うちなあぐち日記

うちなあぐちえ 聴ち美らさ 語い美らさ 書ち美らさ

2010年04月

イメージ 1

今(く)ぬまあどぅぬ4・25普天間基地県内移設反対県民大会(ふぃてぃんまちちきんねえいしちははんてえきんみんたいくぁい)んかい我(わ)んにん行(ん)ちゃびたん。
 いっそうまあやれえ、いかな集会やらわん、うちなあタイムさあにどぅ始まいたるむんぬ、開会時刻(くぁいくぁいじくく)ぬ3時丁度(ちょうどぅ)なかい始まやびいたくとぅ、くうてん小(ぐぁあ)や、ふぃるましむんでぃ思(うむ)とおいびたしが、日本中(にふんじゅう)ぬテレビ局(ちく)ん外国(ぐぁいくく)ぬ報道関係(ふうどぅうくぁんきい)ん、来(ち)ょおいびいたくとぅ、「んちゃ、あんやりわるやる」んでぃち思やびたん。
 やしが、大会ぬ終(う)わてぃん、嘉手納(かでぃな)ロータリーから会場入口までぃ、大会んかい参加すんでぃち、向(ん)かとおるバスとぅか車ぬ大渋滞(でえじゅうてえ)そおたんでぃぬ事(くとぅ)やいびいん。
 にっかなとおる人(ちゅ)んちゃあん、うちなあタイムどぅ頼(たる)がきとおいびいたがやあ。けえ終わいねえ、なあ、ちゃあんないびらん。わじわじいそおたる女(ゐなぐ)ん居(をぅ)いびいたん。
 なあふぃん、驚(うどぅる)ちゃしえ、終わとおる事(くとぅ)ぬ分かやがなあ、中央分離帯ぬ有るゆいに、Uターンぬんならな、会場んかい向かとおる車ぬ、いちゃあきい、繋(ちな)じょおたる事やいびいん。
 あっさみよおなあなあ。うちなあタイムぬるましやいびいたがたあ。

注:写真や大会会場んかい向かとおる会場近くぬ2時半まんぐるぬ写真。

【語句】
今ぬまあどぅぬ=今回の。
我にん行ちゃびたん=私も行きました。非丁寧文は「~行じゃん」。
いっそうまあやれえ=いつもだと。
いかな集会やわらん=いかに集会だとは言え。
うちなあタイムさあにどぅ=オキナワタイムで(こそ)。
始まいたるむんぬ=開始されたのに。
丁度なかい=丁度に。
始まいたくとぅ=始まったので。
くうてん小=すこし。
ふぃるましむんでぃ思とおいびいたしが=珍しいことだと思っていましたが。非丁寧文は「~思とおたしが」。
来ょおいびいたくとぅ=来ていましたので。
「んちゃ、あんやりわるやる」んでぃ思やびたん=「なるほど、そうでなくてはいけない」と思いました。非丁寧文は「~思たん」。
やしが、大会ぬ終わてぃん=だが大会が終わっても。
大会んかい参加すんでぃち=大会に参加しようと。
向かとおるバスとぅか=向かっているバスとか。
車ぬ大渋滞そおたんでぃぬ事やいびいん=車が大渋滞していたとの事です。非丁寧文は「~事やん」。
にっかなとおる人んちゃあん=遅れている人たちも。
うちなあタイム頼がきとおいびいたがやあ=オキナワタイムを当てにしていたのでしょうか。非丁寧文は「頼がきとおたがやあ」。
けえ、終わいねえ=終わってしまうと。「けえ」は「~してしまう」の意味の副詞で動詞の前に付く。
なあ、ちゃあんないびらん=もうどうしようもありません。非丁寧文は「なあ、ちゃあんならん」。
わじわじいそおたる女ん居いびいたん=怒っていた女もいました。非丁寧文は「~居たん」。
なあふぃん=もっと。
驚ちゃしえ=驚いたのは。
終わとおる事ぬ=終わった事を知りながら。
中央分離帯ぬ有るゆいに=中央分離帯があるために。
Uター(ン)ぬんならな=Uターンもできず。並列などをあらわす助詞「ん」の前の「ン」は、後ろの助詞と音韻結合して「ん」となってしまう。
会場んかい向かとおる車ぬ=会場に向かう車が。
いちゃっさきい=たくさん。「ちゃっさきい」でも良い。
繋じょおたる事やいびいん=連なっていたことでした。非丁寧文は「~事やたん」。
あっさみようなあなあ=あ~あ、もうもう。
うちなあタイムぬる=オキナワタイムこそが。「ぬる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。
ましやいびいたがやあ=良かったのだろうか。非丁寧文は「ましやたがやあ」。

