うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2012年03月

 去年(くず)ぬ今日(ちゅう)や、東日本大震災ぬあいびいたん。
 悲(なち)かさしえ、忘(わし)りやあに、震災ぬあたんでぃ言(ゆ)る事(くと)お、語てぃ行かんでえないびらん。
  
 太平洋戦争於(う)とおてぃ、住民(じゅうみん)が日米軍(にちびいいくさ)ぬ地上戦(1945年4月~6月)ぬんかい当たたしえ、47都道府県ぬ中(なあか)んじえ、ちんとぅ、沖縄県民(うちなあきんみん)びけんやいびいたん。うぬ戦んじ、我男親方(わあゐきがをぅや)ぬ叔父(をぅざ)さあ6人ぬうち、4人、うりに、叔父嫁、従兄1名(当時赤子)、従姉1名(当時幼児)が戦死さびたん。
 沖縄人(うちなあんちゅ)お、沖縄戦んでぃゆる地獄(じぐく)見(ん)ち来(ち)ゃあに、戦後(いくさあとぅ)、実(じゅん)に、強(ちゅう)くなてぃ来(ち)ゃあびたん。 小那覇舞天や、「命(ぬち)ぬ御祝(うゆえ)えさびら」んでぃち、親子友仲間(をぅやっくぁ、どぅし、ええずう)ぬ居(をぅ)らんなたる家庭(ちねえ)じねえ、巡(みぐ)てぃ歩っちゃあに、三味線(さんしん)弾ち、歌歌てぃ聞(ち)かさびたん。初めえ、にさぶらっとおいびいたしが、次第(しでえ)に、沖縄人ぬ肝(ちむ)うらあきゆる活動とぅなてぃ、復興ぬ力、希望(ぬずみ)となてぃ、行ちゃびたん。

 あんし、今(なま)あ、戦(いくさ)語い継(ち)じゃいし、平和運動すぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)ぬまんどおいびいん。
 東北人や、今から、ゆくん、強(ちゅう)く成てぃ、日本人魂ぬ故郷(くちょう)とぅなてぃ行ちゅる筈(はじ)やいびいん。

 実(じゅん)にぬ地獄見(ん)ちゃる人(ちゅ)お、実に強(ちゅう)くないゆさびいん。ちゃあ、安全(あんじん)な所(とぅくる)んかい、居(をぅ)やあに、指揮命令びけんそおる人(ちゅ)ん達(ちゃあ)とぅ違てぃ…。

【語句】
去年ぬ今日や=昨年の今日は
東日本大震災ぬあいびいたん=東日本大震災がありました。非丁寧文は「~あたん」。
悲かさしえ=悲しい事は
忘りやあに=忘れて
震災ぬあたんでぃ言る事お=大震災があったことは、
語てぃ行かんでえないびらん=語り継いでいかねばなりません。非丁寧文は「~ならん」。
太平洋戦争於とおてぃ=太平洋戦争では
住民が日米軍ぬ地上戦んかい当たたしえ=住民が日米軍の戦に巻き込まれたのは。「戦」も「軍」も「いくさ」といいます。
47都道府県ぬ中んじえ=47都道府県の中で
ちんとぅ、沖縄県民びけんやいびいたん=唯一沖縄県民だけでした。非丁寧文は「~やたん」。
うぬ戦んじ=その戦争で、
我男親方ぬ叔父さあ=私の父からの叔父
6人ぬうち、4人が=6人のうち、4人が、
うりに叔父嫁、従姉人、従姉人が=それに叔父嫁、従姉1名、従姉人が
戦死さびたん=戦死しました。非丁寧文は「~戦死さん」。
沖縄人お=沖縄人は
沖縄戦んでぃゆる地獄見ち来ゃあに=沖縄戦という地獄をみてきて。「来ゃあに」は「来(ち)」、「来ゃあま」などともいいます。普通書きことばでは、「来(ち)」を多く用いますが、私は最近、様々な言い回しを書き残そうと、以前より、例文のような言いまわしを追加使用するようになりました。
戦後、実に=戦後本当に
強くなてぃ来ゃあびたん=強くなってきました。非丁寧文は「~来ゃん」。
小那覇舞天や=小那覇舞天は。戦前から戦後にかけての沖縄の芸人。本業は歯医者。
命ぬ御祝えさびら=命の御祝いをしましょう。
んでぃち、親子友仲間ぬ居らんなたる家庭じねえ=と、親子、友、仲間を失った家庭を
巡てぃ歩っちゃあに=まわって歩き、
三味線弾ち、歌歌てぃ聞かさびたん=三味線を弾いて歌を歌って聞かせました。非丁寧文は「~聞かちゃん」。
初めえ=初めは
にさぶらっとおいびいたしが=嫌がられていましたが。非丁寧文は「にさぶっらとおたしが」。
次第に、沖縄人ぬ肝うらあきゆる活動とぅなてぃ=次第に、沖縄人の心を癒す活動となり。「うらあきゆん」は「潤す」。ここでは「癒す」と訳しました。
復興ぬ力、希望となてぃ、行ちゃびたん=復興の力、希望となっていきました。非丁寧文は「~行じゃん」。
あんし、今あ=そして、今は、
戦語い継じゃいし=戦争を語り継ぐなどして
平和運動すぬ人ん達ぬまんどおいびいん=平和運動をする人が多いです。非丁寧文は「~まんどおん」。
東北人や、今から=東北人はこれから、
ゆくん、強く成てぃ行ちゅる筈やいびいん=ますます、強くなっていくはずです。非丁寧文は「筈やん」。
本当ぬ地獄見ちゃる人お=本当の地獄を見た人は
必ず強くないゆさびいん=必ず強くなれるのです。非丁寧文は「~ないゆすん」。
ちゃあ=いつも
安全な所んかい、居やあに=安全なところにいて、
指揮命令びけんすぬ=指揮命令だけをする
人ん達とぅ違てぃ=人たちと違い…。

