅ)やわらん、他所人(ゆすんちゅ)やわらん、受付(うきちき)於(をぅ)とおてぃ御祝儀(うすうじ)うさぎゆる習慣(なれえ)ぬあいびいくとぅ、余所者ぬ我(わん)にん、当たい前ぬ事、うぬ習慣んかい従がてぃ、御祝儀うさぎやびたん。
 白保自治会とぅ白保ぬ人んちゃあ、敬(うやま)とおる肝心(ちむぐくる)さあに、無礼(ぶりい)ならんねえしやいびいん。

 
【語句】
先月ぬ28日から30日迄=先月の28日から30日まで
前々から、ちびらあさんでぃち聞ちょおたる=以前から、素晴らしいと言われていた
白保豊年祭見物しいが行ちゃびたん=白保の豊年祭をみに行きました。非丁寧文は「~行(ん)じゃん」。
見物人ぬん、出演者ん、諸=見物人も主演者もすべて
白保ん人どぅやいびいしが=白保の人々なのですが。非丁寧文は「~どぅやしが」。「どぅ」は前語を強調する助詞。
一集落ぬ催し物でえ思あらんあたい=一集落の行事とは思えないほど、
壮大さんあい、演目ん多さいびいたん=壮大で、演目も多くありました。非丁寧文は「~多さたん」。
演目ぬ毎、地謡さあぬ変わゆるあたい=演目ごとに、地謡者が入れ替わるほど、
芸能の集落なとおいびいん=芸能の村落です。非丁寧文は「~なとおん」。
やいびいくとぅ=ですから
祭いぬ時間ぬん費さびいん=祭の時間もかかります。非丁寧文は「~費すん」。
午後4時半過じぐれえから夜ぬ九時前迄ぬ4時間余い=午後4時過ぎから夜九時前迄の4時間以上、
ちゃあ見じいそおいびいたん=ずっと、見物していました。非丁寧文は「~見じいそおたん」。
音に聞ちょおたる通い=噂どおり、
ちびらあしいむぬやいびいたしが=素晴らしいものでしたが、
一番後に行なあさったる綱引ちぬしい様や=最後の演目の綱引のやり方は、
特わとおるむぬなやあに=独特なもので、
カルチャーショック受きやびたん=カルチャーショックを受けました。非丁寧文は「~受きたん」。
本島ぬ綱引ちぬがあええぬばあや=本島の綱引の掛け合いの場合は、
本番ぬ前に、必じ=本番前に必ず
東西ぬ歴史上ぬ敵同士ゆがあええしみゆしが=東西の歴史上の敵同士を掛け合いさせのだが、
白保ぬばあや、あねえあいびらん=白保の場合はそうではありません。非丁寧文は「~あねえあらん」。
北から五穀ぬ入っちょおる袋担みとおる弟ぬ出じてぃ来ゃあに=北側から五穀の入った袋を担いだ弟が登場し。「来ゃあに」は「来(ち)」でも「来ゃあま」「来ゃあい」でもよいです。
南から出じてぃ来ゃる姉(をぅない神)んかい=南側から登場してきた姉(をなり神)に。沖縄では、昔から姉妹は兄弟の守り神として信仰されいます(をぅなり神信仰)。
五穀袋うさぎやびいん=五穀の入った袋を捧げます。非丁寧文は「~うさぎゆん」。
あんし、五穀うさぎ終わてぃから=そして、五穀を奉納し終えたあと、
南北ぬ綱引ちぬ始まいるしいじやいびいん=南北の綱引が始まるわけです。非丁寧文は「~しいじやん」。
うりがる五穀豊穣願ゆる綱引ちぬ=それこそが五穀豊穣を願う綱引の
実にぬ姿やあらんがやあんでぃ思やびたん=真の姿ではないかと思いました。非丁寧文は「~思たん」。
見物さあや、白保人やわらん、他所人やわらん=見物人は、白保人であろうと、余所者であろうと、
受付於とおてぃ御祝儀うさぎゆる=受付で御祝儀を納める
習慣ぬあいびいくとぅ=習慣がありますので。非丁寧文は「~あくとぅ」。
余所者ぬ我にん、当たい前ぬ事=余所者の私も当然
うぬ習慣んかい従がてぃ、御祝儀うさぎやびたん=慣例に従がい、御祝儀を納めました
白保自治会とぅ白保ぬ人んちゃあ=白保自治会と白保の人々に対し。(意訳)
敬とおる肝心さあに、無礼ならんねえしやいびいん=敬意を込めて、失礼にならないようにです。(意訳)「さあに」は「し」でも良いです。非丁寧文は「~ねえしやん」。

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