 まる平生(ふぃいじい)や、うちなあぐち、叫(あ)びらん人(ちゅ)ん、また、叫びゆうさん人やてぃん、何(ぬう)がなぬ拍子なかい、ちゅうちゃん、うちなあぐち叫びゆるばすぬあいぎさいびいん。
 30年(にん)ぐれえ、本土(やまとぅ)んじ、暮らちょおる歌手ぬ阿麻和利健や、年に一(ちゅ)けんびけんどぅ、うちなあんかい戻(むどぅ)てぃ来(ち)ゅうしが、我(わん)とぅ話(はなしい)すぬばあや、必(かんな)じ、うちあぐちなかいどぅさびいる。聞(ち)ちいねえ、ヤマトゥんじえ、平生や諸(むる)ヤマトゥグチ使(ちか)とおる風儀(ふうじ)やいびいん。
 やしが、うちなあんかい戻いねえ、ふぃるましむん、自然(しじん)に、うちなあぐちぬ出(ん)じてぃ来ゅうんでぃぬ事やいびいん。
 うんな話や、いいくる聞ちゃびいん。我にん、会社勤(くぁいしゃじ)みそおたるばすお、うちなあぐちぬ「う」ぬんちょおん、出じてぃ来ゃあびらんたしが、生まりジマぬ与那城(ゆなぐしく)んかい、行ちいねえ、与那城物言(むに)いびけんどぅさびいる、ヤマトゥグチ使いねえ、でえじな、異風(いふう)なあんやい、また、恥じかさんあいびいん。また、同窓(ちるみい)とぅ行逢(いちゃ)いねえ、先じえ、うちなあぐちぬる出じてぃ来ゃあびいる。
 うちなあぐちぬスイッチんでぃせえ、うん如(ぐと)うし、環境(かんちょう)ぬ変わいねえ、ちゅうちゃんでぃちん、入(い)いるむぬやいびいさ。
 やしが、近頃(ちかぐる)ぬ町方ぬ人んちゃあや、うちなあぐちぬスイッチぬ、けえ壊(くう)りやあに、いちゃっさ、環境ぬ変わらわん、スイッチぬ切(ち)い替(け)えや、ならんなとおる風儀やいびいん。 やしがまた、一(てぃ)いちなあ、一いちなあぬ単語お忘(わし)りてえ居いびらん風儀やいびいくとぅ、うちなあぐちくるまでえ、壊りてえ居(をぅ)らん筈(はじ)やいびいん。
【語句】
まる平生や=普段は。「平生や」、「いっそうまあや」とも言う。
叫びらん人=しゃべらない人。「叫びゆん」は「さけぶ」の意味であるが、「喋る」という意味にも使う。
叫びゆうさん人やてぃん=喋れない人でも。
何がなぬ拍子なかい=何かのきっかけで。「何がな」は「何がら」ともいう。「拍子」は「機会」や「きっかけ」に転じて使われるようになった。
ちゅうちゃん=急に。「あったに」ともいう。「ちゅうちゃんでぃちん=ちゅうちゃんちん」は次のように使う→「人てぃらむん、ちゅうちゃんでぃちん、けえ、まあすんでぃちん、あがやあ」(人間というものは、急にも、亡くなるものなのか)。
叫びゆる ばす ぬ=喋る 時(場合) が。地方では「叫びいる」ともいう。
あいぎさいびいん=あるようです。非丁寧文は「あいぎさん」。
30年ぐれえ=30年ほど。「30年びけえ(い)(30年ばかり)」でもよい。
本土んじ、暮らちょおる=本土で暮らしている。
年に一けんどぅ=年に一回しか。「どぅ」は強調助詞だが、ここでは「しか」と訳す。
うちなあんかい戻てぃ来ゅうしが=戻って来るのであるが。