 一月(ちゅちち)余(あま)いなあん、くぬブログ更新さな、でえじな、御無礼(ぐぶりい)なとおびいん。 
 家造(やあちゅく)てぃ、確か十年(にん)ぐれえ過(し)じたるばすやたる筈(はじ)やいびいしが、大風(ううかじ)ぬばす、二階(にいけえ)ぬベランダんかい溜またる雨水(あまみじ)ぬ溢(あん)でぃやあに、部屋(ざあ)迄(までぃ)、流りてぃ、入(い)っち来(ち)ゃる事(くとぅ)ぬあいびいたん。
 去年(くず)ぬ夏(なち)ん、一時間何十ミリんでぃぬ大雨(うふあみ)ぬ降たるばす、今度(くんど)お、別(びち)ぬべランダから、溜まとおる雨水ぬ部屋んかい溢でぃ来(ち)ゃあびたん。前(めえ)ん去年ん、うぬ家洪水ぬ原因(わき、ぎんいん)や、排水講んかい木(きい)ぬ葉(ふぁあ)ぬ詰(ち)まとおる事やいびいたん。
 大雨ぬかあじ、うぬべランダぬ排水講ぬ詰まゆる事(くと)お、肝掛(ちむ)がかいやいびいたしが、
 設計ミスがやら、施工ミスがやらんでぃち、ちゃんちゃんそおいびいたしが、昨日(ちぬう)、ようやく、排水講んかい木ぬ葉ぬ詰まゆる原因(わき)ぬ分かやびたん。

 昨日(ちぬう)、ベランダんかい鳥(すうさあ)ぬ糞(くす)ぬあいびいたくとぅ、掃除(そうじ)さんでぃ、そおたるばす、木ぬ枝(ゆだ)喰(く)うとおる鳥ぬ、我面見(わあちらん)じゅしとぅまじゅん、電信柱(でしんしんばあや)んかい、飛(とぅ)でぃ去(は)いびいたん。我(わん)ねえ勘取(くぁんとぅ)てぃ、冷房機(りいぼうち)ぬ室外機(しちぐぁいち)とぅ雨戸ん間(ゑえだ)、見(ん)ちゃれえ、んまんかい鳥(すうさあ)ぬ巣(しい)ぬ造(ちゅく)らっとおいびいたん。木ぬ枝あ鉄骨(かにふに)、葉や壁(かび)ぬ積合(ちむええ)やいびいん。うりからコンクリート割りとぅか石粉迄(いしぐうまでぃ)使(ちか)あらっとおいびいたん。
 うぬ巣が雨風なかい崩(くじ)りやあに、排水講んかい詰まとおたるばすやいびいん。鳥んかいや、なあ無礼やいやさびいしが、我ねえ、直(ちゃあき)、うぬ巣片付(かじ)きやびたん。
やいびいしが、鳥加那志よ、うんじゅんうんじゅやいびいさ。造てえ、流っさたいさびてぃ。巣や、どうでぃん、まあがな別(びち)んじ、造てぃ呉(くぃ)みそおり。うんじゅお、自由(じゆう)に空飛(すらとぅ)ぶゆすい、まあんじやてぃん、家造(やあじゅく)いすぬ事(くとぅ)ぬないびいん。やいびいしが、我(わん)ねえ、一生(いちみ)に1回(ちゅけん)どぅ家造やないびいるむぬ。

