うちなあぐちにちいてぃぬ読者からぬ新聞んかいぬ投書お、なんぞお、ふぃるまさあ無(ね)えやびらん。「声(くぃい)」ぬ大概(てえげえ)や、うちなあぐちゆあながちささあに、うり残(ぬく)しわる成いるんでぃぬワンパターンどぅやいびいくとぅ、なあ、珍(みじ)らさん無ねえらんなとおいびいん。
やしが、一昨日(うってぃい)ぬ琉球新報ぬ「(読者ぬ)声」ぬ欄ぬんかい、でえじな肝掛(ちむが)かいやる投稿ぬあいびいたくとぅ、是非(じふぃ)とぅん、記録(ちるく)とぃしち、書ちとぅみとおかなんでぃ思やびいん。
やしが、一昨日(うってぃい)ぬ琉球新報ぬ「(読者ぬ)声」ぬ欄ぬんかい、でえじな肝掛(ちむが)かいやる投稿ぬあいびいたくとぅ、是非(じふぃ)とぅん、記録(ちるく)とぃしち、書ちとぅみとおかなんでぃ思やびいん。
題や「方言札時代の作文」(本部町、Sさん)んでぃ言(ゆ)るむぬやいびいたん。うんにいぬ小学校6年生(しょうぐぁっこうるくにんしい)が書ちぇえる作文んでぃぬ事やいびいん。うり引用し、なあびら。
「オヤヘジャガ コヘジャニ チチヲ ヌマサンパシテ アトゥシンチャ シンチャシマシタ」。
「オヤヘジャガ コヘジャニ チチヲ ヌマサンパシテ アトゥシンチャ シンチャシマシタ」。
我(わあ)が肝掛かいそおしえ、うぬ作文(さくぶん)が日本語(やまとくぐち)ぬ助詞使(じゅしちか)てぃ、動詞(どうし)ん日本語なてぃ、混合語(くんぐうぐ)ぬ如(ぐとぅ)成とおる事(くとぅ)お、あいびらん。うんな事、方言札世(ゆう)どぅやいびいくとぅ、仕方あないびらん。
うぬ投稿ぬ何(ぬう)ぬふぃるまさがんでぃ言いねえ、「ヘジャ」(太字部分)どぅやいびいる。「ヘジャ」や口語ぬ「ヒージャー(ヤギ)」ぬ事やいびいん。うぬ部分や琉球語研究ぬとぅてぃ、でえじなぬあたらさる記事やら筈(はじ)んでぃ思やびいん。何(ぬ)がんでええ、投稿者ぬSさんや「造語」んでぃち、みそうちょおいびいしが、実(じち)え、「おもろさうし(ウムルスウシ)」、組踊(くみをぅどぅい)脚本、琉歌(るうか)とぅ同(い)ぬむん、ヤマトゥ式五母音式表記とぅ成とおくとぅどぅやいびいる。今(なま)やてぃん、民謡臣下ぬちゃあや琉球古典音楽ぬ琉歌ぬヤマトゥ式五母音表記ゆ、うちなあぐち口語し読(ゆ)むるばあや、三母音式んかい変換し読(ゆ)なびいん。
「かぎやで(かじゃでぃ)風節」ゆ例とぅしいねえ、
五母音式(文語、ヤマトゥ式表記)「けふのほこらしやや なをにぎやなたてる」
三母音式(口語、琉球語音式表記)「きうぬふくらしゃや なをぅにじゃなたてぃる」
「かぎやで(かじゃでぃ)風節」ゆ例とぅしいねえ、
五母音式(文語、ヤマトゥ式表記)「けふのほこらしやや なをにぎやなたてる」
三母音式(口語、琉球語音式表記)「きうぬふくらしゃや なをぅにじゃなたてぃる」
言いどぅんせえ:
「ぎ(g)」→「じ(z、j)」、「で(e)」→「でぃ(i)、「け(e)」→「き(i)」、「の(o)」→「ぬ(u)」、「ほ(o)」→「ふ(u)」、「を(o)」→「をぅ(u)」、「て(e)」→「てぃ(i)」ぬ如(ぐとぅ)し変わやびいん。
「ぎ(g)」→「じ(z、j)」、「で(e)」→「でぃ(i)、「け(e)」→「き(i)」、「の(o)」→「ぬ(u)」、「ほ(o)」→「ふ(u)」、「を(o)」→「をぅ(u)」、「て(e)」→「てぃ(i)」ぬ如(ぐとぅ)し変わやびいん。
うぬ小学六年生ぬ童が、うちなあぐち口語音ぬ「ヒー」ゆ文語表記やる「ヘ」んかい直(のお)ち、書ちゃる事がる、でえじなふぃるまさいびいる。