我とぅ 話すぬ ばあ や=私と 話をする 場合 は。「我とぅ話すぬ ばす お」でも良い。
必じ、うちなあぐち なかい どぅ さびいる=必ず、沖縄語で するのです。「どぅ」は「なかい」を強調するので、「さびいん(です)」は連体形「さびいる」となる。この場合は、「沖縄語でしか話しないのです」と訳した方が「どぅ」という強調助詞が生きてくる。
聞ちいねえ=聞けば。
ヤマトゥんじえ=本土では。
平生や 諸=普段は全部。
ヤマトゥグチ使とおる風儀やいびいん=日本語を使っている様子です。非丁寧文は「~風儀やん」。
やしが、うちなあんかい戻いねえ=だが、沖縄に戻れば。
ふぃるましむん=めずらしく。珍しいことに。
うちなあぐち ぬ 出じてぃ 来ゅうん でぃぬ 事 やいびいん=沖縄語 が 出て 来る との 事 です。非丁寧文は「~事やん」。
うんな話や=そういう話は。
いいくる聞ちゃびいん=よく聞きます。非丁寧文は「~聞ちゅん」。
我にん、会社勤み そおたる ばす お=私も、会社勤めを していた 頃 は。
うちなあぐちぬ 「う」ぬん ちょおん=沖縄語の 「お」さえも。
出じてぃ 来ちゃあびらんたしがが=出て来ませんでした。非丁寧文は「出じてぃ来うんたしが」。
与那城んかい 行くちいねえ=与那城に行けば。
与那城物言い びけん どぅ さびいる=与那城弁しかしないのです。「どぅ」は強調助詞。これを受けて、「さびいん」は連体形の「さびいる」になる。
ヤマトゥグチ使いねえ、でえじな、異風なあ ん やい=日本語を使うと、とても、変でも あるし。
恥じかさ ん あいびいたん=照れくさく も ありました。非丁寧文は「~あたん」。
同窓とぅ行逢ゃいねえ=同窓と逢えば。
先じえ、うちなあぐちぬる 出じてぃ 来ゃあびいる=先ずは、沖縄語が出てくるのです。非丁寧文は「~来ゅうる」。「ぬる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。「ぬ」などの後に付く場合は清音となる。「が こそ」の意味となる。
うちなあぐちぬスイッチんでせえ=沖縄語のスイッチというのは。
うん如うし=そのように。
環境ぬ変わいねえ=環境が変われば。
ちゅうちゃん でぃちん 入いるむん やいびいさ=急に入るものですよ。「ちゅうちゃんでぃちん」は慣用的言い回しとして覚える。最後の「さ」は感嘆終助詞。非丁寧文は「~入いるむんやさ」。
町方ぬ人んちゃあ や=都会の人々 は。
けえ、壊うりやあに=壊れてしまって。「けえ」は「~しまう」の副詞で動詞の前に付く。
いちゃっさ、環境ぬ変わらわん=どんなに、環境がかわろうが。「変わらわん」は慣用的言いまわしとして覚えよう。
切い替えや、ならんなとおる風儀=切り替えは、できなくなっている様子。
一ちなあ一ちなあぬ単語=ひとつびとつの単語。
忘りてえ居らん風儀やいびいくとぅ=忘れていない様子ですので。非丁寧文は「~風儀やくとぅ」。
うちなあぐちくるまでえ=沖縄語自身までは。
壊りてえ居らん筈やいびいん=壊れていない筈です。非丁寧文は「~筈やん」。