【語句】
一月余いなあん=一月余りも。「一月余いん」でもよいです。「なあん」の「なあ」は副詞を造る語(例「ようんなあ」)であり、「~づつ」を意味でもありますが、ここでは、「一月余い」を大袈裟に表現しています。他例:「うさきいなあ、持ち来ぇえるばあ!(こんなにたくさん、持ってきているわけ!)」
くぬブログ更新ぬんさな=このブログを更新もせず。
でえじな、御無礼なとおびいん=大変、失礼いたしております。非丁寧文は「~なとおん」。 
家造てぃ=家を建てて、
確か十年ぐれえ過じたるばすやたる筈やいびいしが=確か、十年ほど過ぎた頃だった筈ですが。非丁寧文は「~やしが」。
大風ぬばす=台風の際、
二階ぬベランダんかい溜またる雨水ぬ=二階のベランダに溜まった雨水が
溢でぃやあに=溢れて
部屋迄、流りてぃ=部屋まで流れて
入っち来ゃる事ぬあいびいたん=入ってきたことがありました。非丁寧文は「~ぬあたん」。
去年ぬ夏ん=去年の夏も
一時間何十ミリんでぃぬ大雨ぬ=一時間何十ミリという大雨が
降たるばす=降ったとき
今度お=今度は
別ぬべランダから=今度は別のベランダから
溜まとおる雨水ぬ=溜まった水が
部屋んかい溢でぃ来ゃあびたん=部屋に溢れてきました。非丁寧文は「~来ゃん」。
前ん去年ん=以前も去年も
うぬ家洪水ぬ原因や=その屋内洪水の原因は
排水講んかい木ぬ葉ぬ=排水講に木の葉が
詰まとおる事やいびいたん=詰まっていることでした。非丁寧文は「~やたん」。
大雨ぬかあじ=台風のたびに、
うぬべランダぬ排水講ぬ=そのベランダの排水講が
詰まゆる事お=詰まることは
肝掛がかいやいびいたしが=気がかりでしたが。非丁寧文は「~やたしが」。
設計ミスがやら、施工ミスがやら んでぃち=設計ミスなのか、施工ミスなのか と
ちゃんちゃんそおいびいたしが=悩んでいましたが。「ちゃんちゃんすん」は、「悩むなどして、落ち着かない様子」を表わす語です。
昨日、ようやく=昨日やっと、
排水講んかい木ぬ葉ぬ詰まゆる=排水講に木の葉が詰まる
原因ぬ分かやびたん=原因がわかりました。非丁寧文は「分かたん」。
昨日、ベランダんかい鳥ぬ糞ぬあいびいたくとぅ=昨日、ベランダに鳥の糞がありましたので。非丁寧文は「~あたくとぅ」。
掃除さんでぃ=掃除しようと
そおたるばす=していたとき
木ぬ枝喰うとおる鳥ぬ=木の枝を銜えている鳥が。「鳥(すうさあ)」は「すうし」とも言いますが、地域によっては少し意味合いが違うところもあるようです。私の地域ではほぼ同じ意味です。
我面見じゅしとぅまじゅん=私の顔をみると同時に。
電信柱んかい=電柱に
飛でぃ去いびいたん=飛び去りました。非丁寧文は「~去ちゃん」。
我ねえ勘取てぃ=私は「なるほと」思い、
冷房機ぬ室外機とぅ雨戸ん間=冷房機の室外機と雨戸の隙間(を)
見ちゃれえ=みると
んまんかい鳥ぬ巣ぬ=そこに鳥の巣が
造らっとおいびいた=造られていました。非丁寧文は「造らっとおたん」。
木ぬ枝あ鉄骨、葉や壁ぬ積合やいびいん=木の枝は鉄骨、木の葉は壁の積もりです。
うりからコンクリート割りとぅか石粉迄=それにコンクリートの破片とか石粉まで
使あらっとおいびいたん=使用されていました。非丁寧文は「使あらっとおたん」。
うぬ巣が雨風なかい崩りやあに=その巣が風雨で崩れ、
排水講んかい詰まとおたるばすやいびいん=排水講に詰まっていたわけです。非丁寧文は「~やん」。
鳥んかいや=鳥には
なあ無礼やいやさびいしが=もう悪いのですが。
我ねえ、直、うぬ巣片付きやびたん=私は、直ぐにその巣を片付けました。非丁寧文は「~片付きたん」。
やいびいしが=ですが。
鳥加那志よ、うんじゅんうんじゅやいびいさ=鳥さんよ、あなたもあなたです。非丁寧文は「~じゅんじゅやさ」。「加那志」は敬称「様」。通常は王様や用いますが、目上に用いる場合もあります(対目上ウには「前(めえ)」)。ここでは、からかいの意味も込めて「小鳥さん」の積もりで使用しています。
造てえ、流っさたいさびてぃ=造っては流されたりして。非丁寧文は「流さったいし」。
巣や=巣は、
どうでぃん=どうか
まあがな別んじ=どこか他所で
造てぃ呉みそおり=造ってください。
うんじゅお=あなたは。多くの人は「うんじょお」と表記します。私の場合が、たとえば、「テレビを見ない」を「テレビえ見だん」とするのか「テレベえ見だん」とするのかの選択を迫られた場合、名詞としての語形を保存するために、前者の表記法を選んでいます。
自由に空飛ぶゆすい=自由に空を飛ぶことができるし、
まあんじやてぃん=どこにでも、
家造いすぬ事ぬないびいん=家造りをすることができます。非丁寧文は「~事ぬなゆん」。
やいびいしが=ですが、
我ねえ=私は
一生に1回どぅ=一生に1回しか
家造やないびいるむぬ=家造りはできないのだから。非丁寧文は「~ないるむぬ」。

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