琉球語や日本語とお、うとぅざんだやしえやいびいしが、文章んかいすぬ場合(ばあ)や、必(かんな)じ、ヤマトゥ式表記なかいすぬ習慣ぬ「おもろ世」からあいびいたしが、うぬ習慣が戦後(いくさあとぅ)ぬ方言札世ぬ童(わらび)迄(までぃ)、うぬゆうな習慣とぅ感覚ぬ残(ぬく)とおんたんでぃ言る事がる、でえんな、ふぃるまさいびいる。
【注】上(うぃい)ぬ「かぎやで風節」ぬ「けふ」や口語表記しえ「う」んでぃち成とおいびいしが、発音や「ユ」どぅやいびいる。「りうぼう」ぬ「う」ん「ユ」んでぃち成やあに、「リュウボー」んでぃち発音すしとぅ同ぬむんどぅやいびいる。やしが、口語表記迄ん「ゆ」とぅ成とおる本ぬんあいびいん。また、「きう(今日)」んでぃぬ発音や糸満市三和地区んかい残とおいびいしが、首里はじみ、糸満くうとお、大概や「ちゅう」んでぃち、けえ成とおいびいん。
【語句】
うちなあぐちにちいてぃぬ=沖縄語についての。
読者からぬ新聞んかいぬ投書お=読者からの新聞への投書は。
なんぞお、ふぃるまさあ無えやびらん=それほど、珍しいものではありません。非丁寧文は「無えらん」。
「声」ぬ大概)や=「声」の多くは。
うちなあぐちゆあながちささあに=沖縄語を懐かしみ。
うり残しわる成いるんでぃぬ=それを残さねばならないという。
ワンパターンどぅやいびいくとぅ=ワンパターンなのであるから。
なあ、珍らさん無ねえらんなとおいびいん=もはや、珍しくもなくなっています。非丁寧文は「~なとおん」。
やしが、一昨日ぬ琉球新報ぬ=だが、一昨日の琉球新報の。
「(読者ぬ)声」ぬ欄ぬんかい=「(読者の)声の欄に」。
でえじな肝掛かいやる投稿ぬあいびいたくとぅ=とても気になる投稿がありましたので。非丁寧文は「~あたくとぅ」。
是非とぅん=ぜひとも。
記録とぅしち=記録として。
書ちとぅみとおかなんでぃ思やびたん=書き留めておかねばと思います。非丁寧文は「思たん」。
題や「方言札時代の作文」=題は「方言札時代の作文」。
んでぃ言るむぬやいびいたん=というものでした。非丁寧文は「~むぬやたん」。
うんにいぬ小学校6年生が=そのときの小学校6年生が。
書ちぇえる作文んでぃぬ事やいびいん=書いた作文だとの事でした。非丁寧文は「~事やん」。「書ちぇええ(書いてある、書いたものが残っている状態)」という動詞の形は沖縄語では普通に使われます。「書ちょおん(今まさに書いている)」と比べてみてください。この形をとる動詞には、「置ちぇええ」、「取てえん」、「ゆてぃてえん(水などを零して捨ててある)」等があります。意味的に「歩っちょおん(今まさに歩いている)」はあっても、「歩っちぇえん」という言い方がないことが分かります。
うり引用し、なあびら=それを引用してみましょう。非丁寧文は「~引用し、んちんだ」。「なあびら」は「見やびら」。「んちんだ」は「見(ん)ち見(ん)だ」である。
オヤヘジャガ コヘジャニ=親ヤギが子ヤギに。
チチヲ ヌマサンパシテ=乳を飲ますの嫌がり。「チチヲ(乳を)」や「シテ(して)」は日本語。
アトゥシンチャ シンチャシマシタ=後ずさりしました。「シマシタ」は日本語。「シンチャシンチャ」は重ね語。
何ぬふぃるさまがんでぃ言いねえ=何が珍しいのかと言えば。
うぬ作文が日本語)ぬ助詞使てぃ=その作文が日本語の助詞を使い。
動詞ん日本語なてぃ=動詞も日本語になっていて。