 昨日(ちぬう)や御清明(うしいみい)んかい行ちゃびたん。
 我(わん)ねえ、元祖持(ぐぁんすむち)ゃあやいびいくとぅ、祖先(うやふじ)にゆてえ、墓ぬ違やびいくとぅ、三箇所(みとぅくる)ぬ墓巡(みぐ)らんでえないびらん。
 門中(むんちゅう)墓ねえし、祖先ぬ一箇所(ちゅとぅくる)んかい祀(まち)らっとおるむんどぅんやれえ、あまくま巡ゆる暇(ひま)だありんさんてぃん良たさる筈(はじ)やびいしが、我(わ)たあ勝連与那城(かっちんゆなぐしく)んじえ、門中墓やか、個人墓(くじんばか)ぬる一般的(いっぱんてぃち)やいびいる。
イメージ 1 個人墓んでぃちん、昔(んかし)え、なあふぃん一般的やたる村墓(むらばが)とぅか模合墓(むええばか)【注】から独立(どぅくりち)そおるむんなてぃ、昔え、村墓とぅか模合墓ぬるぬる一般的やいびいたる。民俗学(みんずくぐぁく)ぬ先生(しんしい)たあや、うちなあんじえ、門中墓ぬる一般的やるんでぃち言ちょおいびいしが、実(じゅん)ねえ、あねえあいびらん。門中墓あ財力(ぜえりゅく)ぬあぬ一部(いちぶ)ぬ門中びけんがる造(ちゅく)いゆうさびたる、てえげえや、村墓中心やたる風儀(ふうじ)やいびいん。銭(じん)ぬ無えらん村あ、銭ぬちゃあしいさあに、模合墓造たるむぬやいびいん。
 我ったあん今あ、個人墓(兄方ぬ墓)やいびいしが、今(なま)ちきてぃ、模合村墓んかい、うさぎいが行ちゃびいん。ゆうさんでえ、分墓(文骨?)さってえ居(をぅ)たん祖先ぬ遺骨ぬあいがすらんでぃち、墓参(はかめ)え、すぬばすやいびいん。
 あんさびいくとぅ、御清明さあや、当たい前ぬ事、まんどおいびいん。