混合語ぬ如成とおる事お、あいびらん=混合語のようになっている事では、ありません。
うんな事、方言札世どぅやいびいくとぅ=そんな事は方言札時代なのであるから。「どぅ」は前語を強調する助詞。
仕方あないびらん=仕方がありません。
我が肝掛かいやしえ=興味深いのは。
「ヘジャ」どぅやいびいる=「ヘジャ」なのです。非丁寧文は「~どぅやる」。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる「やいびいん」は連体形「やいびいる」で結ぶ。
「ヘジャ」や口語ぬ「ヒージャー(ヤギ)」ぬ事やいびいん=「ヘジャ」は口語でいう「ヒージャー(ヤギ)」の意味です。非丁寧文は「~事やいびいん」。
うぬ部分や琉球語研究ぬとぅてぃ=その部分は研究者にとって。
でえじなぬあたらさる記事やら筈=とても大事な記事だろうと。
んでぃ思やびいん=と思われます。非丁寧文は「~思ゆん」。
何がんでええ=なぜかといえば。なぜなら。
投稿者ぬSさんや=投稿者のSさんは。
「造語」んでぃち、みそうちょおいびいしが=「造語」だとおっしゃっていましが。「みそうちょおん」は目上語。非丁寧文は「~、言ちょおしが」。
実え=実は。
「おもろさうし」、組踊脚本、琉歌とぅ同ぬむん=「おもろさうし」、「組踊脚本」、「琉歌」と同じく。「同ぬむん」は地方によっては「ゆぬむん」となります。
ヤマトゥ式五母音式表記とぅ=ヤマト式五母音表記と。
成とおくとぅどぅやいびいる=成っているからです。非丁寧文は「~どぅやる」。「どぅ」は説明済み。
今やてぃん=今でも。
民謡臣下ぬちゃあや=民謡をしている人々は。
琉球古典音楽ぬ琉歌ぬヤマトゥ式五母音表記ゆ=琉球古典音楽の琉歌のヤマト式五母音表記を。
うちなあぐち口語し読むるばあや=沖縄語式口語で発音する場合は。
三母音式んかい変換し読なびいん=三母音式に変換して読みます。非丁寧文は「読むん」。
「かぎやで(かじゃでぃ)風節」ゆ=「かぎやで風節」を。
例とぅしいねえ=例にすれば。
言いどぅんせえ=言うなれば。
ぬ如成いびいん=のようになります。非丁寧文は「~成ゆん」または「~成いん」。
うぬ小学六年生ぬ童が=その小学六年生の子が。
うちなあぐち口語音ぬ「ヒー」ゆ=沖縄語口語音の「ヒー」を。
文語表記やる「ヘ」んかい=文語表記である「ヘ」に。
直ち、書ちゃる事がる=変換して、書いたことこそが。
でえじなふぃるまさいびいる=大変珍しいのである。
琉球語や日本語とお、うざんだやしえやいびいしが=琉球語は日本語と姉妹語であることでありますが。非丁寧文は「~やしえやしが」。
文章んかいすぬ場合や=文章にする場合は。
必じ=必ず。
ヤマトゥ式表記なかいすぬ習慣ぬ=ヤマト式表記でする習慣が。
「おもろ世」からあいびいたしが=「おもろ時代」からありましたが。非丁寧文は「~あたしが」。
うぬ習慣が戦後ぬ=その習慣が戦後の。
方言札世ぬ童迄=方言札時代の子どもにまで。
うぬゆうな習慣とぅ感性ぬ=そのような習慣と感性が。
残とおんたんでぃ言る事がる=残っていたという事自体が。「がる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。「がどぅ」でも良いが、言い難いこともあって清音になったと考えられます。あるいは、おおむね首里以南ではダ行とラ行の区別をしないということも絡んでいるかもしれません。
でえんな、ふぃるまさいびいる=大変、珍しいのです。非丁寧文は「~ふぃるまさる」。「でえんな」は「でえじな」ともいいます。
琉球語ぬ五母音式表記や=琉球語の五母音式表記は。
如何ぬゆうな考えなかい=どのような思想の下に。
如何ぬ風儀し=どのようにして。
始みらってぃ、来ゃがんでぃ言る事=始められてきたのかという事を。
研究さんでぃぬ人にとぅてえ=研究しようとする人にとって。
でえじな、趣ぬある記事やんでぃ=とても、興味深い記事だと。
思ありやびいん=思われます。非丁寧文は「思ありいん」。
うちなあぐちにちいてぃぬ=沖縄語についての。
読者からぬ新聞んかいぬ投書お=読者からの新聞への投書は。
なんぞお、ふぃるまさあ無えやびらん=それほど、珍しいものではありません。非丁寧文は「無えらん」。
「声」ぬ大概)や=「声」の多くは。
うちなあぐちゆあながちささあに=沖縄語を懐かしみ。
うり残しわる成いるんでぃぬ=それを残さねばならないという。
ワンパターンどぅやいびいくとぅ=ワンパターンなのであるから。
なあ、珍らさん無ねえらんなとおいびいん=もはや、珍しくもなくなっています。非丁寧文は「~なとおん」。
やしが、一昨日ぬ琉球新報ぬ=だが、一昨日の琉球新報の。
「(読者ぬ)声」ぬ欄ぬんかい=「(読者の)声の欄に」。
でえじな肝掛かいやる投稿ぬあいびいたくとぅ=とても気になる投稿がありましたので。非丁寧文は「~あたくとぅ」。
是非とぅん=ぜひとも。
記録とぅしち=記録として。
書ちとぅみとおかなんでぃ思やびたん=書き留めておかねばと思います。非丁寧文は「思たん」。
題や「方言札時代の作文」=題は「方言札時代の作文」。
んでぃ言るむぬやいびいたん=というものでした。非丁寧文は「~むぬやたん」。
うんにいぬ小学校6年生が=そのときの小学校6年生が。
書ちぇえる作文んでぃぬ事やいびいん=書いた作文だとの事でした。非丁寧文は「~事やん」。「書ちぇええ(書いてある、書いたものが残っている状態)」という動詞の形は沖縄語では普通に使われます。「書ちょおん(今まさに書いている)」と比べてみてください。この形をとる動詞には、「置ちぇええ」、「取てえん」、「ゆてぃてえん(水などを零して捨ててある)」等があります。意味的に「歩っちょおん(今まさに歩いている)」はあっても、「歩っちぇえん」という言い方がないことが分かります。
うり引用し、なあびら=それを引用してみましょう。非丁寧文は「~引用し、んちんだ」。「なあびら」は「見やびら」。「んちんだ」は「見(ん)ち見(ん)だ」である。
オヤヘジャガ コヘジャニ=親ヤギが子ヤギに。
チチヲ ヌマサンパシテ=乳を飲ますの嫌がり。「チチヲ(乳を)」や「シテ(して)」は日本語。
アトゥシンチャ シンチャシマシタ=後ずさりしました。「シマシタ」は日本語。「シンチャシンチャ」は重ね語。
何ぬふぃるさまがんでぃ言いねえ=何が珍しいのかと言えば。
うぬ作文が日本語)ぬ助詞使てぃ=その作文が日本語の助詞を使い。
動詞ん日本語なてぃ=動詞も日本語になっていて。
混合語ぬ如成とおる事お、あいびらん=混合語のようになっている事では、ありません。
うんな事、方言札世どぅやいびいくとぅ=そんな事は方言札時代なのであるから。「どぅ」は前語を強調する助詞。
仕方あないびらん=仕方がありません。
我が肝掛かいやしえ=興味深いのは。
「ヘジャ」どぅやいびいる=「ヘジャ」なのです。非丁寧文は「~どぅやる」。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる「やいびいん」は連体形「やいびいる」で結ぶ。