【注】模合とは、一口何円と決めて、加入者を募り、定期的に加入者全員から模合金を集めて、一人若しくは二人の加入者に順番に預ける頼母子講のことである。ユーマール制の典型だという人もいるが、結いマールは本来は共同労働で、農作や建築などの際に労働を提供しあう事をいう。、

写真や模合墓・村墓ぬ上ぬ部分。木(きい)ぬ生(みい)ぬまんでぃ、墓覆(うす)とおいびいん。
【語句】
御清明んかい行ちゃびたん=清明祭に行きました。非丁寧文は「~行じゃん」。清明祭は旧暦三月頃に行われる墓参り。墓にゆかりのある親戚が墓前に参拝した後、供え物の御馳走をいただく。
元祖持ちゃあ=元祖持ち。仏壇持ち。
祖先にゆてえ=祖先によっては。
墓ぬ違やびいくとぅ=墓が異なりますので。非丁寧文は「墓ぬ違ゆくとぅ」、「墓ぬ違いくとぅ」等。
巡らんでえないびらん=参拝しないといけません。非丁寧文は「巡らんでえならんくとぅ」。
門中墓ねえ=門中墓のように。
祖先ぬ=祖先が。
一箇所んかい祀らっとおるむんどぅんやいびいれえ=一箇所に祀られているのであれば(ありますれば)。非丁寧文は「祀らっとるむんどぅんやれえ」。強調助詞は省いた「祀らっとるむんやれえ」でも、勿論良い。
あまくま巡ゆる暇だあり=あちこち行く時間的ロス。「暇だあり」は「時間の無駄」、「銭(じん)だあり」は「銭の無駄(遣い)」の意味。
さんてぃん良たさる筈やいびいしが=しなくても良いでしょうけど。非丁寧文は「さんてぃん良たさる筈やしが」。
与那城んじえ=与那城では。「与那城うとおてえ」の表現もある。
門中墓やか=門中墓より。
個人墓ぬる一般的やいびいる=個人墓こそ一般的なのです。非丁寧文は「~一般的やる」。「ぬる」の「ぬ」は係り助詞、「る」は強調助詞「どぅ」の清音。「ぬ」の次に来る場合などは清音の方が発音しやすい。この強調助詞を受けて「やいびいん」は「やいびいる」と連体形で結ぶのである。
個人墓でぃちん=個人墓とはいえ。個人墓とは言っても。「個人墓んでぃ言ちん」の「言」が脱落した形。
昔え=昔は。
なあふぃん=もっと。
一般的やたる=一般的だった。
独立そおるむんなてぃ=独立したものになっていて。「独立そおるむぬなやあに」、「独立そおるむんなやい」、「独立そおるむぬなやあま」のバージョンもある。
模合墓ぬる一般的やいびいたる=模合墓こそ一般的だったのです。「ぬる」は前述参考。
先生たあや=先生方は。
うちなあんじえ=沖縄では。「うちなあうとおてえ」のバージョンあり。
門中墓ぬる一般的やるんでぃち=門中墓こそ一般的だと。「ぬる」は前述参考。
言ちょおいびいしが=言っていますが。非丁寧文は「言ちょおしが」。
実ねえ=ほんとうは。
あねえ、あいびらん=そうでは、ありません。非丁寧文は「あねえ、あらん」。
門中墓あ財力ぬあぬ=門中墓は財力ぬある。
門中びけんがる造いゆうすたる=門中だけが造れたのです。非丁寧文は「門中びけんがる造いゆうすたる」。「がる」は「ぬる」(前述)に同じ。「が」遣いは普通になっているが日本語の影響か定着したものか?
村墓中心やたる風儀やいびいん=村墓中心だったようです。非丁寧文は「村墓中心やたる風儀やん」。
銭ぬ無えらん村あ=金のない村は。
銭ぬちゃあしいさあに=お金を出し合って。「ぬちゃあしい」は御馳走やお金を持ち寄る事。「ぬちゃあしいすん」又「ぬちゃあすん」はその動詞。
模合墓造たるむぬやいびいん=模合墓を造ったものです。非丁寧文は「造たるむぬやん」。単に「造たん」でも良いがここでは勿体を付けた表現である。
我ったあん今あ=わたしたちも今は。
個人墓やいびいしが=個人墓ですが。非丁寧文は「個人墓やしが」。
今ちきてぃ=今もなお。今なお。いまだに。
村墓んかい、うさぎいが行ちゃびいん=村墓に参拝しに行きます。非丁寧文は「~行ちゃびいん」。
ゆうさんでえ=ひょっとすると。もしかすると。
分墓さってえ居らん=文墓されてない。
遺骨があいがすらんでぃち=遺骨があるかも知れないと。
墓参え、すぬばすやいびいん=墓参りをするわけです。非丁寧文は「墓参え、すぬばすやん」。「ばす」は「わけ」で「ばあ」とも言う。
あんさびいくとぅ=だから。この場合は、「あんくとぅ」という非丁寧文でも良いか?
御清明さあや=清明する人たちは。
当たい前ぬ事=当然。
まんどおいびいん=多いです。非丁寧文は「まんどおん」。
生いまんでぃ=生い茂って。直訳は「生え多く」。
墓覆すとおいびいん=墓を覆っています。非丁寧文は「墓覆とおん」。

 一昨日(うってぃい)ぬ夜(ゆる)、沖縄市ぬコザ十字路(あじまあ)まんぐらんかいあぬ「志情」んでぃゆる民謡居酒屋うとおてぃ、阿麻和利健ぬライブぬあんでぃ案内(あんねえ)ぬ来(ち)ょおいびいたくとぅ、行(ん)じ見(な)あびたん。
 丁度(ちょうどぅ)、去年(くず)ぬ今頃(なまぐる)ん、彼(うり)ぬライブぬ普天間(ふてぃんま)んじ、あいびいたしが、今度お、三箇所(みとぅくる)んじやくとぅ、三倍(さんべえ)や、やっぱとおるしいじやいびいん。4月9日(しんぐぁちくにち)え、「はなふう」んじ、10日(とぅか)あ、「志情」んじ、あんし昨日(ちぬう)や具志川(ぐしちゃあ)ジャンジャンうとおてぃやたんでぃぬ事やいびいん。
 場所(とぅくる)ん分かやびらな、とぅめえやあとぅめえやあそおいびいたれえ、いふうなすがいし、かんとぅんわらわそおる男(ゐきが)んちゃあ4~5人(しぐにん)が、道ぬ側(すば)んかい立っちょおいびいたん。道ん尋(たじ)に欲(ぶ)しゃあ、あいびいたしが、うぬ男んちゃあや怖(うとぅる)さぎさそおいびいたくとぅ、道ん尋(たじ)にらんようい、うぬまま、去(は)らんでぃそおいびいたん。
 やしが、近寄(ちかゆ)たれえ、うぬ一人(ちゅい)や阿麻和利健やみせえたるばあ。あんし、他(ふか)ぬ男んちゃあん、阿麻和利ぬ臣下(しんか)ぬちゃあどぅやみせえたる。ライブぬ始まいる前(めえ)んじ、外(ふか)んじ煙草(たばく)吹くちゃがなあ、ゆくとおみせえたるばすやいびいん。あんし、「志情」や、うったあが座(い)っちょおたる目(み)ぬ前んかいあいびいたん。
 あんし我ねえ、阿麻和利んかい、
「あい、健どぅやさに。今どぅ来らりいしが」
「あい、今からどぅ、始まいんどお」
「やんなあ、あんし、いえ、車あ、まあんかい、停みれえ済むが」
「あり、くまんかい、うぬ車ぬ後(くさあ)んかい停みてぃん済むんどお」
「とおあんせえ、いいばすやさ」
 うんなくんなさあに、店ぬたんかあんかい車停みやあに、ライブ聴ちゃるばすやいびいん。
 阿麻和利ん、なあ、やがてぃ、還暦なみせえん。琉球民謡からヤマトゥ民謡うりから、自(どぅう)が作詞作曲せえる歌までぃ、耳薬(みみすぐい)ないびたん。