「ヘジャ」や口語ぬ「ヒージャー(ヤギ)」ぬ事やいびいん=「ヘジャ」は口語でいう「ヒージャー(ヤギ)」の意味です。非丁寧文は「~事やいびいん」。
うぬ部分や琉球語研究ぬとぅてぃ=その部分は研究者にとって。
でえじなぬあたらさる記事やら筈=とても大事な記事だろうと。
んでぃ思やびいん=と思われます。非丁寧文は「~思ゆん」。
何がんでええ=なぜかといえば。なぜなら。
投稿者ぬSさんや=投稿者のSさんは。
「造語」んでぃち、みそうちょおいびいしが=「造語」だとおっしゃっていましが。「みそうちょおん」は目上語。非丁寧文は「~、言ちょおしが」。
実え=実は。
「おもろさうし」、組踊脚本、琉歌とぅ同ぬむん=「おもろさうし」、「組踊脚本」、「琉歌」と同じく。「同ぬむん」は地方によっては「ゆぬむん」となります。
ヤマトゥ式五母音式表記とぅ=ヤマト式五母音表記と。
成とおくとぅどぅやいびいる=成っているからです。非丁寧文は「~どぅやる」。「どぅ」は説明済み。
今やてぃん=今でも。
民謡臣下ぬちゃあや=民謡をしている人々は。
琉球古典音楽ぬ琉歌ぬヤマトゥ式五母音表記ゆ=琉球古典音楽の琉歌のヤマト式五母音表記を。
うちなあぐち口語し読むるばあや=沖縄語式口語で発音する場合は。
三母音式んかい変換し読なびいん=三母音式に変換して読みます。非丁寧文は「読むん」。
「かぎやで(かじゃでぃ)風節」ゆ=「かぎやで風節」を。
例とぅしいねえ=例にすれば。
言いどぅんせえ=言うなれば。
ぬ如成いびいん=のようになります。非丁寧文は「~成ゆん」または「~成いん」。
うぬ小学六年生ぬ童が=その小学六年生の子が。
うちなあぐち口語音ぬ「ヒー」ゆ=沖縄語口語音の「ヒー」を。
文語表記やる「ヘ」んかい=文語表記である「ヘ」に。
直ち、書ちゃる事がる=変換して、書いたことこそが。
でえじなふぃるまさいびいる=大変珍しいのである。
琉球語や日本語とお、うざんだやしえやいびいしが=琉球語は日本語と姉妹語であることでありますが。非丁寧文は「~やしえやしが」。
文章んかいすぬ場合や=文章にする場合は。
必じ=必ず。
ヤマトゥ式表記なかいすぬ習慣ぬ=ヤマト式表記でする習慣が。
「おもろ世」からあいびいたしが=「おもろ時代」からありましたが。非丁寧文は「~あたしが」。
うぬ習慣が戦後ぬ=その習慣が戦後の。
方言札世ぬ童迄=方言札時代の子どもにまで。
うぬゆうな習慣とぅ感性ぬ=そのような習慣と感性が。
残とおんたんでぃ言る事がる=残っていたという事自体が。「がる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。「がどぅ」でも良いが、言い難いこともあって清音になったと考えられます。あるいは、おおむね首里以南ではダ行とラ行の区別をしないということも絡んでいるかもしれません。
でえんな、ふぃるまさいびいる=大変、珍しいのです。非丁寧文は「~ふぃるまさる」。「でえんな」は「でえじな」ともいいます。
琉球語ぬ五母音式表記や=琉球語の五母音式表記は。
如何ぬゆうな考えなかい=どのような思想の下に。
如何ぬ風儀し=どのようにして。
始みらってぃ、来ゃがんでぃ言る事=始められてきたのかという事を。
研究さんでぃぬ人にとぅてえ=研究しようとする人にとって。
でえじな、趣ぬある記事やんでぃ=とても、興味深い記事だと。
思ありやびいん=思われます。非丁寧文は「思ありいん」。