【語句】
十字路まんぐら=十字路付近。
志情 んでぃ ゆる=志情 と いう。
居酒屋うとおてぃ=居酒屋において。
ライブぬ あん でぃぬ=ライブが ある との。
案内ぬ 来ょおいびい た くとぅ=案内が きてい た ので。
行じ見なあびたん=行ってみました。非丁寧文は「行じ見(ん)ちゃん」。
普天間んじ=普天間で。「普天間うとおてぃ」のバージョンあり。
あ いびい たしが=あり ました が。非丁寧文は「あたしが」。
三箇所んじ やくとぅ=三箇所でなので。三箇所でだから。
三倍や、やっぱとおる しいじ やいびいん=三倍は頑張っていることになります。非丁寧文は「~しいじ やん」。
やたんでぃぬ事やいびいん=だったとのことです。非丁寧文は「やたんでぃぬ事やん」。
場所 ん 分かやびらな=場所も分からずに。非丁寧文は「~分からな」
とぅめえやあとぅめえやあ そおいびいたれえ=探し探していたら。探し回っていたら。非丁寧文は「~そたれえ」。沖縄語では良く、動詞を名詞化して重ね、さらに「すん(する)」という動詞を連ねて、「~し回る」のニュアンスとなる。例「歩っちゃあ歩っちゃあすん(歩き回る)」。
いふうな すがいし=妙な格好で。変な衣装を着けて。「すがい」は姿あるいはコスチューム。「ちゅら すがい すん」で「美しく着飾る、きれいな格好をする」などの意味となる。
かんとぅん わらわらそおる男んちゃあ=髪の毛も長く乱している男たち。
道ぬ側んかい立っちょおいびいたん=道の側にたっていました。非丁寧文は「~立ちょおたん」。
道ん尋に欲しゃあ あいびいたしが=道も尋ねたかったのですが。「道ん尋に欲しゃいびいたしが」でも良いが、カッコつけた表現にした。非丁寧文は「~尋に欲しゃあ あたしが」。
うぬ男んちゃあや=その男たちは。
怖さぎさ そおいびいたくとぅ=怖そうでしたので。非丁寧文は「~そおたくとぅ」。
尋にらんようい=尋ねずに。
うぬまま、去らんでぃそおいびいたん=そのまま通り去ろうとしていました。
やしが、近寄たれえ=しかし、近づいてみると。
うぬ一人や=その一人は。
阿麻和利やみせえたるばあ=阿麻和利だったわけです。「やみせえん」は目上語。ここでは特に尊敬を込めて、「目上」扱いにした。「ばあ」は「わけ」。非目上文は「阿麻和利やたるばあ」。丁寧文だと、「阿麻和利やいびいたるばあ」となる。
他ぬ男んちゃあん=他の男たちも。
阿麻和利ぬ臣下ぬちゃあどぅやみせえたる=阿麻和利の仲間たちだったのです。彼らに対してもサービスで目上語を使用。「どぅ」は直前語に付く強調助詞で、これを受けて「やみせえたん」は連体形の「やみせえたる」となる。「臣下」は日本語の「臣下」から転じて沖縄語では「仲間」という意味になった。
始まいる前=始まる前。首里や那覇の一部では、多くは「始まゆる」を使い、田舎ではこれを使う。
外んじ、煙草吹ちゃがなあ=外で煙草を吸いながら。沖縄語では煙草は「吹ちゅん」という。
ゆくとお みせえたる ばす やいびいん=休んで いた わけです。「みせえたる」は目上語。丁寧文では「ゆくとおいびいたるばすやいびいん」。非丁寧文では「ゆくとおたるばすやん」。
うったあが=彼らが。
座っちょおたる目ぬ前んかい あいびいたん=座っている目の前にありました。
あんし我ねえ=それで、私は。
あい、健どぅやさに=ほれ、健じゃないか。実際は年下なので、目上語も丁寧文も使わない。「どぅ」は強調助詞。「やさに」は「ではないか」。
今からどぅ、始まいんどお=いまから(こそ)、始まるのだよ。「どぅ」は多くは日本語に訳せないからニュアンスだけの訳となる。
やんなあ=そうか。
あんし、いえ=では、ねえ。「いえ」は呼びかけ言葉。「あのう、きみ」など。
車あ まあんかい 停みれえ 済むが=車は どこに 停めれば 良いのか。
あり くまんかい=ほれ ここに。
うぬ車ぬ後んかい=その車の後ろに。
停みてぃん 済むんどお=停めてもよいいよ。
とお、あんせえ、いいばすやさ=では、丁度よかった。「いいばすやさ」はタイミングが良いときに言う。丁寧文は「いいばすやいびいさ(丁度良かったです)」。
うんなくんな さあに=そんなこんなして。
店ぬたんかあんかい=店のまん前に。
車停みやあに=車を停めて。「車停みてぃ」、「車停みやあま」のバージョンあり。
ライブ 聴ちゃる ばす やいびいん=ライブを 聴いた わけ です。非丁寧文は「ライブ聴ちゃるばすやん」。
阿麻和利ん なあ やがてぃ 還暦なみせえん=阿麻和利も もう やがて 還暦に なられる。「なみせえん」も目上語。
作曲せえる=作曲した。厳密に訳せば「作曲してある」。「作曲そおん」は「作曲している」(現在進行形)だが、「~せえん」は動作が完了していることを表わす。
耳薬ないびたん=耳薬になりおました。非丁寧文は「耳薬なたん」。

 昨日(ちぬう)ぬ朝ぬ7時半まんぐる、車歩っかさがなあ、RBCぬラジオ聴(ち)ちょおいびいたん。
 なあ、やがてぃ、就職活動(しゅうしゅくくぁちどう)ぬシーズンやんでぃち、話(はなし)始(はじ)みやあに、
「高校生とぅか、若者(わかむん)ちゃあや、自んかい合たとおる仕事(しくち)、とぅめえゆんでぃち、うみまとおる風儀(ふうじ)やいびいしが、あんしいねえ、じょうい、就職すぬ事(くと)お、ないびらん」んでぃち、言ちょおみせえたん。
 あんし、「何(ぬ)がんでぃ言いねえ、くぬ世(ゆう)んかい、自(どぅう)んかい合あゆる仕事んでぃんでえ、100%無(ね)えらんくとぅやいびいん」んでぃち、言ちょおみせえたん。また、就職活動そおる若者んかい、「自んかい合あゆる仕事とぅめえり」んでぃちゃあま、アドバイスすぬ人ん居(をぅ)みせえしが、くりえ間違とおいびいん」んでぃ、言ちょおみせえたん。
 「仕事んかい、自、合あすんねえしすしがる、一番肝要(かんぬう)やいびいる」んでぃち、語とおみせえいびいたん。続(ちじ)きてぃ、「ちゃぬゆうな、プロん、仕事んかい自、合あちょおるばすどぅやいびいる」
 我(わん)にん、「んちゃ、うりえ、実(じゅん)に、あんやら筈(はじ)やいびいっさあ」んでぃ、思やびたるしいじやいびいん。

【語句】
7時半まんぐる=7時半ごろ。
車歩っかさがなあ=車を運転しながら。
聴ちょおいびいたん=聴いていました。非丁寧文は「聴ちょおたん」。
なあ、やがてぃ=もう、やがて。もうすぐ。
話始やあに=話し始めて。「話初みやあい」、「話始みやあま」、「話始みてぃ」等のバージョン有り。
若者ちゃあ や=若いひとたち は。
自んかい 合たとおる=自分にあった。
仕事、とぅめえゆん でぃち=仕事を探そうと。「仕事かめえゆん」というバージョンもある。
うみはまとおる風儀 やいびいしが=頑張っている様子 であるが。非丁寧文は「風儀やしが」。
あんしねえ=それでは。そういう事では。
じょうい=絶対に。
就職すぬ事お、ないびらん=就職する事はできません。非丁寧文は、「就職する事お、ならん」。
何がんでぃ言いねえ=何故かと言えば。慣用句として覚えよう。
くぬ世んかい=この世に。
自んかい合あゆる仕事んでえ=自分の合う仕事など。
無えらんくとぅ、やいびいん=ないからです。非丁寧文は「無えらんくとぅやん」。
んでぃち、言ちょおみせえたん=と言っていました。「みせえたん」は対目上語。非目上語は「言ちょおたん」。
あんし=そして。
就職活動そおる若者んかい=就職活動している若者に。
自んかい合あゆる仕事とぅめえり=自分の合う仕事を探せ。
んでぃちゃあま=などと。「んでぃち」、「んでぃちゃあに」等のバーンジョンあり。
アドバイス すぬ人 ん=アドバイスを する人 も。「すぬ人」は「する人」でも良い。前者は修飾用法、後者は連体用法。
居みせえしが=いらっしゃいますが。「みせしが」は対目上語。非目上語は「居しが」。
くりえ間違とおいびいん=これは間違っています。非丁寧文は「くりえ間違とおん」。
んでぃ、言ちょおみせえたん=と、言っていました。「んでぃ」は「でぃ」のバージョンもある。「言ちょおみせえたん」は対目上語。非目上語は「言ちょおたん」。
仕事んかい、自、合あすんねえしすしがる=仕事に自分を合わせるようにすることこそが。「ねえ」は「よう」、「ねえし」は「ように」の意味。「すしがる」の「る」は強調助詞で本来は「どぅ」だが、前語が濁音また「ぬ」などの場合は清音「る」となる。
肝要やいびいる=大切なのです。「やいびいる」は前文中の強調助詞「る」を受けて、連体形で結ぶ(係り結び用法)。非丁寧文は「」肝要やる」。
語とおみせえびいたん=語っておられました。「みせえびいたん」は対目上語にさらに丁寧助動詞「びいたん」が付いたもの。「語とおみせたん」でも十分敬語である。非丁寧非目上語は「語とおたん」。
ちゃぬゆうなプロん=如何なるプロも。
合あちょおるばすどぅやいびいる=合わせているだけなのです(意訳)。合わせているわけ(こそ)です(変になる直訳)。「ばす」は「わけ」の意味。「どぅ」はこれを強調し、「やいびいる」(連体形)で結んでいる。非丁寧文は「合あちょおるばすどぅやる」。
我にん=私も。「我ぬん」のバージョンもある。前語の語尾が「ん」である場合、助詞「ん」は「ぬん」となるのである。
んちゃ、うりえ、実に=なるほど、それは本当に。「んちゃ」はここでは「なるほど」と訳した。
あんやら筈やいびいっさあ=そうかもしれませんなあ。「さあ」はあ感嘆を表わす終助詞。「あんやら筈やいびいんやあ(そうかもしれませんね)」、「あんやら筈やいびいさ(そうかもしれませんよ)」などのバージョンもあり。非丁寧文は「あんやら筈やっさあ」。

↑このページのトップヘ